地雷男のNG行動図鑑「上から目線男」【男性学のプロが教える対処法つき】
時代的にも他人との関係性が希薄になり、自分の異常さに気づいていないやばいメンズが溢れていたりする世の中。そんな、思いがけず出会ってしまった、やばめなメンズ(=地雷男)たちにはどう対応すべきかを、“男性学”のプロ・田中俊之先生が解説します。ライターの周りで実際起きた体験談を元に、今回から連載スタートです!
こんなメンズに会いました
経営者男子「お前、店員に対して上から目線だな」
とあるIT企業経営者とのデート中。人気チェーン居酒屋「鳥●族」で飲んだ帰り道に突然、「お前って、店員に対して上から目線だな」と言われ、その後ぱったりと音沙汰がなくなってしまいました。広告制作会社でディレクターをしている私は、普段通りテキパキと注文したつもりでしたが、いけなかったんでしょうか。それとも、彼なりのテストだった?
どう対応すべきだったのか?田中先生のおこたえ
「『お前上から目線だな』って上から目線だな」ときっぱり言う
女性に対して「お前」って、まずすごいなと思うんですが、「店員に上から目線だな」って言うのも上から目線だなと思うんですよね。この場を一人で論評してるというか、お前こそどこにいる存在なんだと。「女は下手にでるもの」と先入観をもっていることが伝わりますよね。女性が、店員さんに対しても彼に対しても初めから下手にでるって思っていて、今ドキすごい感覚の持ち主です。
あとは世界の狭さもある。自分が会社で偉いとよそへ行ってもそれが通じると思っていて、履き違えてますね。せいぜいその業界、会社内で偉いだけで。また、こんな俺と一緒にいるのに、俺の評価下げるなよ…という怒りもあるんでしょうか。
彼の己の過ちを気づかせてあげるには、この人に対して「『お前、店員に対して上から目線だな』って、すごい上から目線だね」って、対等にいくなら、やり返す一言を!もう、この人が地雷です。こんな人と結婚したら大変。見た目を何歳でも美しくしなければならず、常に男を立てて文句を言わないような人を求めているんでしょう。
解説していただいたのは、田中俊之先生
大正大学心理社会学部准教授
田中俊之(たなか としゆき)
1975年生まれ。専門は男性学・キャリア教育論。2008年、博士号(社会学)を取得。武蔵大学・学習院大学・東京女子大学等非常勤講師、武蔵大学社会学部助教を経て、2017年より現職に。男性学の第一人者として、各メディアでも活躍。
イラスト/なうちまたん。 取材/田村宜子 構成/菅谷文人(CLASSY.ONLINE編集室)
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