関西女子といえば20代半ばで結婚して仕事をやめ、優雅な主婦に…と思われていたのはもう昔の話!働き方が自由に変化する今、新たな商売を始める関西女子が急増中!思い立ったら即行動!〝なにわの商人〞魂は、CLASSY·世代にもしっかり受け継がれています。
自分のセンスを形にできる〝D2C〞アパレルを始めました
岡本恵莉さん(31歳・CAJONディレクター)
3人の化学反応を投影する楽しさを実感中
今年、中学時代からの親友2人とブランドを立ち上げました。地元大阪/千里中央にあるカフェ&アパレルメーカー「about her.」の方からのお声がけがきっかけです。1人だったら、自分の好きなテイストの同じようなデザインばかりになったかもしれないけれど、好きなものが違う3人が集まれば、アイデアも沢山!自分だけでは思い付かなかった面白みのあるデザインが作り出せるのが楽しいんです。この春に初めてPOPUPを控えていたのですが、緊急事態宣言で延期になったり百貨店の休業などもあって華々しいデビューとはいきませんでしたが、無事製品がリリースされ、インスタグラムなどで自分たちの服を着てくださる方を見て、もの作りの喜びをかみしめています。
湯浅喬子さん(26歳・KARRYディレクター)
両親から言われた言葉がやりたいことの後押しに
幼い頃から、父には「成功しても失敗しても最後まで諦めないこと」と言われ続けてきたので、学生時代から自分が納得して続けられる仕事が何なのか考えるようになりました。母からは「長く使えるものをきちんとした対価を払って買うこと」を教えられてきたこともあり、大好きな服の世界で長く愛してもらえる服作りをしたい!と大学卒業後すぐに起業。経験ゼロでしたが、アパレルの友人たちにアドバイスを仰ぎ、工場探しから何もかも手探り状態でスタートしました。そんな自身のブランド「KARRY」も今年で丸2年。リピーターも増え、お客様から喜びのメッセージをもらうたびに、服を売っているだけではなく幸せも届けられているのかもしれないと思え、やりがいとモチベーションにつながっています。
ハンナミさん(28歳・ENEUディレクター)
韓国での買い付けから始まりオリジナルの服作りを展開中
約3年、大手のアパレルセレクトショップに勤めていました。接客は元々好きだったのですが、自分が本当に好きなものを売ってみたい!という思いから、韓国で買い付けたものを売るところから、オンラインショップ〝ENEU〞をスタート。バイイングや製作、すべての運営業務を自分でやっていたのでペースがつかめず、夜中まで作業をして体調を崩したこともありましたが、それもいい経験に。今は買い付けだけでなく、オリジナルアイテムも少しずつ展開し始め、大量のスワッチの中から生地を選んで「これを作りたい!」とひらめいたものが製品になるのが楽しくて。商品を購入したお客様が素敵に着こなしてくださっている姿をインスタグラムで目にするのが何より嬉しい時間になっています。
経験した悩みをターニングポイントに美容業界へ
岡本葉月さん(31歳・美容家)
アトピーが再発した20代が美容を見直すきっかけに
20代半ば、幼い頃のアトピーが急に再発約1年治療した経験から、外側からのケアだけじゃなく口にするものも肌を作っていると実感。バランスを考えた食事と共に、飲む水や料理に使う油などにもこだわるようになりました。今は化粧品の成分の勉強をして、新しいコスメを試し、鎮静、美白、保湿、たるみ、毛穴などの肌状態をスキンケアノートに書き留めながら研究しています。元は自分がキレイになることに幸せを感じていましたが、SNSで実際によかった美容法を紹介したところ、「悩みが解決した!」「使ってキレイになれた」とDMをいただく機会が増え、美容で悩む女性の力になれる瞬間を幸せと感じるように。裏付けできる知識を深めながら、信頼を得られる美容家を目指しています。
井上晃子さん(33歳・akikiディレクター)
メンタルヘルスに寄り添うコロナ禍のコラボコスメ開発
アパレルブランドを立ち上げて十余年、美容大国韓国のサステナブルコスメブランドとのご縁があって、コラボ化粧品開発がスタートしました。ただスタートがコロナ禍の昨年、自由に移動ができなくなった時期だったので精神的な不安から、自律神経失調症になってしまったんです。それをきっかけにマインドフルネスを治療目的で学ぶようになりました。そこで得た知識から、製作過程だったミストセラムに、チャクラを開花し五感を刺激する香りを新たに調合。こんな時代だからこそ精神のバランスを整え、みんなが前を向けるきっかけとなる商品作りを目指しました。このコスメを多くの人に使ってもらうのが今から楽しみです。
アンダー30の女のコたちは続々サステナ事業に参入!
きっかけは好きだったファッションから
中川さん:私は大学時代にファストファッションブランドの店舗でバイトをしていたんですが、それが環境問題に興味を持ったきっかけ。季節の変わり目に、山積みにされ、売れ残った服たちはどこにいくんだろう。売れ残るのになんでこんなにたくさん作るんだろうと疑問に思ったのが始まりかな。
川畑さん:私の場合は、2年前の夏に東京で開催されたサステナブルをテーマにしたファッションイベントに参加した時に、モデルやデザイナー、スタイリストさんなど、ファッション業界で活躍する人々がポジティブに、そしてファッショナブルに環境問題に取り組む姿に感銘を受けたのがきっかけ。PRやコミュニケーションのアシスタントをしながら自分のしたいことを考えていたから、エシカルに出会った時に「私が大切にしたいのはこの価値観だ!」って明るい光が差して、そこから学びたくて走り出したんだった!
中川さん:わかります。私もファッションのおかげで環境問題に目が向いたから、ファッション業界でサステナブルな活動をしている人を探していたら、愛弓さんを見つけたんです!
西側さん:見つけてくれてありがとう(笑)!私も本当にファッションが大好きで、将来ファッションの仕事をしようと思っていたからこそ、大学卒業後はマーケティングの修業と思って、IT広告の会社に就職をしたの。会社員時代は、刺激を受けたことも楽しいこともたくさんあったけど、それよりも自分がしたいことじゃないと思う苦しい感情が大きくなっていってしまったの。あと、やりたいことがあるのに「まだ経験を積まないと」とか挑戦しない理由を作る自分が嫌になって。結局2年働いて退職したんだけど、会社にいた経験が今生きていることも多いから一度就職して良かったと思ってる。
撮影/山口陽平 ヘアメーク/陣内勇人 取材/金 セアル 再構成/Bravoworks.Inc
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