他の人が知らないような、難しい漢字をすらすら読めれば、周囲に「すごい」「知的だな」「賢そう」という印象を与えられることでしょう。また、漢字の読み方を覚えることで、自分の知識の幅も広がります。正しい読み方を覚えておいて、損はないはず。
そこで今回は、“知っていると賢く聞こえる漢字”をピックアップしてご紹介。いくつ読めるか、チャレンジしてみてくださいね。
1.「浚渫」
「浚渫」という漢字を見たことはあるでしょうか? 「浚渫」とは「河川の泥や土を掬い上げること」を意味する言葉です。
たとえば「河川の浚渫」「浚渫船(浚渫作業で使う船のこと)」といったように用いられます。あまりなじみがない言葉かもしれませんが、浚渫は大型船などが安全に港を通れるようにするための、大切な作業なんです。
そんな「浚渫」の正しい読み方は……
「しゅんせつ」と読みます。
よく「しゅんば」と読み間違えてしまいやすいので、気を付けましょう。
2.「刀自」
思わず「とうじ」と読んでしまいがちな「刀自」。「刀=包丁をつかさどる人」から、「家事を引き受ける婦人」を意味する言葉です。また、「刀自」は「貴婦人」の尊敬語でもあり、「一家の主婦」という意味もありますよ。
「とうじ」ではなく、「刀自」の正しい読み方は……
「とじ」です。
上記のように、「刀自」という漢字にはいくつかの意味があります。文章の流れから、そのつど意味を判断しましょう。
3.「貪婪」
「貪婪」とは、「欲が極めて強いこと」あるいは「貪欲」を意味する言葉です。「婪」には「貪る(むさぼる)」「いつまでもほしがる」といった意味があります。ちなみに「欲」にも「ほしがる」という意味がありますが、「婪」は「欲」よりもさらに強めのニュアンスの言葉です。
そんな「貪婪」の正しい読み方は……
「どんらん」です。または「とんらん」とも読みますよ。
「どんらん」は「いんらん」と音が似ているためか、混同して覚えてしまう人も……。「貪婪」には、基本的に「いやらしい」という意味は入っていません。混同して覚えてしまわないよう、注意しましょうね。
4.「怯懦」
「臆病で気が弱いこと」を「怯懦」と言います。もしかすると「懦」という漢字自体、初めて見たという人もいるのではないでしょうか? 「懦」には「気が弱い」「意気地がない」といった意味があります。「きょうじゅ」ではありませんよ。「怯懦」を一度で正しく読むのは、なかなか難しいかもしれませんね。
そんな「怯懦」の正しい読み方は……
「きょうだ」です。
主に「彼は怯懦な性格だ」「怯懦な目つき」といったように使われますよ。
4つの漢字のうち、いくつ正しく読めましたか? 今回ご紹介した漢字は、日常的に見聞きすることは少ないかもしれません。だからこそ、読めるだけで賢い印象を与えられるでしょう。
ぜひこの機会に、意味と併せて正しい読み方を覚えてくださいね。
参考文献
根本 浩『エッ、この漢字、みんなそう読むのに、どこが間違い?』主婦の友社
文/大内千明 画像/Shutterstock(Scarc、pikselstock、pathdoc、plprod)
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