今どき女子の【働き方事情】仕事に“やりがい”って必要?ライフバランスの実態を調査!

この企画のタイトルは、ある読者

この企画のタイトルは、ある読者の何気ないひとことから。数年前まで「やりがい」は仕事選びにおいて人気の項目だったけれど、今はそれ以上に優先することが増えている…?やりがいを求めず働く今どき女子がどう感じているのか、その胸の内を探りました。

「やりがい求める派/求めない派」どちらの働き方が理想に近い?

やりがいに生きる仕事大好き女子と、やりがいを求めず自分の時間を楽しむ派…それぞれの働き方や休日、ライフプランの実態を調査!

やりがい重視派

プライベート充実優先派

仕事に対する考え方が真逆の両者、座談会の行方は…?

\“やりがい求めない派”ぶっちゃけ座談会/

◆フリーランス・ライター トコロ(28歳)
学生時代から好きなことを仕事にすることしか考えておらず、実際に夢だったライターの仕事に就き奮闘中。

◆金融関連会社・事務 ミナミ(26歳)
とにかくプライベートな時間を充実させたいとホワイト企業をメインに就活。環境、人に恵まれ職場が大好き。

◆リース会社・事務 チカ(29歳)
推し活を楽しむために、安定した給料と休みの取りやすさが約束された今の会社に就職。一般事務で6年目。

◆商社・営業 アヤカ(28歳)
仕事はいかに稼げるかどうかが重要。ブランドものに目がなく、自分で買ったものを身につけている時が幸せ。

「仕事は、お金と休暇を貯めながら休息している感じ」

トコロ:私はやりがいのために日々仕事をしているタイプですが、3人はどうですか?
ミナミ:私はとにかく休日のために働いています!仕事はお金を稼ぐための手段だと思っているので、月曜から金曜までただ無心で働いて、休日弾けるように遊ぶ…というのが理想のスタイル。休日は旅行を兼ねてよくゴルフ、ダイビング、スノボをしに行っています。
アヤカ:すごいアクティブ!
ミナミ:だから休み明けはめちゃくちゃ疲れてて…。使い物にならないくらいヘロヘロなんですけど、業務内容的にリモートが少なくほぼ出社の毎日なので、体に鞭打って出勤しています(笑)。でも会社に着いたら、「よし、ここから5日間は体を休めよう!」という気持ちで淡々と仕事をこなすだけですね。
トコロ:体を休める!?
ミナミ:はい(笑)。私にとっては休日が本番なので、月曜から金曜はそのための休息期間って感じです。デスクに座っているだけでどんどんパワーが溜まっていき、金曜日には体に元気がフルチャージされた状態!毎日、ランチタイムに40分くらいお昼寝もしてます。
チカ:その働き方、すごくわかります!私の場合は推し活ですが、イベントが来る時に備えて日々お金と休暇を貯めながら、現場以外は冬眠しているような感じです。
トコロ:推し活だと、休みはかなり重要ポイントになりそうですよね。
チカ:そうなんです。例えば半年後のライブなどは、どんな会社でも比較的休みを取りやすいと思いますが、勝負どころは急に決まる番組観覧。これを、社会人だからと応募の時点から諦めるのはファンとしてかなり辛い…。だからいつでもパッと休みが取れて、安定したお給料をもらえる今の会社を選びました。

「学生時代のバイトから〝働く=お金を稼ぐ〟。この考えは変わってません」

アヤカ:私は完全にお金です。ハイブランドのバッグやジュエリーを自分で買うために仕事しているだけなので、仕事自体にやりがいは必要なくて。ただ働いてお金を貯めて、頑張ったご褒美に自分の好きなものを買えればそれでOK、というスタンス。
トコロ:アヤカさんのような営業職はやりがいを求めて働いている人が多いイメージですが、周囲とのギャップに悩んだりはしませんか?
アヤカ:あまりないですね。というのも周りにも似たような考えの人が多くて、みんな自分の楽しみのためにやむを得ず働いている、という感じです。
チカ:私の同僚も同じ!周りにプライベートを優先する人が多いからこそ、気兼ねなく休みを取れる環境になっています。
トコロ:みなさん、「仕事=プライベートを充実させるためのもの」と思うようになったのはいつからですか?
ミナミ:就活よりも前、学生時代にバイトしていた頃から一貫して考えは変わってないです。
アヤカ:私も。働く=お金を稼ぐだから。

「プライベートに勝るものって、この世になくないですか?」

トコロ:私はバイト選びの時から自分が楽しいと思う仕事を選んでいたし、給料や働く環境は二の次って感じでした(笑)。ちなみに、時間にしたら仕事している方が長いのに、とにかくプライベートを充実させたいと思う理由は?
チカ:優先順位として、自分の時間を豊かにすることが何よりも大事だから…かな。
ミナミ:私も!プライベートの充実に勝るものなんて、この世にないと思いませんか?大好きな人たちと過ごす時間、自分を甘やかす時間に勝つものなんてないと思っています。
トコロ:そう言われると、た、確かに…。でも、週末に楽しみが待っているとはいえ、毎日無心に仕事するのって辛くないですか?
ミナミ:全然!やりがい求めてないと言っても、なんだかんだやることはたくさんあるから、手元はずっと動いているし。
チカ:気がついたら定時だった!っていう感じですよね。私はテレワークも多いので、リフレッシュしながら仕事してます。
トコロ:なるほど。楽しいことのためにお金を稼ぐとはいえ、ただひたすら作業をこなす毎日だと私は辛くなっちゃうかも…。
チカ:きっとそういう人もいますよね。私は「仕事は仕事!」と割り切っているタイプなので。やっている内容自体は楽しくないけど、終われば即ハッピーになります!
アヤカ:最近、周りでフリーランスの友達が増えてきて、「自分の夢のためなら寝る間も惜しんで働く!」という考え方の同世代と話していると、すごいなと思います。たとえ自分の好きなことだとしても、仕事は仕事でそこまで没頭できないし、オンオフの切り替えがない生活って単純に疲れないのかな…って。
トコロ:もちろん疲れます(笑)。仕事のことで頭がいっぱいなんて日常茶飯事ですけど、そこに楽しさとかやりがいがあれば、辛かったこととか最終的にどうでもよくなっちゃうんです。
アヤカ:すごい…!
ミナミ:やりたいことがある人って、やりたいことがない自分たちからしたらキラキラして見えますよね。
チカ:うん、正直羨ましさはある!一方で、やりがい重視で仕事を選んだ友人が数年後「自分の時間が欲しい」というのを理由に転職しているのを見ると、好きを仕事にしながらワークライフバランスを維持するのってかなり難しいんだろうな…と思います。

「キャリアプランなんて全くない。毎年提出しなきゃいけないのが地獄」

トコロ:もともとやりがい求める派だった人も、そうやって考え方が変わっていくパターンもありますよね。ちなみに、定期的に会社に提出するキャリアプランには、みなさんどんなことを書いていますか?
チカ:キャリアプラン、毎回地獄です!(笑)正直、一般職の私に3年後、5年後のことを聞かれてもって感じですよ…。二人はどうやって乗り切ってますか?
アヤカ:毎年定型文で、ほとんど同じことを書いてます(笑)。
ミナミ:私もです。今まで先輩にしてもらったことを後輩にしてあげるとか、頼られる先輩になりたい…とかしか書くことがない。もちろん一般職から総合職へのステップアップなんて微塵も考えていないし、人間関係など何か問題が起きない限りは異動もせずに現状維持、今のままがいい!
チカ:私も同じ。今後もずっと、今のスタイルを変えずに働けていたらいいな。
ミナミ:誤解がないように、最後にひとつ言わせてください…!仕事にやりがいを求めていないからといって、仕事に対するモチベーションがゼロかと言われたらそうではないんです。私は今の職場の環境と同僚たちが大好きなのですが、先輩に感謝されたり、今日も誰にも迷惑をかけず業務を終えられたというのがモチベーションにつながっています。そういう意味で、仕事はちゃんとやりたいと思っているんです。
アヤカ:私もそう!当たり前のことですが、お金をもらう以上、適当にはやりたくない。
チカ:与えられた仕事はきちんとやっているので、そこだけは勘違いしないでほしいですよね。〝やりがい〟とはまた違う視点で私たちなりにちゃんと働いているので、「最近の若い人はやる気がない」と括らないで!って思います。

イラスト/Kawai Satomi 取材/所 優里 編集/月田彩子 再構成/Bravoworks,Inc.

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