オシャレな人の二拠点生活、そのリアルは?<東京ベース編>

コロナ禍で今注目の検索ワード、“二拠点生活”。都会と自然を満喫できる憧れの暮らしは、実際にどんな感じ? 今回、オシャレな3人が始めた二拠点暮らしについて、リアルレポートを敢行。二拠点生活のきっかけ、実際によかったこと&大変だったことなど、根ほり葉ほり聞いちゃいました。東京ベース編、地方ベース編、シェア別荘編の3回にわたってお送りしていきます。

PROFILE セルヴォーク

PROFILE
セルヴォーク ディレクター
田上陽子さん YOKO TAGAMI

instagram@yokotagami628
オシャレ女子たちの心を鷲掴みにするオーガニックコスメブランドの立役者。北海道でワイナリーを営む旦那さまとの結婚を機に、2021年1月より二拠点生活をスタート。主に平日を東京 ⇄ 週末を北海道で過ごす。現在、少しずつ北海道拠点へと比率を移行中。

きっかけは結婚。急遽、北海道との二拠点生活が始まることに。

「絶対に二拠点生活がしたい!」と思っていたわけではないのですが、漠然と「自然の中で過ごしたいなぁ」という気持ちはありました。ウェルネスを軸に物事を考えると、忙しい都会の生活が真逆なのではと疑問を感じることもあって…。20代、30代は仕事に没頭。ずっと会社員として働いてきたので、そろそろ自分の生活も大切にしたいと思いフリーランスになった矢先、今の旦那さんと出会い、スピード婚。彼は北海道の仁木町でワインを作っていて、年明けから急遽、二拠点生活が始まりました。今は仕事のある東京をメインに、月の1/3〜半分くらいを北海道へ。古民家で猫4匹と一緒に暮らしています。寝室の窓には、朝日が燦々と注ぐので、日の出とともに自然に目が覚めるリズムになりました。

ワイン作りを勉強中。他にも新たな発信をしていきたい。

最近、ワイン作りを勉強中。ぶどう畑で、草刈りや芽かき作業を手伝っています。ランチは、採れたてのアイコでパスタを作ったり。自然が育んだトマトは、感動の甘さ! なんです。ワイン作りは0から10まで、原材料からパッケージングまですべて自分で行うもの。だからこそ、こだわりを思い切り詰め込めるんです。これは私の今後の仕事について考えるきっかけにもなりました。今までの経験を生かし、新しい地でも自分らしい発信ができたらいいな。例えば、リトリートできる小さな宿を始めるのも素敵かも、と漠然と浮かんだりもして。いい意味で深く考えず、不必要なものに執着せず、興味のあることには順応していきたいという感覚です。

自然に囲まれた生活が、人間力を育ててくれている。

東京の生活は外食する場所がたくさんあって、何でも好きなものが手に入る。タクシーに乗れば、すぐに移動もできる。一方で決して便利とはいえない自然に囲まれた北海道の田舎生活は、人間力を鍛えられている感覚です。車の運転もマストなので、20年ほどペーパードライバーでしたが、運転をスタート。実は究極の方向音痴…なのですが、しっかり道を覚えようと“脳の筋トレ”をしている感覚(笑)。旦那さんに連れられて始めたサーフィンも、自然と対話しているみたいで心地いいんです。自然や植物と向き合うとことで、人間本来の力が強化されているような。今のところ北海道生活を120%満喫していますが、寒いのが苦手なので今からドキドキですね(笑)。

少し移動すれば、大自然。まさに旅しているような感覚に!

今暮らしている仁木町は、札幌から車で1時間。小樽とニセコから40分くらいに位置する場所。まわりには雄大な大自然が広がっていて、ちょっとした旅気分に。来客がある際は、車を走らせ、温泉やランチへ出かけたりも。大地や地球を存分に感じることができる北海道は、海外にひけを取らない貴重な土地。今は東京ベースで仕事をしながら、北海道へ通っていますが、今後はその比率を逆転させる予定です。仕事もリモートでできることは増えましたが、こだわりを100%反映できるわけではないので。一度すべてをリセットし、北海道生活にどっぷり漬かってみようと思います。物事の本質、オーガニックと自然のある暮らしとしっかり向き合うことで、新たな道が開けると信じています。

取材/横山理恵 編集/CLASSY.編集部

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