俳優・中沢元紀さん「一番リフレッシュできる場所はおじいちゃんの家」CLASSY.7月号インタビュー<全文公開>

演技にはストイックに向き合いながら、日常ではとことん自然体。そのギャップも魅力の実力派俳優・中沢元紀さん。人生で大切にしているものや、飾らず自分らしく生きる哲学まで、その素顔に迫ったCLASSY.のインタビューを全文公開。等身大の言葉から見えてきた、中沢さんの新たな魅力をお届けします!

僕を“飾らない場所”へ戻してくれる
祖父からもらった大事な一冊

My top pick
A BOOK from my grandfather

理想は、立っているだけで
生き様が見えてくる芝居

〈モデル衣装〉デニム¥49,500(ニードバイヴィンテージ/ゲストリスト)サンダル¥36,300(ニードルズ/ネペンテス)その他スタイリスト私物

穏やかに見えるらしいでも、
負けたくない気持ちはある

亮平さんと華さんからいただいたお守りは、いつも部屋の大事なものゾーンに飾っています。華さんのお守りは劇中で使われたものですが、全部華さんの手作り。すごく時間がかかったと思うんですけど、芸歴の浅い僕たちに役者としての背中を見せてくださったんだと思います。だから僕も『ひだまりが聴こえる』ではノートは全部自分で書くようにしていました。そっちの方がちゃんと想いがこもる気がして。すべての作品で同じようにすることは難しいけど、できる限りそうしたいなと思っています。いつか亮平さん・華さんとまた共演することが僕たち球児全員の目標。たぶんみんな心の中で誰が一番先に再共演できるか競っているんじゃないかな。僕も、もっとキャリアを積んでからまたご一緒できたらという気持ちもあるけど、誰かに一番をとられるくらいなら僕が一番に再共演したい。そこは譲りたくないです(笑)。

同世代への対抗心は、普段表に出すことはないけど、心の奥にはちゃんと持っています。僕はライバル心をマイナスなものだと考えていなくて。むしろもっと頑張らなきゃってプラスのエネルギーになる。たとえば『WIND BREAKER/ウィンドブレイカー』で共演した水上(恒司)くんは同い年ですが、座長として常に周りに気を配っていた。ああいう動きは今の僕にはまだできない。すごいなと思う反面、負けたくないという闘争心に火がつくきっかけにもなりました。『あんぱん』の撮影中に、(北村)匠海さんから「次は(高橋)文哉や元紀の世代がこの業界を盛り上げてほしい」と言ってもらったことがあって。同世代で刺激を与え合いながら、もっと成長していきたい。僕の中で20代で飛び抜けた活躍をした先輩というと、菅田(将暉)さんなんです。いつか僕も菅田さんみたいにすさまじい役者が出てきたと言われるようになりたいという野望はあります。

たぶん、役者って
みんなMなんだと思います

撮影期間中は、いつも頭の中は役のことでいっぱいです。時には、寝ている自分までカメラに撮られている、なんて夢を見ることも。役に入り込みすぎることに怖さを感じる反面、それだけ没頭できていることへの喜びもある。たぶん役者ってMなんだと思います。どこまで役と一体になれるか。そのギリギリを攻めたいなって。

でもだからこそ、心を無にする時間を持つことが大事で。僕が一番リフレッシュできる場所は、仙台のおじいちゃんの家。子どもの頃から休みになると、家族みんなで遊びに行ってました。書き初めしたり切り絵を教わったり、楽しい思い出しかない場所。自然豊かで、家と家も離れているから、大声を出しても誰にも怒られない。子どもの頃はよく弟と大声をあげて遊んでいました(笑)。

今年のお正月もおじいちゃんの家に行きました。おじいちゃんは僕のファンクラブ仙台支部みたいなのをつくっていて、周りの方たちに僕のことを布教してくれているみたいで(笑)。ちょっと照れくさいけど、そうやって応援してくれているのが嬉しいです。おじいちゃんは元校長先生で、家のいたるところに本棚がある読書家。ふざけるのも好きで、まさに飾らずに生きている人。僕も、役者としても、人としても、飾らずまっすぐに生きていきたいです。

中沢元紀さんにQ&A

ヒリヒリするほどお芝居にのめり込むストイックさから一転、プライベートな質問では20代らしい等身大の素顔がチラリ。苦手な家事から密かな野望まで、飾らない日常を覗き見!

Q.俳優としての初任給、使い道は?

甘いもの好きの母に
ちょっとしたスイーツを買いました

初めてのお給料は2022年3月31日。そこまで苦しいことも結構あったので、純粋に嬉しかったです。感謝の気持ちを込めて、母にお菓子をプレゼント。そんなに大したものではなかったんですが、母は大事そうに冷蔵庫にしまっていました。

Q.これから新しく始めたいこと、
ひとつ挙げるなら?

憧れはハーレー。
バイクに乗る役が来たらいいのに

小栗(旬)さんが『ウロボロス~この愛こそ、正義。』で乗っていたハーレーのソフテイルスリムがカッコよくて、ずっと憧れ。おかげで最近SNSもバイクの動画ばっかりオススメしてくるように(笑)。ずっと観ちゃってます。

Q.料理好きで有名ですが、
苦手な家事はある?

洗濯物を干すのが苦手。
欲しいのはドラム式洗濯機

料理は好きなんですけど、洗濯物は干すのが面倒くさくて、つい溜めがち。でも、溜めるから余計面倒になるんだと気づいて、最近はこまめに洗濯するようになりました。いつかドラム式洗濯機を買うのが夢です。

PROFILE

◼︎中沢元紀(なかざわもとき)
2000年2月20日生まれ。ドラマ『下剋上球児』で鮮烈な印象を残し、W主演作『ひだまりが聴こえる』での表現力も大きな話題に。'25年にはNHK連続テレビ小説『あんぱん』での大役を経験しその確かな実力を世に知らしめた、今もっとも注目したい若手俳優。

〈モデル衣装〉メッシュジャケット¥31,900(プレステージ アパレル)パンツ¥35,200(ディスカバード)スニーカー¥19,800(カルフ/シードコーポレーション)その他スタイリスト私物

撮影/久野美怜 ヘアメイク/速水昭仁 スタイリング/田中トモコ 取材/横川良明 構成/真野まよい 編集/宮島彰子 再構成/Bravoworks,Inc.
※CLASSY.2026年7月号「~彼を構成する、愛すべきモノ~MY ESSENTIALS」より。
※掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売終了している場合があります。