濱正悟さん(30)「周りが家庭を持ち始めて、自分も未来を考えるようになりました」

山本美月さん主演のHuluオリジナルドラマ「おとなになっても」で山本さんの夫役を演じる濱正悟さん。前回の記事では、ドラマの魅力や撮影秘話を語っていただきました。今回は30歳の1人の男性としての濱さんのプライベートについて、趣味、結婚、幸せな瞬間などをお話していただきました。

――カレー屋巡り、料理、登山、ボルダリング、サウナ、ランニング、バスケットボールなど趣味も多彩ですね。最近印象に残っていることを教えてください。

最近またカレー屋巡りを再開していて、もともと調べていたお店が現場が終わった場所に近いと足を運んだり、カレー屋ばっかり行っています。先日、あるお店の情報を見ていると「店員のクセがすごいが味は最高だった」とか、店員さんについてビビるようなことがたくさん書き込まれているお店があって。

おそるおそる行ってみたら、めちゃくちゃ優しかったんです。待ちに待ったカレーが運ばれて来た瞬間も「キター！」って感じで。おいしくて思わず「うまっ！」と心の声が出てしまったりとかして「今なんでオレ独り言言ってんだろ」ということがありましたね。「クセが強い」と書かれていても、惑わされすぎちゃいけないなと気づきました。

カレー屋さんって、ワンオペで余裕がなかったりするので、お店のルールが決まっていたりします。「こちらから声をかけるまで、オーダーは言わないでください」とか。こちらも、ちゃんとリスペクトをもっていれば、相手もちゃんと優しいんだなっていう。お店との付き合い方を学んだ出来事でした。

――濱さんはCLASSY.読者と同年代の30歳。30歳になって、ご自身の中で思うところや変化はありますか？

この年齢になって、仲のいい友人とか、周りが家庭を持ち始めたり、役で父親役を演じたり、今回のように結婚生活5年という設定があったりして、自分の未来をちょっと考えるようになってきました。取材でも自分の人生について考えるような質問もけっこう増えて、考える機会があったり、役でも追体験をすることで、自分の人生の延長線上がどうなっていくんだろうと想像し始めた感じがします。今まで一切考えてこなかったので、そこは変化しているかもしれないです。

でも、考えたんですけど、答えが出なかったんですよ。結婚したらどうなるんだろう？とか、家族を持つこととか。今は結婚せずパートナーでいるという選択もあったりもして、いよいよわかんなくなってきちゃうなと思いながら、結果、答えが出なかったって感じです。自分のしている仕事は、かなり変動的で、色々な意味で動き続けている仕事なので、すぐに答えを出さずに考え続けている必要があるのかなと思いました。その中で気づいたのは、自分の時間って大切だよな、ということ。自分の時間も相手の時間も、お互いに大切にできる関係がいいなと思います。

――自分自身でいるよりも役でいる時間が長かったというくらい、お仕事に打ち込まれる日々の中で、最近、濱さんが幸せを感じた瞬間は？

カレー屋さんでアツアツのチーズナンを食べたとき！食後はホットチャイで締めて、帰ってすぐ寝て、その日は8時間くらい寝ました。それがめちゃくちゃ幸せでしたね。作品のことに追われていて、カレー屋さんにも一時期行けていなかったんです。ここ1年くらいはスパイスカレーとチーズナンを食べるのが大好き。それまでは、とろみのある欧風カレーをライスで食べるのがめっちゃ好きだったのですが、色々な作品に出て気持ちが切り替わっていくにつれて、違うことにワクワクするようになったりします。

――自称、好奇心旺盛な濱さん。これからやりたいことはありますか？

海外に行きたいですね。行きたい国もいっぱいあります。

本場のカレーは全然違うと思うので、インドにも行ってみたい。あとは、世界遺産が好きで、最近、「奇界遺産」っていうのが気になってて、本を買って読んでいます。台湾やタイ、シンガポールとかいろいろな所にある不気味な宿や儀式とか。崖の淵とか、けっこう人が訪れづらい場所にもあるけれど訪れてみたいですね。