ヒコロヒーさん(36)多忙でも「機嫌よく生きられる」リセット方法【映画『TOKYO BURST-犯罪都市-』出演】

飄々としていて、力が抜けているのに、なぜか言葉がすっと心に残る。芸人、俳優と、さまざまなフィールドで活躍するヒコロヒーさんの話を聞いていると、無理に自分を大きく見せなくても、ちゃんと働いて、ちゃんと休んで、自分なりに整えていくことの大切さを改めて感じます。アラサー期の悩みは“自分探し”よりお金のことだったそう。忙しい毎日の中で、目の前の仕事に向き合い続けてきた感覚にも、等身大のリアリティがありました。

Profile

1989年、愛媛県生まれ。飾らない語り口と鋭い観察眼で注目を集め、“国民的地元のツレ”の愛称でも親しまれる。20代後半には『女芸人No.1決定戦 THE W』準決勝進出などを通じて、お笑いファンの間で存在感を高めた。30代に入ると、『キョコロヒー』やラジオなどで見せる日常の違和感をすくい取る語り口と、切れ味のあるコメントで支持を拡大。現在は司会、俳優、脚本、執筆などにも活動の場を広げ、著書『黙って喋って』では第31回島清恋愛文学賞を受賞している。

アラサー期は、目の前のことを回していくので精いっぱい

――CLASSY.読者はアラサー世代の働く女性が中心です。ここから少し“アラサー期”のお話も伺いたいのですが、ヒコロヒーさんがアラサーだった頃、ご自身の中でいちばん大きかった悩みや揺らぎは何でしたか?

悩みでいうと、意外と現実的なことで、資産運用をどうしようか、みたいなことでしたね。
将来のことを考えた時に、お金のことをちゃんと知らないままでいていいんかな、みたいな不安はありました。

ただ、それ以外の意味での“揺らぎ”とか、“自分探し”みたいなものは、正直あまりなかったです。というのも、その頃は本当に毎日忙しくて、仕事して、ごはん食べて、寝て、また仕事して、みたいな生活だったので。悩んでいる暇もないというか、目の前のことを回していくので精いっぱいでした。

頑張ったというより、ちゃんと働いていた感覚です

――今振り返ってみて、あの頃の自分に対して“頑張ってきてよかった”と思うことはありますか?

もともとは映画業界の裏側で働きたいと思っていたんですけど、ご縁があって事務所に声をかけてもらって、そこから芸人としてやっていくことになったんです。最初は、ひとつひとつの現場で「お前は何ができんねん」と思われる時期だったと思うので、毎回きちんと最善を尽くそうとしてきたことじゃないですかね。自分に何ができて、何ができないのか、いつもはっきりわかっていたわけではないですけど、それでもその都度ちゃんと準備して、できる限りいいパフォーマンスをする。ずっとその繰り返しだったと思います。

結局、それしかないんですよね。特別なことをしていた感覚はないですし、それを頑張ったと呼ぶのが正しいのかもわからないんですけど、少なくとも目の前の仕事に手を抜かず向き合ってきたとは思います。だから今振り返ると、頑張ったというより、“ちゃんと働いていたな”という感じですね。

特別なことより、ちゃんと休めていることのほうが大事

――最近のご自身にとって、気分が上がるものや、自分を整える習慣はありますか?

本当に月並みなんですけど、入浴と睡眠ですね。結局、湯船に浸かって、しっかり寝る。それがいちばん大事だなと思います。あと、お酒です。

――やっぱり、お仕事が終わって家に帰ってからの楽しみでもありますか?

はい。仕事が終わって、一回切り替えて、お風呂に入って、落ち着いて、眠る。そこにお酒もある、というのが、自分にとってはいちばんわかりやすいリセット方法ですね。何か特別なことをするというより、ちゃんと休めていることのほうが大事。結局、そういう基本的なことが整っていると、人ってもう少し機嫌よく生きられる気がします。

Information

映画『TOKYO BURST-犯罪都市-』
5月29日(金)TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開。韓国で累計動員4000万人超を誇る『犯罪都市』シリーズが、日本オリジナルストーリーで新展開。欲望が渦巻く歌舞伎町を舞台に、水上恒司演じる破天荒なルーキー刑事と、ユンホ(東方神起)演じる韓国エリート刑事がバディを組み、福士蒼汰演じる最凶ヴィランに挑むノンストップ・アクションエンターテインメント超大作。

撮影/You Ishii ヘアメーク/コン イルミ スタイリング/カミモト リサ 取材/池田鉄平 編集/越知恭子