【トラベルライターが厳選】サウナやスパ、森林浴で癒される…2023年オープンの「ウェルネスなホテル&宿」4選|千葉、香川、岐阜、福島

観光にグルメに街歩き…と、アクティブな旅もいいけれど、30代を迎え少し大人になってきたCLASSY.世代は、自分をとことん癒す「ウェルネスな旅」の必要性を感じるようになってきたはず。そこで今回は、半年間アジアを旅しながら伝統美容をリサーチしていた筆者が、日本国内で体験したいウェルネス&リトリート施設をピックアップ!2023年オープンのリトリートホテルから、新しい体験型プログラムまで、旅の後に「キレイなった!」と感じる旅をご紹介します。

ウェルネス需要が今、高まっている!

ウェルネスツーリズムとは、旅先

ウェルネスツーリズムとは、旅先でのスパ・エステ、プール(タラソテラピー)、ヨガ、瞑想、森林浴などの屋外アクティビティ、ヴィーガンメニューなどのヘルシー食などを通して、心と体を健康に導き、リフレッシュ効果やマインドリセット効果を得ることで、明日への活力を得る旅のことです。元来、アフリカ大陸で誕生した人類は、数十万年をかけて世界中に移動し、旅をすることで新しい土地を見つけてきました。旅へ出ることは、旅に伴う新しい土地への好奇心が、我々の遺伝子にまで組み込まれた本能であるという研究もあります。コロナ禍において旅への本能的な欲求が抑えられた私たちは、今、人間本来の旅への欲求に素直になっています。
世界ウェルネス機構(GWI)によると、全世界の旅行収入の15.6%をウェルネスツーリズムが占めており、旅行支出額は一般の観光者に比べ159%と高い水準です。コロナ前とコロナ後では、旅行に対する価値観にも大きな変化が生まれ、Airbnbがおこなった米国での調査によると、パンデミック後の最初の旅行で感じたい感情は「リラックス」(44%)、「快適」(34%)、「安全」(33%)が上位を占め、人々は落ち着きと安心感を旅に求めるようになりました。ウェルネスの最初の定義は、健康を身体の側面だけでなくより広義に総合的に捉えた概念で、米国のハルバート・ダン医師が『輝くように生き生きしている状態(1961)』と提唱しています。人生を輝かせるウェルネスな旅を通じて、自己実現をしていきましょう!

ウェルネス旅で得られる主な効果
・なかなか頭から離れない悩みの改善や、日々のストレスの解消
・ネガティブマインドを切り替えるマインドリセット効果
・体の内側から毒素の排出を促し、健康的にデトックスできる
・新しい発見と自己開発ができる
・原点回帰やリフレッシュをし、明日への活力を得ることができる

参考文献:国立大学法人琉球大学 教授 荒川雅志 著. アフターコロナの旅と健康~ウェルビーイングを達成する新しいウェルネス、ウェルネスツーリズムの定義、Precision Medicine. 6(2), 59-62 2023.

【千葉】BOTANICAL POOL CLUB(2023年8月25日OPEN)

オープン前から既にSNSでも話

オープン前から既にSNSでも話題の新施設。千葉・内房エリアに8月25日にオープンした、POOL LOVERのためのホテル「BOTANICAL POOL CLUB(ボタニカル・プール・クラブ※以下、BPC)。都心から60分の場所にあるとは思えないほどリッチで贅沢なリゾート空間が広がっており、ボタニカルなパームツリーに囲まれた温水プールが一年中楽しめます。

注目したいのは、BPCの顔でも

注目したいのは、BPCの顔でもある2つのプール。1つは海を見降ろす全長40mの「BLACK POOL(ブラック プール)」で、その名の通り漆黒のタイルでデザインされています。真っ黒に仕上げることで周りの景色が反射し、風になびくパームツリーや煌めく満天の星空、プールに灯される炎が幻想的に反射します。もう1つの円形に造られた「SIGNATURE POOL(シグネチャー プール)」には、パラソルやプールベッド、ガゼボが配置され、併設のプールサイドバーでドリンクや食事を楽しみながら、ゲスト一人ひとりが思い思いの時間を過ごせます。

ホテル敷地内の植栽を手掛けるの

ホテル敷地内の植栽を手掛けるのは、プラントハンターとして活躍する西畠清順氏。総面積1万平米の広大な土地を演出するBOTANICAL空間には、南国調の植物が多く育つ房総半島の風土に合わせたヤシの木を中心に、300種類を超える個性豊かな植物が共存し、まるで見たこともないジャングルに足を踏み入れたような世界が広がります。プールに向かう一本道「BOTANICAL PATH」を抜けると見えるプール…まるで深いジャングルを抜けた後に現れるパラダイスのようなドラマチックな演出も見どころです。

客室は全部で21室。シグネチャ

客室は全部で21室。シグネチャープールを眺めることができる「POOL CLUB ROOM」と、テラス付き「POOL TERRACE ROOM」、「POOL JUNIOR TERRACE」、プライベートプールを配した「POOL SUITE」、家族やグループなど最大6名まで利用でき、専用プールを備える「POOL VILLA」の5タイプです。BPCは、一日中水着で過ごせるプールクラブをテーマにしており、水着とプールローブを羽織って、好きな時間、好きなタイミングに好きなだけプールを堪能できるホテルとなっています。プール好きには見逃せないホテル。温水プールで1日中癒しの時間を過ごしてみては?

💡ウェルネスポイント
近年、フロート(浮遊)スパが注目されていますが、プールはまさにそのフロートを体感できる場所。人は日常に置いてさまざまな外的ストレスにさらされていますが、プールに浮かび無重力状態で浮遊することで、筋肉がほぐれリラックス効果を得られます。また言わずもがな、プールでのスイミングはダイエットや健康増進に効果的。有酸素運動と筋トレの両方の作用があるので、美ボディのためにもプールで泳いでみては?

BOTANICAL POOL CLUB
住所:千葉県安房郡鋸南町下佐久間1510-2
アクセス:東京駅から車で約70分
公式サイト:https://botanicalpoolclub.com/

【香川】千年オリーブテラス for your wellness(2023年秋OPEN)

瀬戸内海の播磨灘(はりまなだ)

瀬戸内海の播磨灘(はりまなだ)に浮かぶ島「小豆島(しょうどしま)」は、日本で初めてオリーブの栽培に成功した土地です。温暖な気候に恵まれている小豆島では、1000年続くオリーブの森を目指して森作りをしている「オリーヴ兄弟(※)」が「小豆島ヘルシーランド株式会社」を運営しており、オリーブをまるごと活かした、心と体を健やかにする商品の研究開発・製造・販売を行っています。同社は、小豆島の西側”前島”と呼ばれているエリアで2003年から本格的なオリーブの森創生を開始。現在では4.53haの栽培面積に約2,100本のオリーブが生息する自社農園「オリーヴの森」を栽培しています。実は栽培にデリケートな部分があり、日本の環境では栽培が難しいオリーブ。ここでは多くの工程を手作業で行っており、繊細なオリーブを丹精込めて栽培しています。

※小豆島ヘルシーランド株式会社を経営する、兄・柳生敏宏 (やぎゅう としひろ)さんと弟・柳生忠勝 (やぎゅう ただかつ)さん。

そんなオリーブを大切にしてきた
千年オリーブテラスのシンボルツリー「樹齢千年のオリーヴ大樹」

そんなオリーブを大切にしてきた同社が、この秋オリーブで心と体をととのえるウェルネスガーデン「千年オリーブテラス for your wellness」をオープン。高い抗酸化力を備え、心と体を健康に導くために非常に優秀な植物であるオリーブを使ったウェルネス体験を提供します。

施設は大きく3つで構成。瀬戸内

施設は大きく3つで構成。瀬戸内の穏やかな海を一望できるスモールヴィラ「The STAY」、メディテーションルームを備えたオリーブリトリートスパ「The SPA」、そして樹齢千年のオリーヴ大樹をシンボルツリーに据えたコミュニケーションラウンジ「The GATE LOUNGE」です。建築はサステナブル素材を使用し、有機的に循環する施設として設計されています。

「The GATE LOUNG

「The GATE LOUNGE」では、“千年生きるオリーブのすごい力を取り入れる” をコンセプトに、オーディオガイド付きマインドフルネス体験(マインドフルネスイーティングやプランツメディテーションなど)や、希少な小豆島産食用オリーブオイル(ロサンゼルス国際エキストラバージンオリーブオイル品評会金賞受賞)と小豆島産美容オリーブオイルを体感するオリーブオイル講座を開催(事前予約制・別途有料)。五感で感じるインタラクティブな体験を提供します。

瀬戸内の絶景が目の前に広がる「The STAY」では、Mission(ミッション)、 Lucca(ルッカ)、 Manzanillo(マンザニロ)、とオリーブの名前を冠した3室を用意。全室シーフロント、大きな開口を設けた窓からは瀬戸内の青をダイナミックに受け取ることができます。睡眠やデトックス、発酵をテーマにしたウェルネスプログラムも順次追加予定。また、「その先」を見据えた宿泊施設として ”使い捨て” をできるかぎり減らし、本当に必要なものだけを厳選。ミニマムさと自然が融合した上質な空間が待っています。

オリーブリトリートスパ「The
千年オリーブテラス「The SPA」

オリーブリトリートスパ「The SPA」では、いにしえの時代から美を司るために用いられてきたオリーブを使用した極上のスパ体験を用意しています。オリーブティーを頂きメディテーションルームで心の調律をした後は、オリーブオイルを贅沢に使用した同社のオリーブ化粧品で植物としてのオリーブの力をダイレクトに感じる施術を受けられます。また、オリーブの健康青汁やオリーブ葉エキスで体の中からも整えていきます。千年オリーブテラス for your wellnessのために調香された天然100%の香りに癒されながら、心と体を整えニュートラルな自分に立ち戻る極上のスパ体験を味わってみて。

💡ウェルネスポイント
体に良いといわれている「エキストラバージンオリーブオイル」。その理由は、オイレン酸の効能で悪玉コレステロール値を下げ、動脈硬化・高血圧・心疾患などの生活習慣病や胃まわりの疾患を予防・改善してくれるところから言われています。実はこのオイレン酸、人の皮脂と似た成分でできています。そのため、オリーブオイルは肌になじみやすく、肌トラブルの原因になりやすい乾燥からお肌を保護する効果があるのです。また、オリーブオイルに含まれるその他の美容成分には肌環境を健やかに整える働きがあり、肌のうるおいやハリ、弾力、やわらかさを与えてくれます。さまざまな健康・美容効果を持っているオリーブオイルで、体の内側からキレイになってみては?

千年オリーブテラス for your wellness
住所:香川県小豆郡土庄町甲2473
アクセス:土庄港より車で8分
公式サイト:https://1000olive-terrace.com

【岐阜】FAV HOTEL 飛騨高山EAST(2023年8月11日OPEN)

全国に展開するFAV HOTE
貸切共有サウナ1(要予約)

全国に展開するFAV HOTELブランド初のサウナ付き客室が「FAV HOTEL 飛騨高山EAST」に8月オープン。サウナ好きにはたまらない、本格的なプライベートサウナが付いた贅沢なホテルが開業しました。

サウナがあるのは、プライベート
貸切共有サウナ2(要予約)

サウナがあるのは、プライベートな空間を楽しめるサウナ付き客室と、共用で使える貸切サウナ2種類です。入っているサウナ設備は、東京にある入会金300万円(本会員様)の高級会員制サウナ「the S by FAV HOTEL」と同等のとてもラグジュアリーなもの。いずれのサウナも、サウナのために開発された人工石のケルケスストーンを使用したフィンランド式と、ベンチ下にヒーターを設置したモリス式の世界でも珍しいハイブリッドサウナに、深めの水風呂が特徴で、他にはないサウナ体験を叶えます。また、アメニティとして高品質メリノウールを100%使用したサウナハットの他、水着やバスローブが用意されています。

サウナ付き客室「サウナスイート
サウナスイート

サウナ付き客室「サウナスイート」は1日1組限定の客室。最大8名で利用できます。共有の貸切サウナは、シックで落ち着きのあるタイプと、明るく温かみのあるタイプの2種類。最大6名で貸切利用ができ、予約制で使うことができます。

ホテルがあるのは、JR「高山」駅より徒歩約3分の場所。白川郷や江戸時代の趣を残した街並みなどの観光名所が揃う、人気観光地です。海外からの観光客も多い人気観光地ですが、まだ見ぬローカルな魅力を堪能して欲しいと、高山出身のスタッフがお出かけスポットを厳選。「FAV Tabi MAP〜Discover more in local Takayama〜」を製作し、ホテル受付で配布しています。地元で人気のカフェやクラフトビール専門店、子連れでも楽しめる雑貨店など、気になるスポットが目白押し。飛騨高山の新鮮な空気と風情ある街並みに癒されるサウナ付きホテルです。

💡ウェルネスポイント
「ととのう」とのワードでもバズっているサウナ。サウナハイ、サウナトランスともいわれ、瞑想効果や心身のバランス調整に効果的と言われています。熱気浴により体が温まり、心臓の血液拍出量が増加することによって血液循環量も増加。それにより酸素や栄養が全身によく供給されるようになります。老廃物や疲労物質も、汗とともに体外に分泌。また、サウナ、水風呂、外気浴を繰り返すことで、その温度変化が自律神経系の訓練となり、自らの器官機能を調整する健康効果も期待できます。このサウナのコンディショニング効果により、疲労回復や癒し効果を求めてハマる方が多いのです。贅沢な高級サウナで、旅先の新鮮な空気を吸いながらリフレッシュしてみては?

FAV HOTEL 飛騨高山EAST
住所:岐阜県高山市花里町6丁目101番
アクセス:JR高山駅から徒歩3分
公式サイト:https://fav-hotels.com/hotels/hida-takayama-east/

【福島】EN RESORT Grandeco Hotel(2023年7月1日OPEN)

福島県・裏磐梯の自然を満喫でき

福島県・裏磐梯の自然を満喫できるリゾート「EN RESORT Grandeco(エンリゾート・グランデコ)」は、磐梯朝日国立公園内に位置し、標高 1,040mにあるホテルとマウンテンエリアを有する複合リゾートです。今回、「EN RESORT Grandeco Hotel(エンリゾート・グランデコ・ホテル)」が7月にグランドオープン。同時に、五感で裏磐梯の自然を満喫するアクティビティを提案する「EN RESORT Grandeco Mountain Resort(エンリゾート・グランデコ・マウンテン・リゾート)」も同時開業しました。

エンリゾート・グランデコでは、

エンリゾート・グランデコでは、リゾート全体で「Act & Rest」をコンセプトにしています。日常の喧騒から離れ、ホテルの外=雄大な自然が広がる裏磐梯で身体を動かし、五感で自然に触れることが真のリラックスに通ずる…。その考えのもと、身体だけでなく心をもリトリートできる体験を提供しています。

ホテルは、周辺の自然環境との境界線をできる限り無くしたデザインにされており、あらゆるシーンで大自然を感じられるような設計に。大自然の景色が全面ガラス張りの窓に広がるエントランスロビーや、シンボリックなファイヤープレイスを囲む落ち着いた雰囲気のバーカウンターは必見です。また、1階レセプション横にあるアクティビティセンターでは、この時期ならではの裏磐梯の楽しみ方や旅程を提案。ホテル全体で裏磐梯の自然を満喫できるようコーディネートされています。

同時開業する「エンリゾート・グ

同時開業する「エンリゾート・グランデコ・マウンテン・リゾート」は、夏から秋にかけて裏磐梯の自然を満喫できるアクティビティが満載の高原リゾート。トレッキングや登山はもちろん、標高1,390mの山頂駅を目指しながら約15分の空中散歩ができる「グランデコ裏磐梯ロープウェイ」も人気です。

おすすめのアクティビティは、ガ

おすすめのアクティビティは、ガイドと一緒に小野川湧水が地上に湧き出すスポット「百貫清水」を目指す約2時間の「百貫清水トレッキング」。「百貫清水」は、裏磐梯三湖のひとつである「小野川湖」の源泉です。到着後、湧水を自分で汲み、炭酸水にして乾杯します。「小野川湧水」は、日本の名水百選にも選ばれた裏磐梯を流れる天然の湧水。美味しい天然の湧水が体に沁み渡れば、心も体も潤うはず。ホテルではこの小野川湧水を、お料理や温泉、プールなど、さまざまな場面で使用しており、リゾート内のあらゆるコンテンツを、この地を流れる天然の湧き水「小野川湧水」が繋いでいます。日本屈指の自然景観を有する福島県の裏磐梯。神秘的な自然環境が揃う高原リゾートで、最高のリラックス体験をしてみては?

💡ウェルネスポイント
エンリゾート・グランデコのコンセプト「Act & Rest」は、「アクティブレスト」という考えに基づき考案されています。アクティブレスト(積極的休養)とは、体を動かさずごろごろしたりしているよりも、適度に体を動かしたほうが逆に心身の疲労回復につながるというもの。アスリートやプロスポーツ選手も実践している、非常に効果のある疲労回復方法です。国立公園の中に位置するエンリゾート・グランデコでは、トレッキングや小野川湖サップ、小野川湖カナディアンカヌー、清流での水遊び、星空鑑賞会、たき火、BBQなど、自然を感じながら心地よく体を動かせるメニューがたくさん。大自然の中で体を動かし、新鮮な空気と水で心身共にリフレッシュしてみて。

EN RESORT Grandeco Hotel(エンリゾート・グランデコ・ホテル)
住所:福島県耶麻郡北塩原村桧原荒砂沢山1082
アクセス:磐梯高原ICより五色沼方面約40分/郡山駅より磐越西線、JR猪苗代駅下車
公式サイト:https://resort.en-hotel.com/grandeco/hotel/ja/

暑さが少し落ち着いてきた秋のウェルネス旅で検討してみては?

どこも行けば間違いなく癒される、注目のウェルネススポットです。毎日頑張っている自分へのご褒美に、悩みやストレスを抱えるお疲れ女子に、ぜひご紹介したウェルネスな宿で癒されてくださいね。

この記事を書いたのは…

トラベルライター SHIORI

トラベルライター SHIORI
伝統美容などを調査しながら、半年間アジアを放浪。帰国後、トラベルライターとして独立。WEBメディアや書籍、雑誌、TV等で旅のコンテンツの取材・執筆・PRを多数行っている。好きなエリアは東南アジア。観光業に特化したPRコンサル&WEBサイト制作事業「TROVATORE」も運営。
▶︎Instagram:@traveler_s23
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