辛くても我慢して頑張るだけが困難を乗り越える方法ではありません。ストレスを華麗にスルーしながら、挫折を経験値に変えて、しなやかに令和の時代を生きていく心の強さが「レジリエンス」。ポキンと折れない柔軟な大人の心=レジリエンスについてご紹介します。
「心が折れそう」…CLASSY.読者の悩みに下園先生がアドバイス
下園先生によるとCLASSY.世代の女性の3人に2人は、本人の自覚がないけれどうつに近い状態になっているそう。そんな私たち世代の「心が折れそう」なお悩みを先生に相談してみました。
【お悩み】いつも彼の顔色をうかがって言いたいことが言えない
付き合っている彼に対して「嫌われたくない」「怒らせたくない」という気持ちが大きく、つい優等生っぽい回答をしたり、本当に言いたいことが言えなかったり、自然体な自分でいられません。本当は早く結婚したいけれど、今のような関係が一生続くのは自分も疲れるし、無理があるのではないかと不安です。(Eさん/35歳・看護師)
【アドバイス】恋愛中は誰もが多少のムリをすることでレジリエンスを育てています
これはEさんが恋愛をしている証拠なんですよ。我慢する部分と自分を出していく部分のバランスをはかっていくのが大人の心なんです。恋愛中は、男女問わずみんな自然体ではなくある程度我慢しているもの。3年くらい経つと魔法が解けて、相手にも慣れて図々しくなるし(笑)、我慢は一生続かないから大丈夫。今の経験自体がレジリエンスを育んでいます。映画や小説を参考にしたり、周りの人に聞きながら、自分なりの落とし所を探っていけばうまくいくと思いますよ。
答えてくれたのは...
下園壮太さん
陸上自衛隊初の心理幹部として自衛隊員のメンタルヘルス教育、カウンセリングを担当。退官後は心理カウンセラーとして講演や研修を行いメディアでも活躍。最新刊『とにかくメンタル強くしたいんですが、どうしたらいいですか?』も好評。
イラスト/松元まり子 取材/加藤みれい 再構成/Bravoworks.Inc