桜井ユキさん「安定に満足したら、そこで終わり。限界を決めずに走り続けたい」【スペシャルドラマ『しあわせは食べて寝て待て ~早春の養生編~』】

一生付き合わなければならない病気と向き合い、築45年、家賃5万円の団地に住む麦巻さとこ(桜井ユキ)が、大家・美山鈴(加賀まりこ)と訳あり“料理番”の司(宮沢氷魚)を通じて、身近にある幸せに触れるハートフルストーリー『しあわせは食べて寝て待て ~早春の養生編~』。昨年春に人気を博した連続ドラマがスペシャル版として帰ってきます。主人公を演じる桜井ユキさんに、コミュニケーションで大切にしていることや今後の“目標”について、聞きました。

Profile

1987年2月10日生まれ、福岡県出身。24歳から俳優のキャリアをスタートさせ、『真犯人フラグ』、『ホスト相続しちゃいました』、連続テレビ小説『虎に翼』など話題ドラマに多数出演。10月スタートのドラマ『kiDnap GAME』への出演も決定している。

相手を思うからこそ踏み込まない。人間関係のマイルール

——撮影現場でのあり方など、主演として気を付けていたことはありますか?

主演を任せていただく際は現場で過ごす時間が長くなるので、現場の空気作りみたいなところは気を付けるようにしています。でも、主演であってもなくても、現場での過ごし方はあまり変わらないかもしれません。というより、意識的に変えないようにしています。とは言うものの、私たちは演者というだけで、気を遣われやすい立場にいるので、自分がどんな態度を取るかで周りの空気が変わってしまう。仕事をするうえで、適度な緊張感は大切ですが、そうした必要のないプレッシャーは与えないように心掛けています。

——本作では、病気により対人関係の構築に悩むさとこに対し、鈴(加賀まりこ)や司(宮沢氷魚)が優しく寄り添います。桜井さん自身は、人とコミュニケーションを取る際どんなことに気をつけていますか?

加賀さんもおっしゃっていたのですが、人とある程度の距離を取ることはすごく大切だと思っています。例えば、仲の良い友達から悩みを相談されたとき、ついつい踏み込んでアドバイスをしたり、いろいろな言葉を投げてしまいたくなるけれど、どこまで踏み込んでいいのかは考えなければいけないな、と。鈴さんや司さんのようなすてきな振る舞いはなかなかできないけど、人といい具合に距離感をとることができれば、きっとお互いに穏やかな日常を送ることができそうな気がしています。

——あの団地に住みたいな、と思ってしまいました(笑)。

本当にそうなんです。加賀さんと一緒に「一家に1台、司だよね」とよく言っていました(笑)。さとこの周りには、あんなにすてきな人たちがいるなんて…。本当に恵まれた環境にいるな、と羨ましくなります。でも、それはさとこの人間力あってのことですし、そうした人を集められることがさとこの魅力だと感じながら演じました。

最高のご褒美は一人旅。今年は念願の琵琶湖へ!

——来年40歳を迎えられます。30代でやり残したことはありますか?

たくさんあります! 自分の世界をもっと広げたくて、まったくゆかりのない土地へ行って、地元の方とお話がしたいという願望がすごくあるんです。もっとたくさん訪れたい場所があるので、これは引き続き40代に持ち越しですね。

——ちなみに、桜井さんが自分自身に“ご褒美”をあげるなら、何をしますか?

私にとってのご褒美は旅なんです。最近でいえば、滋賀旅行が最高でした! 竹生島へ行ったのですが、素敵な旅館に泊まって、おいしいご飯を食べて、船に乗って…。すごく癒やされました。

——そのなかで、いちばんの思い出は?

ずっと琵琶湖の広さを体感したいと思っていて。「それなら船に乗るしかない!」と思い立ち、念願かなって琵琶湖の真ん中に浮かぶ竹生島に行くことができました。

——一人旅が多いのですか?

もちろん友達や家族と行くこともありますが、一人旅は必ずしようと決めていて。1年に1〜2回は一人旅をしています。何も考えずに、行きたいところに行きたいタイミングで行けるので、そこもいいなって。

安定は求めていない! 40代も走り続けたい

——40代はどんな人生を送りたいですか?

安定した生活ができるのはありがたいことではありますが、安定に満足したらそこで終わりだと思っています。だから、自分の中での“これをクリアしたら大丈夫だろう”というボーダーラインを決めないようにしたいと思っていて、その感覚は、きっとお芝居をするうえでも大事になってくるような気がしています。

——変わらず、走り続けるということですね。

走り続けたいです。人よりもキャリアをスタートしたのが遅かったぶん、まだまだ努力をしなければいけないし、経験値も重ねていきたい。だからこそ、40代も引き続き、“よーし、やるぞ!”という意欲は30代のころと変わらずに持ち続けていたいです。

Information

特集ドラマ『しあわせは食べて寝て待て ~早春の養生編~』
8月18日にNHK総合にて、火曜22:00〜放送。一生付き合う病気と向き合う主人公・麦巻さとこ(桜井ユキ)を中心に、団地仲間の羽白司(宮沢氷魚)や美山鈴(加賀まりこ)、パート先の仲間との触れ合いや、薬膳ごはんと過ごす日常の物語。2025年に放送されたテレビドラマの第6話の“そのあと”の出来事を描く。

ジャケット¥419,100腰に巻いたシャツ¥172,700パンツ¥939,400シューズ¥155,100(すべてロエベ/ロエベ ジャパン クライアントサービス tel.03-6215-6116)

撮影/山村祐太郎 ヘアメーク/石川奈緒紀 スタイリング/道端亜未 取材/小林揚 編集/宮島彰子