地雷男のNG行動図鑑「出身地を聞いただけで激怒」【男性学のプロが教える対処法つき】

時代的にも他人との関係性が希薄になり、自分の異常さに気づいていないやばいメンズが溢れていたりする世の中。そんな、思いがけず出会ってしまった、やばめなメンズ(=地雷男)たちにはどう対応すべきかを、“男性学”のプロ・田中俊之先生が解説します。ライターの周りで実際起きた体験談を元に、好評連載中です。

こんなメンズに会いました

同僚男子「出身地を聞いただけなのに、激怒」

おしゃれな同僚。ある日、なんの

おしゃれな同僚。ある日、なんの気なしに「そういえば●●くんは、何歳くらいに上京したんだっけ?」と聞いたら、田舎者扱いされたと思ったのか、ゆでだこのように顔を真っ赤にして怒り出して、その後しばらく口を聞いてもらえない日々が続きました。

どう対応すべきだったのか?田中先生のおこたえ

「出身地の話を気軽にしない。当たり障りない話をするなら天気の話」

頑張っているという自負があり、

頑張っているという自負があり、しかも自分がおしゃれという認識がある人。業界にもよりますが、百貨店の男性売り場が狭いことからわかるように、男性って相対的にダサい人の方が多いわけですよね。なので、単に仕事ができるだけでなく、「おしゃれな自分」はもうひとつプラスアルファな、盛れる部分になる。でも、出身地って自分の努力では変更がきかないわけで、それだけは言われたくなかったんでしょう。コンプレックスがあり、自分の努力で変更できない・解決できない部分を指摘されたと思ったわけです。きっと彼の中での序列は東京が「上」で、地方が「下」で、「東京に出て来た」と思っているからこそ腹を立てたんでしょう。

彼と同じ地方出身の人から言われたら、印象が違ったのかもしれません。きっと彼の中では出身地もおしゃれポイントの一つだから、「マウントを取られた」と感じさせない方がよかったんでしょう。

「今日天気いいですね」って言われて怒る人はいないわけで、出身地の話をしなくてもいいんじゃないでしょうか。性別関係なく、出身地の話題を繊細に感じるような人もいるということ。それに、自虐するのはいいけれど他人から言われるのはまた違いますよね。当たり障りのない話をするなら、本当に当たり障りのない話を。

解説していただいたのは、田中俊之先生

大正大学心理社会学部准教授 田

大正大学心理社会学部准教授
田中俊之(たなか としゆき)
1975年生まれ。専門は男性学・キャリア教育論。2008年、博士号(社会学)を取得。武蔵大学・学習院大学・東京女子大学等非常勤講師、武蔵大学社会学部助教を経て、2017年より現職に。男性学の第一人者として、各メディアでも活躍。

イラスト/Nobby 取材/田村宜子 構成/菅谷文人(CLASSY.ONLINE編集室)

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