堀田茜さん「30代になって今までのメークが浮いてる気がしています」人気ヘアメーク・イガリシノブさんとモヤモヤ対談!

堀田茜が「30歳になってなんだか気になる…」と感じるタイムリーな話題を、今会いたい識者に直接聞きに行く連載9回目。この話、ほったらかしにしなくて良かったと思える日が必ず来るはず!

30代になってなんとなくこれまでのメークが似合わなくなった気がしています

今回のゲストは...イガリシノブさん

【今月の茜のモヤモヤ案件】 2

【今月の茜のモヤモヤ案件】
20代まではどんなトレンドを真似してもハマったけど、最近顔が変わってきた気がして愛用コスメがなんとなく似合わなくなりました。肌の悩みも増えて、実は浮いてるメークをしているんじゃないかと心配事が多いです。今後、メークをどう楽しんでいけばいいですか?

「顔の変化、似合うコスメの変化をどう受け止めていいかわからない」(茜)

茜:30歳の今、人生で一番メークに悩んでいて。〝これだけは絶対に私の顔に合う!盛れる!〞と10年以上信頼を置いてたアイシャドウパレットがあったんですけど、それが突然似合わなくなっちゃったんです。

イガリ:28歳あたりで顔のバランスが変わりやすいからちょうどその年齢だね。

茜:そうです、そのアイシャドウ事件はちょうど去年。思えば20代までって、赤リップに挑戦する勇気とか、トレンドを取り入れる新鮮さとか楽しみが多かったけど、今は断然悩みのほうが多いんですよ。顔も肌も変わっていって、今のメークが自分に似合っているのかもわからない。トレンドを取り入れても、若作りじゃないかとか痛くないかとか心配で。

イガリ:多くの女性は27〜28歳くらいで、社会の枠にはまらなきゃという意識からか〝もう大人なんだから美しくならなきゃいけない〞と可愛らしさを消しにかかろうとするんですよね。でも日本人の顔ってチャーミングさや子供っぽさのある顔だから、それをすると違和感が出るし、トレンドとハマらなくなっちゃう。

茜:今の私の悩みそのものです。

イガリ:じゃあ大人っぽさって何?と考えてみると、30歳って思ってたより大人でもなんでもなかったでしょ?昔と変わってないでしょ?

茜:本当にそうですね。20代から地続きでしかなくて、ずっと同じ感覚。

イガリ:でしょ。20代までずっとスニーカーを履いてた人が30歳になったからっていきなりヒールのパンプスだけを履き出すわけじゃない。だからいきなり大人になろうとしなくていいし、まずは自分のチャーミングさを探して、それを生かしたメークをしていくこと。そうすれば年齢に沿う可愛らしいメークができていくと思う。

茜:私そばかすがあるんですけど消したくなくて。年々浮いて見えてきてるような不安はあるし、まっさらな肌のほうがいいという価値観もあるけど、そばかすを消した状態が私の思い描く可愛らしさとは違っていて。どこに焦点を当てればいいのかなと。

イガリ:自分の何を活かすかを考えてうまくつきあっていくのがいいからそれで大丈夫。シミ・シワ・影がのってくるとそばかすの可愛らしさが損なわれちゃうから、それが気になりだしたら美容クリニックに頼って余計なものだけ消してもらうとかね。クリニックに抵抗がある人もいるけど、無理にメークでごまかして肌を酷使するよりは、一回施術してもらって、すっぴんでいる自分のことも嫌いじゃない状態にしていくのが健やか。

茜:最近笑ったときの目の横のシワがお父さんとそっくり同じに出てきて、今一番気にしてるんですけど、これはどうしたら…。

イガリ:目の横のシワはアイライン効果があって目が大きく見えますよ。年齢の変化をネガティブに捉えないで、どう受け入れていくか。

茜:ポジティブ!ずっと使っていたアイシャドウが似合わなくなったのは何でですか?色がフィットしなくなってしまって。

イガリ:28歳くらいで顔が変わると最初に言ったけど、年齢とともに二重が凹んでくるから、アイシャドウを肌にのせたときに同じ色に見えなくなるんですよ。明るい茶色も深い茶色になる。同じ色が同じ色で仕上がらなくなるって知っておいて。

茜:わ〜そんな怪奇現象みたいなことが起きるのか(笑)。素材が変わるんですもんね。

イガリ:そうそう。20代までは肌がツルツルの画用紙みたいなものだけど、30代からは絹の生地みたいになってくるでしょ(笑)。だから同じ顔、同じ道具でも、同じに仕上がらなくなる。アイラインだってずっと同じ引き方をしていても屈折して見えるようになっていく。だから3〜4年置きにコスメやメーク法は見直していけるといいね。

茜:全部を20代のときと同じにできなきゃいけないととらわれずに、少しずつ差し引きしなきゃですね。

イガリ:あとはメークのトレンドって大きく見ると10年スパンで変わっていて、目に力を入れる時代からリップに力を入れる時代になったりと、変化がある。そのタイミングは察知して自分のメークにも取り入れていけたら、トレンドに置いていかれる怖さも減るんじゃないかな。

ヘア&メークアップアーティスト/イガリシノブさん
雑誌・広告など数多くの媒体で活躍。自身が提案する「イガリメイク」が多くの女性に支持され、自身のコスメブランド「WHOMEE」もブームを引き起こす。一般社団法人コスプルの代表も務め、慈善事業としてメークを教えたりコスメロスの問題にも取り組む。複数の媒体で連載を持つ他、YouTubeチャンネル「イガリメイク」でメーク、美容についても情報発信中。

【茜】ベスト¥30,800(LOUNIE/ルーニィ)ニット¥14,300(Stole./ストラ)ピアス¥7,700(アビステ)
※イガリシノブさんの衣装は私物です

撮影/杉本大希 取材/野田春香 再構成/Bravoworks.Inc

MOVIE

MOVIE

Feature

Magazine

最新号 202406月号

4月26日発売/
表紙モデル:山本美月

Pickup