敏腕スタイリストが対談!「なぜ今グレーがこんなに流行っているのか?」「ベージュが苦手な人はどうすべきか」

永遠のベーシックであり今季のトレンドでもあるグレーとベージュ。上手に着こなすのが難しい、と苦手意識を抱く人が多いのも事実です。大野さんはグレー、荒木さんはベージュ、プライベートでもこよなく愛用するお二人による最新&最強のスタイリングレクチャー、必見です!

\CLASSYの2大スタイリストがグレーとベージュでファッショントーク!/

グレーはみんな納得の万能カラー。ベージュは苦手意識が強い人多し⁉

荒木:今季はグレーがものすごく流行ってるよね。基本ベージュ派の私も、今季はグレーをよく着てる。グレー好きの(大野)千歩ちゃんならなおさらじゃない?

大野:流行とか関係なく、常にグレーがベースにある。私にとってオールマイティな色なんだよね。何色もある服を買うとき、迷ったらグレーを選ぶの。それくらい好きだし頼りにしてる。今季はすっかりトレンドだからいろんなブランドで見かけるね。

荒木:街にもグレーがあふれてる。グレーのワイドパンツにグレーのニット、ワントーンでまとめているコが多い印象。それだけで一気にオシャレに見えて頼りになるんだよね。ブームのきっかけは何?ワントーン流行りだから?ユニクロのワイドパンツのヒットが大きいのかな。

大野:黒白が流行りすぎたから、その反動もありそう。ボリューム袖のトップスとか、甘い服の流行も少し落ち着いて、気分がハンサム方向に向いているのも大きい気がする。

荒木:グレーって合わせる色を選ばないのもいいんだよね。

大野:モノトーンはもちろん、紺でも茶でも、きれい色ならビビッドでもパステルでも。とにかく万能なの。ちなみに私、ベージュはあまり着ない…。(荒木)さっちゃんはよく全身ベージュとか着るじゃない?すごいなって思う。

敏腕スタイリストが対談!「なぜ今グレーがこんなに流行っているのか?」「ベージュが苦手な人はどうすべきか」

荒木:今回の企画、「今季は私もグレーの気分なのに!」って最初に思ったの。だけどクローゼットを見たら、圧倒的にベージュの人だった(笑)。そもそもヴィンテージ感のあるエレガントなものが好きなんだけど、そんなムードにはベージュがキモになるから、やっぱり私の軸になる色はベージュなんだろうな。個人的にはベージュ=リッチ、と捉えてるの。女っぷりよく決まるステキな色って感じ。

大野:アウターとチノパンくらいかな私は。外に重ねるものや顔から遠いものならいけるんだけど全身は難しい…。

荒木:みんなトレンチは着るじゃない?だからベージュだっていけるはずなんだよ。難しかったらパールのネックレスをプラスしたりシャツを挟んだり、白で抜けを作れば意外と簡単。よく、老けて見えがちだからカジュアルに転ばせよ、と語られるけど、ベージュのいい意味でのセクシーさを盛り上げていくスタイリングが、本当はオススメなんだよね。

大野:確かにさっちゃんのベージュはセクシーなイメージだね。

荒木:カジュアルなベージュ服って、上手に着ないと作業着っぽくなっちゃう。意外とハードルが高いの。ウールのようなきれいな素材のベージュをスタイリングでカジュアルにもっていくのがむしろ簡単。もちろん色選びも重要で、グレーがかっていたり、ブラウン寄り、キャメル寄り…いろんなベージュがあるから、誰でも似合うものが見つかると思う。

大野:グレーも同じで、緑っぽい、赤っぽい、黄色っぽい…みたいに、いろんな色味がある。ワントーンでまとめたとき、それが混じるとうまくいかないんだよね。手持ち服を思い出しながら買い足していくといいと思う。基本的にはミディアムグレーが今季らしいのかな。あと、グレーが会社の制服みたいに見えないようにするためには、カジュアルさやスポーティニュアンスを意識すること。私は甘く着るよりカッコよく仕上げたグレーが好き。

荒木:それぞれにこだわりがあって面白いね。ちなみに私がベージュを好きな理由がもうひとつあった。苦手意識を持たれがちなベージュだからこそ、成功したら上級者な感じがするから(笑)。

大野:それはグレーも同じだよ。グレーはスタイリングしがいがある。たとえば黒も好きだけど、全身黒のときは忙しい時期とか、意外と逃げな気分のときだったりするもん。

荒木:グレーでもベージュでも、気持ちに余裕を持って、ちょっとしたひと手間を重ねれば、みんなも今よりももっと完成度が高まるはず!

■スタイリスト・大野千歩さん
大人のプレッピーを作らせたら絶品、ベーシックなアイテムを使った、まとう人そのものが引き立つスタイリングに定評が。グレーは「万能な色」。

■スタイリスト・荒木里実さん
今月の表紙も担当。カッコよさとセクシーさが同居する、華のあるスタイリングはスタッフやモデルにもファン多し。ベージュは「リッチな色」。

<堀田 茜>コート¥115,500(ミニッツ/アパルトモン 神戸店)ニット¥39,600Tシャツ¥9,680(ともにスローン/ザ ショップ スローン 新静岡セノバ店)ストール¥68,200(アソース メレ/アイネックス)デニムパンツ¥16,500(ヘルシーデニム/ゲストリスト)バッグ¥198,000(J&M デヴィッドソン/J&M デヴィッドソン カスタマーセンター)パンプス¥64,900(ペリーコ/アマン)イヤリング¥12,600(アビステ)ブレスレット¥14,300(イン ムード/フォーティーン ショールーム)

<トラウデン直美>ボアジャケット¥63,800スカート¥39,600(ともにTHIRD MAGAZINE)ニット¥33,000(カオス/カオス丸の内)バッグ¥170,500(ピエール アルディ/ピエール アルディ 東京)ブーツ¥265,100(セルジオ ロッシ/セルジオ ロッシ カスタマーサービス)ベレー帽¥30,800(ヘレンカミンスキー/ヘレンカミンスキー ギンザシックス店)ピアス¥26,400ネックレス¥22,000(ともにマリハ)

撮影/宮下昌生(hannah) モデル/堀田 茜、トラウデン直美  ヘアメーク/美舟(SIGNO)〈堀田 茜分〉、YUMBOU(ilumini)〈トラウデン直美分〉  スタイリング/大野千歩、荒木里実 取材/西道倫子 再構成/Bravoworks.Inc

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最新号 202411月号

9月28日発売/
表紙モデル:今田美桜

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