地雷男のNG行動図鑑「仕事の内輪話をよくする夫」【男性学のプロが教える対処法つき】
時代的にも他人との関係性が希薄になり、自分の異常さに気づいていないやばいメンズが溢れていたりする世の中。そんな、思いがけず出会ってしまった、やばめなメンズ(=地雷男)たちにはどう対応すべきかを、“男性学”のプロ・田中俊之先生が解説します。ライターの周りで実際起きた体験談を元に、今回から連載スタートです!
こんなメンズに会いました
バリバリ働く夫が「会社の内輪ウケ話ばかりする」
旦那に「そういえば、今日、会社ですごい面白い事があってさ」と言われ、「●●さんが〇〇さんに…」と始まりました。ちょっと面倒だったし、どうせいつもの内輪話か思ったので「知らない人の話されても。内輪受けじゃない?」とあしらってしまいましたが、妻としてはNGでしたよね。
どう対応すべきだったのか?田中先生のおこたえ
「仕事以外の趣味を持たせてあげる」
これは、以前にも連載で話した、”もう定年退職したのに、「元●●です」とか言う人とか、地域や家庭でも肩書きを振りかざしてしまうような「違う店のポイントカードを出してしまう人」”。まずいのは、相手が「夫」ということで、今後も一緒にやっていかなければならないところ。離婚しないとなると、本人が腑に落ちない限りは、こういう人って変わらないと思います。ここが勘違いしているっていうポイントをうまく気づかせてあげないといけない。
この手の視野の狭い人は、中高年に多いですが、調査をしていると「友達がいない・趣味がない」というのが特徴で、さらにプライベートで着る私服がない。スーツしか持っていない人が多いんです。他の領域に触れないから、世界がすごく狭いということに気づけないんです。
新しい洋服を一緒に買いに行ってあげるのはどうでしょう。これを着て、自分の時間を作ろうねって、世界を広げてあげる。趣味の集まりで、「会社で面白い話があって…」なんて、もっと聞いてもらえないと思います。会社でしか通用しない話を社外ですることの無価値さもわかっていない。外の世界を広げていかないと年齢関係なく、悪化していくかもしれない。
ただし、仕事の話をしないよりはましですね。奥さん(女性)には「仕事の話はわからない」と思ってはいないわけだから。こういう人には、定額の趣味がおすすめです。年齢の違う友人もできるので、特にスポーツジムがベスト。それで内輪受けにも気付くだろうし、趣味ができればそもそも会社の話ばかりすることもなくなるのでは。こういうタイプはとにかく世界を広げることが大切です。
解説していただいたのは、田中俊之先生
大正大学心理社会学部准教授
田中俊之(たなか としゆき)
1975年生まれ。専門は男性学・キャリア教育論。2008年、博士号(社会学)を取得。武蔵大学・学習院大学・東京女子大学等非常勤講師、武蔵大学社会学部助教を経て、2017年より現職に。男性学の第一人者として、各メディアでも活躍。
イラスト/Nobby 取材/田村宜子 構成/菅谷文人(CLASSY.ONLINE編集室)