【京都】観光しない贅沢を味わう。「ザ・ホテル青龍 京都清水」で過ごす大人のご褒美ステイ
京都旅といえば観光が主役。でもあえて予定を詰め込まず、ホテルで過ごす時間そのものを楽しむ旅もツウの楽しみ方です。今回訪れたのは、清水寺から徒歩約8分の場所にある「ザ・ホテル青龍 京都清水」。昭和8年に建てられた元清水小学校をコンバージョンした、京都でもひときわ特別な存在感を放つホテルです。
観光客でにぎわう清水エリアにありながら、一歩足を踏み入れると空気は一変。聞こえるのは風に揺れる木々の音だけ。時間の流れまでゆっくりになったような静けさに包まれます。パートナーとの記念日にも、友達とのご褒美旅にも、母娘の二人旅にも。京都らしい景色と美食、そして心ほどける時間を求めて訪れたい、大人のためのホテルステイをレポートします。
まるで京都の隠れ家。元小学校だからこそ生まれた特別な空気感
ホテルの前身は、1933年に建てられた清水小学校。エントランスを抜けるとまず目に飛び込んでくるのが、当時の面影を残す美しい校舎です。アーチ状の窓や長い廊下、どこか懐かしい階段——。小学校だった頃の記憶を大切に残しながら、ラグジュアリーホテルとして生まれ変わった空間に思わず見入ってしまいます。
昭和初期、京都の人々が寄付を募り建設したという歴史を持つこの建物。館内にはそのストーリーを感じさせる意匠が数多く残され、新しさと懐かしさが絶妙なバランスで共存しています。
館内を歩いていると、まるで小さな美術館を巡っているような気分に。京都にゆかりのある作家のアート作品が随所に飾られ、思わず足を止めて見入ってしまう場面も少なくありません。
特に印象的だったのは中庭から見える景色。視界には東山の自然だけが映るよう設計されていて、観光地の中心とは思えないほど穏やか。京都の喧騒と静寂、その両方を味わえるのも青龍ならではです。
窓の向こうは八坂の塔。京都を独り占めする客室へ
今回宿泊したのは「プレミアムキング」。扉を開けた瞬間に感じるのは、落ち着きと品格。余計な装飾を削ぎ落とした空間に、歴史ある建物ならではの重厚感が溶け込んでいます。何と言っても、窓の外の景色が圧巻!目の前には法観寺・八坂の塔。
京都を象徴する風景がまるで一枚の絵画のように広がり、思わずカーテンを閉めるのが惜しくなるほど。朝はやわらかな光に包まれ、夕方には街がゆっくりオレンジ色に染まり、夜は幻想的な灯りが浮かび上がる——。時間ごとに違う表情を見せてくれます。
客室には京都らしいお茶菓子やドリンクも用意されていて、冷蔵庫には京都のクラフトビールの姿も。観光から戻ったあとも、部屋の中で京都の余韻を楽しめるのが嬉しいポイントです。
広々としたバスルームも快適そのもの。たくさん歩いた日の疲れをゆっくり癒やしてくれます。1日中ここにいたいと思わせてくれるほど、快適で贅沢な空間でした。
午後はゲストラウンジで〝何もしない〟時間を楽しんで
ホテルステイの醍醐味は、予定のない時間かもしれません。そんな時間を過ごしたくなるのが、宿泊者専用のゲストラウンジ。全面ガラス張りの開放的な空間には自然光がたっぷり差し込み、窓の向こうには八坂の塔が顔をのぞかせます。
用意されているのは軽食やドリンク、京都らしい和菓子や抹茶。創業200年以上の老舗「鶴屋吉信」の和菓子をいただきながら、旅の計画を立てたり、本を読んだり、ただ景色を眺めたり。
15時からはカクテルタイムもスタート。ワインやウイスキーを片手に、少しずつ夕方へ移り変わる景色を眺める時間は格別です。せっかく京都に来たのだから観光しなきゃ——そんな気持ちを忘れさせてくれる場所でした。
夕暮れの京都にうっとり。ルーフトップバー「K36 Rooftop」
青龍に泊まったなら、ぜひ訪れたいのが4階の「K36 Rooftop」。階段を上がった先に広がるのは、京都の街並みを一望する特等席です。目の前には八坂の塔。遠くには東山の稜線。そして夕暮れどきには空がゆっくりと茜色に染まっていきます。観光地として見ていた京都とは違う、大人の京都がそこに。
少しずつ灯りがともり始める街を眺めながらグラスを傾ける時間は、このホテルに泊まる大きな理由のひとつになりそうです。室内の「K36 The Bar」は元教室を活用した空間。落ち着いた雰囲気の中でゆっくりお酒を楽しみたい人はこちらもおすすめです。
特別な夜は「ブノワ 京都」で
ディナーは敷地内にあるフレンチビストロ「ブノワ 京都」へ。1912年にパリで誕生した老舗ビストロの名前とエスプリを受け継ぎ、デュカス・パリが監修を手掛けています。クラシックなフレンチをベースにしながら、旬の食材を取り入れた料理はどれも軽やかで洗練された味わい。
フレッシュな野菜に砂肝やベーコン、オリーブなど盛りだくさんのサラダや、もち豚のロティ。あさりとイカスミのお出汁をたっぷりかけた「烏賊とういきょう クスクスとブルグル」も印象的でした。
肩肘張らずに楽しめる雰囲気でありながら、特別感はしっかり。記念日のディナーにもぴったりです。
京都らしさを味わえる朝食ビュッフェも魅力
翌朝は「restaurant library the hotel seiryu」で朝食を。元講堂を活用した空間には約1,100冊の本が並び、まるで海外の図書館のような雰囲気。高い天井から朝の光が差し込み、一日の始まりを心地よく演出してくれます。
朝食はメインを選べるビュッフェスタイル。今回は京都らしい朝鍋をセレクトしました。出汁の香りにほっとしながら、京都の食材を少しずつ味わう朝。ビュッフェ台には彩り豊かな料理が並び、つい食べ過ぎてしまうほどです。朝食を食べながらふと、「毎日こんな朝だったらいいのに」と思ってしまう。そんな幸せな時間が流れていました。
京都を観光する〝だけ〟ではもったいない
清水寺まで徒歩圏内という抜群の立地にありながら、ホテルの中には静かな京都時間が流れています。歴史ある建築、窓いっぱいに広がる八坂の塔、美味しい食事、そして何もしない贅沢。次の京都観光では、「ザ・ホテル青龍 京都清水」で過ごす時間そのものを目的にしてみては?
『ザ・ホテル青龍 京都清水』
〒605-0862
京都府京都市東山区清水二丁目204−2
☎︎075-532-1111
https://www.princehotels.co.jp/seiryu-kiyomizu/
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