人気スタイリストさんに聞いた「無理してないのに、大人可愛いコーデ」4つ

内面も服も、大人になればなるほど甘いだけでは、ちょっと違う。シンプルなだけでもどこか、〝持たない〟。折しもトレンドはフェミニンブーム、カッコいいのに可愛い、そんな着こなしをスタイリスト乾千恵さんの私服から紐解きます。

スタイリスト乾千恵さんが考える「大人可愛いコーデ」とは

「シンプルだけではない、自分も周りも気持ちいいそんな服が着たい」

シンプルだけでは持たないし、フェミニンに寄りすぎても違う。そのちょうどいい塩梅を日々模索しています。
〝オシャレをしている感〞は自分が好きなので、素材感・デザイン・色、そのうちの一つを主役にコーディネートを組むことが多いですね。フェミニンではありたいけれどほっこりしたいわけではないので、甘さを前面に押し出すというよりは余韻程度に。
私は背も低いし、脚だって長くない。コンプレックスは誰にでもあるものです。雑誌を見た人が「私も着られるかも」と思ってもらえるようなスタイリングを心がけているのは、中高生のときに大好きな雑誌を読んでマネしてみたのに、「全然何かが違う」と鏡の前で愕然とした経験から。モデルは天性の美しさに加えてプロのカメラマン、ヘアメーク、そしてスタイリストが彼女たちの魅力をより引き出します。メーク時間だけでも大体1時間。それが今では当たり前と思えますが、あの頃はその事実を知らなくて、同じようなシンプルコーデを着ても同じようにならないのがとても不思議でした。そういったギャップをなるべく感じない、その人なりに素敵に見える服の私なりの答えが〝シンプルフェミニン〞。誰といてもどこにいても気持ちのいい、そんな服を提案したいと思っています。(スタイリスト乾 千恵)

1.シンプルすぎないコーデにしたい場合

風に揺れる、肌に優しい素材感で甘さを醸し出したい

2.辛口すぎないコーデにしたい場合

大人にこそ似合う、曖昧カラーの掛け合わせで全身を優しく包む

3.体型が出すぎないコーデにしたい場合

INしない、ピタピタしないロング×ロングなシルエットは意外と誰にでも似合う

4.着ていて疲れないコーデにしたい場合

自分も周りも疲れるヒールより×ぺたんこ靴で無理しない

スタイリスト/乾 千恵
154㎝・骨格診断はウェーブ。学生時代、CanCam編集部でのライターアシスタントを経てスタイリストに転身。甘いモノ好きではあるけれど、シンプルも好き。体型コンプレックスと上手に向き合い、誰にでも着られるファッションを提案するのが信条。

スタイリング/乾 千恵 撮影/今城 純、村松巨規 モデル/松島 花 ヘアメーク/平元敬一、chiSa 取材/清水亮子 再構成/Bravoworks.Inc

Feature

Magazine

最新号 202405月号

3月28日発売/
表紙モデル:山本美月

Pickup