旅に出る一つのきっかけになるのが、「○○したい!」という想い。思い切りショッピングがしたい?大自然を満喫したい?CLASSY.世代の旅作家・小林 希さんが、希望を叶える旅先を紹介します。コロナが落ち着いたら、こんな所にぜひ行ってみたい!
東京でいつもと違う非日常の船旅を
なかなか海外旅行ができない今、東京で気軽に非日常の時間を過ごせるのが東京湾のクルージング。いつもよりオシャレな格好をして、まるで映画のセットのような異国風の船内でフレンチをいただく、なんていかがでしょう。晴天の穏やかな日、私は友人と東京の日の出桟橋から発着しているシンフォニークルーズの〝シンフォニーモデルナ〞という船に乗りました。オリジナルで設定された航路は、なんとハート型。日の出桟橋を出航後、レインボーブリッジと東京ゲートブリッジをくぐり、羽田空港沖で旋回して戻るというコースです。シンフォニークルーズは「恋人の聖地サテライト」にも選定されており、その実、船でプロポーズする成功率はこれまで100%という実績があるのだそうです。船内には、都内の素敵なフレンチレストラン顔負けの瀟洒な部屋がいくつかあり、貴賓室やデッキ付きのプライベートルームなども予約可能。フレンチのコースメニューは、季節の食材を使った前菜から始まり、お肉や魚のメイン、デザートとボリュームたっぷりの豪華さ。友人とシャンパンで乾杯をし、ランチを楽しみながら、お台場や大井ふ頭など船上からの移りゆく景色を眺めて優雅なひと時を楽しみました。ブルゴーニュ産のシンフォニーオリジナルワインをはじめ、100種類ほどのワインが船で楽しめるそうです。ほろ酔いご機嫌で、食後はデッキに出て心地よい潮風にあたりながらのんびりと過ごしました。また、最近全国の船会社で始まった各社オリジナルの〝船の御朱印(御船印)〞が船内で発行されていたので、記念に購入しました。映画を観るよりもあっという間に時が過ぎ、映画よりも濃密でときめく体験に今後もハマりそう。いつもよりちょっと豪華な女子会やデートに、プチ海外旅行気分を味わいに、東京湾のランチクルーズがおすすめです!
紹介してくれたのは…小林 希さん(旅作家)
元編集者。29歳で会社を辞めて世界一人旅へ。一年後帰国して旅作家に転身。旅、島、猫をテーマに著書多数。世界60カ国、日本の島80島をめぐる。近著『週末海外』(ワニブックス)。インスタグラム:@nozokoneko 旅するオンラインサロン「しま、ねこ、ときどき海外」
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