「承認欲求」=マイナスなイメージがあるかもしれませんが、自分や相手の「認められたい」気持ちをきちんと理解して上手に付き合えば、コミュニケーションを円滑にしてくれる側面も。SNS全盛のいま、切っても切り離せない「承認欲求」のトリセツをお届けします。
SNSでの「承認欲求」との上手な付き合い方が知りたい!
誰もが持っているものだからこそ、うまく付き合っていきたい「承認欲求」。あらゆる人の「承認欲求」が渦巻くSNSを、必要以上に心を揺らされることなく楽しく利用するコツとは?
「承認欲求」強めの絡みには...
相手を否定せず「時間がなくて」で回避
承認欲求を全面に出して依存してくるような人への対応で困っている場合、相手が職場の同僚などで関係を悪くすると不都合があるケースもあると思います。そんな時は「仕事が忙しい」「納期が迫っている」など「話を聞いてあげたいのは山々なんだけど物理的に無理なんだよね」という回避法を。「気持ちとして、あなたの話を聞きたくない」ということを表に出さないように気をつけて。もし「私が話を聞いてスッキリするなら聞いてあげたい」と思えるなら、みんなの役に立ちたい、貢献したいという「公欲」が満たされる行為でもあるのでぜひ聞いてあげましょう。
友達のマウントにイラッとしたら...
「感情」より「論理」で対応しよう
感情と論理はシーソーのようなもの。どちらを優位にするかを意識して選択できるようになると楽です。感情優位だと「うっとうしい、腹が立つ」と思ってしまうことも、一旦冷静になって「この人のこの発言の背景にはこんな心の状態があるのかも?」「何かあったのかもしれないな」と論理優位に切り替えて分析をしてみると、感情が抑えられるものです。一方的に話す人への対応も、論理的視点でとらえれば「自分のコミュ力を高める機会」と思えたり、「自分もこんな時があるかもしれない」と思い返して反面教師にできれば学びが多いですよね。
お話を伺ったのは
藤田耕司さん・日本経営心理士協会 代表理事
経営心理士、公認会計士、税理士。19歳から心理学を学び、1,200件超の経営指導の経験を基に成果を出す人の行動を心理学的に分析し、経営心理学として体系化。その内容を指導し、経営改善の成果を高める。その手法を伝える経営心理士講座を開講。メディア取材も多数。
イラスト/つぼゆり 取材/加藤みれい 再構成/Bravoworks.Inc