アラサー読書家の「読んでよかった!」小説編|本好き女子は何を読んでる?

読書離れが叫ばれる今だけど、自分の内面の血となり肉となる読書ってやっぱり大切。CLASSY.リーダズはじめ、CLASSY.スタッフの「読んでよかった!」を紹介します。

CLASSY.リーダーズ黒島秀佳さん/『路』吉田修一著

『路』吉田修一著 「商社に勤め

『路』吉田修一著

「商社に勤め、台湾新幹線の開通に奔走する女性と、台湾人建築家の男性の絆を軸に、日本と台湾を舞台に描かれる物語。台湾通の筆者が書いただけあって、読んでいるだけで亜熱帯独特の空気や、屋台のごはんの匂いまで感じられそう!最後には胸が温かい気持ちでいっぱいになって、台湾に旅したくなります」

ライター野田春香さん/『anego』林真理子著

『anego』林真理子著 「2

『anego』林真理子著

「20代の頃にドラマで好きになった小説。当時、こんな30代女性カッコいいなぁと憧れたのですが、割と近しい生き方をしている気がします(笑)。小説もドラマも何度も楽しんでいますが、30代の今、もっとも好きな作品。主人公の名前、野田奈央子じゃなくて野田春香(私)の間違いでは……と思ってしまうほどに、30代女性特有の幸せ、悩み、焦りが繊細に描かれていて、私のこと分かってくれる人がいる……という気持ちになります。CLASSY.世代には絶対に読んでほしい!」

編集 前田章子/『耳瓔珞: 女心についての十篇』安野モヨコ選

『耳瓔珞: 女心についての十篇

『耳瓔珞: 女心についての十篇』安野モヨコ選

「芥川龍之介や岡本かの子などの近代文学を漫画家の安野モヨコさんが選出し、挿絵をつけた短編集。『女心』をテーマに集められた作品はどれも“わかるようでわからない”絶妙な心の襞を表していて、そこに安野さんのレトロポップな絵柄がマッチしています。個人的に一番好きだったのは川端康成の『むすめごころ』。SNS時代では体験しえないもどかしさ、人の心の難しさを堪能しながら、繊細なイラストも楽しめる贅沢な一冊です」

構成/CLASSY.編集部

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最新号 202501月号

11月28日発売/
表紙モデル:堀田茜

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