【いい匂いがする人】でいるための「香りルール」4選!素敵な人が実践していることって?
香りのまとい方には、その人の美意識や人との距離の取り方が自然と表れるもの。シーンで使い分けたり、重ねたり、あえて引いたり。自分らしさを大切にしながら、相手との心地いい関係も崩さない…そんなバランス感覚を持つ4人に、香りとの向き合い方を聞きました。
「AMATERAS」CEO兼デザイナー
佐藤マクニッシュ怜子さん
仕事とプライベートで香りは使い分けない派。
強く香らせるより、さりげなさを大切にしたい
どんなにいい香りでも好き嫌いは人それぞれ。だからこそ男女問わず強すぎず、オーラのようにふわっとやわらかく空間の中で香るくらいがエレガントだなと私は思っています。香り選びの軸にあるのはアマテラス。ブランドを通して自分と向き合う時間の大切さを体現しているから、華やかな香りをまとって着飾るよりも、自分らしくリラックスできる香りを自然と選んでいます。香りをまとってエネルギッシュになるというより、心地よさを求めているので、ヒノキや森林のようなナチュラルさと温かみのあるウッドィな香りに惹かれることが多いです。カナダの大自然の中で育ったこともあり、もともと香水はあまり得意ではありませんでした。そんな中、店頭で紹介していただいたフエギアのムスカラ フェロ ジェイというフェロモン香水との出合いが、香りをまとうきっかけに。それから5年ほどは変わらず同じものを愛用しています。これは人の肌のにおいや体温、それぞれが持つフェロモンによって香りが変化するもので、使う人によって香りが異なるという点も魅力的でした。私がつけるとウッド系の香りで、自分らしくナチュラルに香るので自然に手に取っています。
仕事やプライベートで使い分けるというより、フエギアのもうひとつのリンという香水とその日の気分で日常的に使い分けています。逆にパーティやイベントのシーンではゲランの香水を選んでいます。すごく華やかな香りではあるんですけど、どこか温かみを感じるパチュリの深い香りが私でも使いやすいなと思い、愛用しています。香水は基本的に出かける前、玄関で空気にワンプッシュして全身でまとうイメージ。直接肌にはつけず、強く香りを残さないのがポイント。会食の場などでは、あえて香水はつけません。いい香りであることが正解ではなく、エチケットとしてどうか、という意味で私は捉えています。相手や空間への配慮も、見えない身だしなみとして大切なことだと思います。直接肌に触れるものは、なるべく自然由来のものを選びたいという思いがあります。実家が皮膚科ということもあり、物心ついたときから人工的に作られたものは使わないようにしていました。FASのハンドクリームは自然由来かつリラックスできる香りなので仕事中や乾燥が気になるときに使っています。
和モダンなインテリアが印象的なアマテラスのオフィス。商談やサンプルチェックなど日々の業務を行う場で、愛犬と一緒に出社することも。
カナダの大自然で育ったナチュラルな感覚がベースにあるから、
香りも〝心地よさ〟を軸に選んでいる
すべて本人私物
「香り以外で意識している身だしなみ」
①ミニマルなスタイリングはジュエリーでインパクトを
日常は華奢なリングや小粒ピアス、パーティなどではオリジナルで作ったユニークな大ぶりジュエリーでTPOを意識。
②定期的なホワイトニングで清潔感のある歯をキープ
幼いころからオーラルケアは念入りにしていて、半年に一回必ずクリーニングとホワイトニングをしてきれいな歯を保っています。
佐藤マクニッシュ怜子さん
1995年東京都生まれ、カナダ育ち。大学在学中に和×洋をコンセプトにしたライフスタイルブランド「AMATERAS」を起業し、CEO兼デザイナーを務める。
「ánuans」ディレクター
中村麻美さん
人に会う日は、香りまできちんと整えていたい。
レイヤードで自分だけの印象をつくっています
香水は、朝出かける前に2プッシュ、手首や首筋など2カ所につけるのが基本。日中はあまりつけ直さず、夜に予定がある日だけ軽く重ねる程度です。オフィスではあえて香水を足さず、ハンドクリームやボディクリームなどで香りをプラスしながら、ほんのり漂うくらいのバランスを意識しています。会社など常に人がいる環境では、香りが苦手な方もいると思うので、強く主張しすぎないことも大事。適度な距離感を保つためにも、ふわっと香るくらいがちょうどいいと感じています。香水はつけたてがいちばん強く香るからこそ、自分が思っているよりも控えめくらいが、相手にとって心地いい香り方なのかなと思っています。私は王道な香りも好きですが、どこかひとクセあって〝その香りどこの?〟と聞きたくなるような香りに惹かれます。そういった香りをまとっている人は素敵だなと思うし、だから私も香水やハンドクリームをレイヤードして、自分だけの唯一無二の香りを楽しんでいるのかもしれません。
レイヤードする際は、香り同士がちぐはぐにならないことが大前提。香りのベースが違っていても、どこかムードが似ているものを組合せるようにしています。ル ラボの抹茶香水とタンバリンズのハンドクリームの組合せは、周りから褒められることも多くてお気に入り。ジョー マローンは、お店でおすすめされた重ねづけをきっかけに取り入れるようになりました。アイアムのフローラル系の香水には、ティファニーのローズ系ハンドクリームを合わせて、女性っぽさを引き立てることもあります。香水同士を重ねる場合は、基本はワンプッシュずつ。際立たせたい香りをうなじに、もう一方を手首につけたりと、部位ごとに使い分けて香りのバランスを取ることも。その日つける香りは、スタイリングに合わせて選ぶことがほとんど。ジャケットなどを着るハンサムな日はル ラボやバイレード、デートなどで少し女性らしさを意識したい日はアイアムやフエギアを選びます。ジョー マローンのイングリッシュ ペアー & フリージアは、香水をつけ始めたころに出合った思い出の香り。今は出番こそ少ないものの、ふとしたタイミングで手に取りたくなります。香りを楽しむきっかけになった、大切な一本です。香りはファッションと同じ。その日、自分をどう見せたいかに合わせて選び、重ねて、調整して楽しんでいます。
香りのお直しは周囲への気遣いを意識。
ハンドクリームくらいがちょうどいい
すべて本人私物
「香り以外で意識している身だしなみ」
①メイク直しは血色感を大切に淡いピンクを
人に会う前は必ず、チークとハイライトで血色感を足してメイク直しを。濃い色よりも淡いコーラルピンクを使うことが多いです。
②ネイルはきれいめなヌーディベージュが定番
指先が美しく見えるようにネイルはベージュトーンで統一して、細めのラウンド型に。お洋服やジュエリーになじむようにしています。
中村麻美さん
1995年生まれ。大学卒業後、商社勤務を経てアパレルディレクターへ転身。2021年に「ánuans」を立ち上げ、クリエイティブディレクターを務める。
モデル・ラジオDJ/映像・メディアプロデューサー
長谷川ミラさん
自分の意志はしっかりと主張したいけど、
香りに対してだけは客観的な見え方を意識してます
近づいたときに初めて気づくくらい、さりげなく香る人は距離感上手だなと感じます。〝いいにおい〟というより、〝なんか心地いい〟くらいの温度感。科学的にも香りがその人や空間の印象を左右するといわれているように、仕事や友人、恋愛関係においても香りが与える影響は少なからずあるのかなと思います。自分の気持ちのスイッチを入れたり、ご機嫌をとるきっかけにもなる大切な要素だと感じています。私は、いい香りはあくまで主観でしかなくて、相手にとってどう感じるかは全く別だと思っています。自分の気分を上げたいときは〝自分軸〟で、相手と過ごすときは〝他人軸〟で、香りの選び方を意識しています。そのバランスを考えるのも、香りの楽しみ方のひとつ。自分の意志やスタイルはしっかり持っていたい一方で、香りに関してだけは〝相手にどう見られるか〟という客観的な視点も意外と大切にしているタイプだと思います。私の軸になっている香りはノンフィクションのジェントルナイト。シャンプーやボディソープの延長のような、ナチュラルで清潔感のある香りを選ぶことが多いです。ラフな服装が多いので、香りもそれに寄り添うように、自然体でいられるものがしっくりきます。
香水は一日のスケジュールに合わせてつけるタイミングを調整して、コンパクトなサイズをバッグに入れて持ち歩いています。人と会う日や仕事の場では、なるべく香水は控えめにして、ヘアオイルやボディクリームなど、ほのかに香るアイテムで整える程度に。特に食事の場では、香水をつけないという選択もマナーのひとつだと思っています。香りが強すぎることで、相手の時間や空間を邪魔してしまうのは避けたいなと感じるので。逆に一人で過ごす時間や気分を上げたいときは、自分の好きな香りをしっかりまとって、スイッチを入れることも。人と会う日に香水をつける場合は、家を出る30分前くらいにパンツの裾やウエストあたりなど体の低い位置につけるか、空間に1〜2プッシュしてくぐり、つけたての強さが残らないようにしています。香水ではないのですが、空間の香りもすごく大切にしています。アドミシオンのルームスプレーは、ラジオ収録でゲストの方をお招きする際に愛用。香りをきっかけに会話が生まれたり、場の空気が少しやわらぐ感覚があって。リラックスして過ごしてもらえるような空間づくりを意識しています。
ジャケット¥143,000〈OSLOW〉スカート¥50,800〈Sov.〉(ともにフィルム)シャツ¥29,000(COS╱COS青山店)バッグ¥44,330〈minitmute〉ローファー¥21,890〈PEMONT〉(ともにHANA SHOWROOM)シュシュ、ピアス、時計(すべて本人私物)ソックス(スタイリスト私物)
自身が運営する〝サステナビリティをもっと楽しく〟がコンセプトのUm Café。Podcastの収録なども行う、発信の拠点でもある。
〝引き算〟する香り選びが
大人のマナー
すべて本人私物
「香り以外で意識している身だしなみ」
①こまめなリップ習慣でどんなときも潤う唇
幼いころからリップクリームが好きで、仕事でメイクをするシーンでも何度も重ねたりするのでケアを念入りに。
②香りつきのデオドラントで自分の気分も上げる
デオドラントは、肌にやさしく安心できる成分で、ほんのり香りがあるものを愛用。香水の邪魔にならず、香りのバランスを崩さないものを選んでいます。
長谷川ミラさん
モデルやタレント、ラジオナビゲーターとしての活動を通してさまざまな社会問題を発信。クリエイティブ会社「jam inc.」を経営するなど活動の幅は多岐に亘る。
モデル
上西星来さん
強く見せるより、さりげなく好印象でいたい。
だから香りは、余韻でまとうようにしています
私が今デイリー使いしているマルジェラの香水は、柑橘系でさっぱりとした、媚びていないところに惹かれました。出会う人に対しても、爽やかでシトラス系の自然に寄り添うような香りのほうが接しやすいイメージがあります。香りが前に出すぎないほうが、相手と距離が自然に保てる気がして。昔から、年上の方々とお仕事をする機会が多く、経験が浅かったころは自信もなくて、周りから強く見られたいという気持ちから、香水だけは少し大人びたウッド系を選んでいた時期もありました。でもこのマルジェラの香水に出合ってからは、自分自身もすごく自然体でいられるように。大袈裟かもしれないですが、心地いい香りの感覚に気づけたことで、生きやすくなったような気がします。香りは、自分のスイッチにもなる存在なので仕事で気合を入れたい日などは絶対に欠かせません。ただ私はシーンによって使い分けるというより、その日会う人のファッションやテンションに合わせて香りを選ぶタイプ。ベースにあるのはマルジェラですが、例えば甘めなテイストのファッションが好きな方と会う日は、ハーリップトゥのヘアパフュームかプラダの香水を選んだりします。
プラダのほうはしっかりとした甘さなので、特別な日に。ガーリーなファッションにくるくるのカールヘアみたいな日やドレスアップする日など、ムードに合わせてまとっています。つけるときのこだわりは、髪にかけるくらいのイメージで頭の上から1~2プッシュ。手首につけるよりも広範囲に分散されて、香り方もやわらかくなる気がします。逆に気になる異性に会うときは、香りで印象を残したくないので、ロアリブのボディ美容液かゲランのヘアミルクを使うことが多いです。もちろんどちらも香りはあるんですが、香水よりも控えめなので〝香り=私〟という印象になりにくいのかなと思っています。香りは記憶と結びつくものだからこそ、あえて残さない選択をしています。相手の記憶に残るよりも、その場の空気に自然となじむくらいでいたいなと思っていて。お風呂上がりに出かける日はボディ美容液、そうじゃない日はヘアミルクといったように、その日の流れに合わせて使い分けています。年々香りの好みは変わってきましたが、今は強く印象づけるよりも、自分らしさが自然と相手に伝わるような香り選びを意識するようになったと思います。香りも含めて、その人の空気感として残るくらいが理想です。
会う相手のファッションに合わせて、
香りもその場の空気になじむものを選びたい
すべて本人私物
「香り以外で意識している身だしなみ」
①出かける前のヘアケアで髪のツヤを出して美しく
街で見かける髪がきれいな人は、肌まできれいに見える気がして。だから日ごろから、ツヤを意識したヘアケアを心がけています。
②オーラルケアは外出先でも欠かせない!
食事のあとなど、においが気になったときにすぐリフレッシュしたいので、いつもバッグに入れて持ち歩いています。
上西星来さん
1996年生まれ、愛知県出身。日本化粧品検定1級を持ち、美容知識も豊富。国宝級美肌の持ち主としてファッション誌や美容誌問わず引っ張りだこの人気モデル。
撮影╱村松巨規 スタイリング╱東出祐未(長谷川ミラさん分) 取材╱小野寺ありす 編集╱鍬守未希 再構成/Bravoworks,Inc.
※CLASSY.2026年6月号『距離感上手な人がしている「香りルーティン」』より。
※掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売終了している場合があります。
※掲載のエルメス商品は私物につき、エルメス ブティックへのお問い合わせはお控えください。
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