アラサー女子の「幸せな結婚」【コロナで変わった結婚観】

結婚する?しない?するならどんな相手と結婚すれば幸せになれる?めまぐるしく世の中が変化している今、「幸せな結婚」って結局、何なのか。一度落ち着いて考えてみませんか。
オリンピックも延期になり「まさか」なこと続きの2020年。出会いや婚活、また理想の夫婦の形も何が正解なのかますますわからなくなっています。

ソーシャルディスタンスが恋愛、結婚を変える!?

世界的な新型コロナウイルスの流

世界的な新型コロナウイルスの流行で不要不急の外出を控えるようになり、出会いの機会は激減。直接会う婚活に代わってリモートでの婚活が始まり、飲み会もオンラインになったり、出会いや婚活の形も変わりつつあります。一人暮らしのステイホームで孤独から結婚に憧れを感じる一方で、世の中ではコロナ離婚という事態も起こり、シングル女子の心は複雑です。

生涯未婚率は上昇中!離婚も他人事ではない

統計では日本人の生涯未婚率は上昇が続いており、最新の結果では50歳の時点での未婚率は男性が約23%、女性が約14%と過去最高に(※注)。今後ますます、生涯独身の男女が増えていく可能性も。一方、離婚率はゆるやかに減少しているものの、同居期間20年以上の夫婦の、いわゆる熟年離婚が増加。結婚した人が一生の相手とは限らないかも?※生涯未婚率=国立社会保障・人口問題研究所が’15年実施の国勢調査をもとに算出。

アラサー独身女子が今、考える「結婚」について500人にアンケート

「幸せな結婚」ってそもそも何?…結婚の先輩2人が語ります

「結婚しない」という選択は女性にはメリットが少ない?

エッセイスト/タレント・小島慶子さん

エッセイスト/タレント・小島慶子さん
「結婚しなくていいし、子どもも持たなくてもいい」と考える人も増えましたが、他人についてはそう思えても、自分のこととなると「やっぱり私は結婚したい」という人は多いかも。

大正大学心理社会学部人間科学科 准教・田中俊之さん

大正大学心理社会学部人間科学科 准教・田中俊之さん
最新の社会調査では「人は結婚するのが当たり前だ」という人は27%、「必ずしも結婚する必要がない」という人は68%という結果が出ています。結婚するかしないかは個人の自由で、「結婚しなくてはいけない」という圧力は以前より弱まってきています。

これからの「幸せな結婚」に必要なヒント

小島慶子さんの回答

1.「幸せ」を決めるのは相手じゃなくて自分です
おとぎ話のプリンセスのように、どこかに「幸せな結婚」というものがあって、「幸せでない自分」でもそれを手に入れさえすれば幸せになれる、と思っている女性も多いですが、それは幻想。「プリンセスの呪い」です。相手が「幸せだ」と言っていようが、周りに「幸せそう」と言われようが、あなたが「幸せだ」と思えなければそれは「幸せな結婚」ではないんです。いつでも「自分の幸せは自分が決めるんだ」ということは絶対に忘れないで。

田中俊之さんの回答

1.「男らしさ」「女らしさ」にこだわらない
「男はこうあるべき」「女はこうあるべき」という考えにこだわらないこと。そこにお互いがこだわっていると、例えば「子どもが小さい時は母親がそばにいたほうがいい」と夫に言われたら自分も「そうなのかな」と思ってしまいます。これは両方が「男らしさ」「女らしさ」にこだわっている証拠。家事を分担したり共働きをして家庭を二人で運営していくうえでも「男らしさ」「女らしさ」にこだわらないほうが幸せな結婚生活が送れるはず。

イラスト/酒井真織  取材/加藤みれい

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