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CLASSY.編集部員より

対話篇(11)

date2010.06.07
categoriesDIALOGUE

7classy.jpg――いつもと様子が違う。誰もが感じざるをえないほど、この日のタガシラは目に見えて落ち込んでいるようであった。ヒラヤマが席についてもなかなかインタビューの口火を切ろうとしない。しばらく沈黙が続いたのち、おもむろに口を開いたタガシラはなんと、とある曲のイントロを鼻歌で口ずさみ始めた。


タガシラ(以下T) 何も語らなーい、君の瞳の奥に愛をさーがしーてもー♪
ヒラヤマ(以下H) おい、歌ってゴマカすなよなあ。今回はまたずいぶんと発売日から遅れたから苦し紛れなんだろ。
T だって、ヒラヤマさん・・・。
H なんだよ。
T まさか、そんな・・・。
H あぁ?
T 今月で「対話篇」が最終回だなんて・・・。
H なんだ、そういうことか。仕方ないだろ。次の8月号からCLASSY.は新しい編集長の体制になるわけで、しかも新編集長のイマイズミは別にオマエと対話したくないって言ってるんだから(笑)。
T なんだか淋しいですよ。せっかく「TAIWA‐HEN」Tシャツを欲しいという人が現れるくらい、この連載もじわじわと浸透してきたというのに・・・もうこれでさよならなんですね。
H まあな。だけど「さよならは別れの言葉じゃなくて再び逢うまでの遠い約束」とも言うからな。また読者のみなさんのお目にかかる機会もあるって。
T 来生たかおですか? ぼくの大好きなミスチルの「Over」に通じる歌詞ですね。「言葉にならなーい悲しみのトンネルをさぁくぐり抜けよぉー♪」ってわけですね。
H わかったわかった。わかったからもう本題に入ってくれよ。
T はい、では今月も特集についてお願いします。「ゆるい夏より、キレイな夏!」ですね。
H もうすぐまた蒸し暑い夏がやって来るわけだけれど、そんな時に着る服も、CLASSY.では清潔感やきちんと感にこだわっていきたいってこと。もちろんカジュアルな格好だってOKなんだけれど、そこにもちゃんとしたアイテム選びや正解のコーディネートがあるって話だな。
T きちんとしたルールがカジュアルにもあるんですね。
H そういうこと。カジュアルに転んだとしても、なんでもありっていうコーディネートにはしたくないんだよ。そして実際に働いているOLさんなら、きっと共感してくれる話だと思うんだよね。
T たしかに今月は、通勤だってできてしまうギリギリの線をついたカジュアルスタイルが多く載っていますね。おしゃれなヌケ感がありつつ、本当にキレイめにまとまっていますね! ジェシカもいつにも増して可愛いし、着まわしケリーも素敵です♪
H だろ? さ、もうこれで終わりでいい? オレ、そろそろパソコン教室に行く時間だしさ。
T 残念ですよ。もうすぐワールドカップが開幕するから、ヒラヤマさんが6月14日の日本対カメルーン戦でエトオとツートップを組んでいそうな話とか、実はラモスみたいな美脚の持ち主だとか、はたまたグランドハイアットの3Fボールルーム前でお見かけした時、壁の色が保護色になって遠目には透明人間が歩いているみたいだったとか、他にも「黒執事」にひっかけてみるとか、あ、「ブラックジャック」みたいな名作とのコラボ路線ネタもあったな。とにかくいろんな展開を構想していましたのに。
H それを聞くとこれが最終回でよかったと心の底から思うよ。
T なんて言いつつもヒラヤマさん、先月の「対話篇」の与太話を拾ってくださったんですよね? ほら、ヒラヤマさんっぽさを7月号の特集にするって話。
H は? なんのことだ? いま話していたとおり特集は「黒」じゃなくて「ゆるい夏より、キレイな夏!」だろうが。
T またまた~。だって7月号のカバーの文字色、「赤と黒」と洒落こんでいるじゃないですか? これはヒラヤマさん一流の、最後の最後で「対話篇」に捧げる秘かなオマージュですよね!(完)

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