婦人科医が教える「低用量ピル」の今さら聞けない疑問8つ

30代になり感じ始めた、理由のはっきりしない不調や気分の落ち込み。もしかしてホルモンが関係しているのかも?ホルモンバランスが崩れる理由や症状、自律神経を整える生活習慣について、専門家の先生に教えていただきました。

低用量ピルについて気になる疑問9つ

服用を考えていても、ネットやSNSで調べただけでは何が正しい情報か分からず不安が残りますよね。先生に気になる疑問に答えていただきました。

低用量ピルの服用で予防できる婦人科疾患も

近年は日本も晩婚化や初産年齢が

近年は日本も晩婚化や初産年齢が上がることで、子宮内膜症など婦人科疾患の発症リスクが上昇しています。出産を経ても発症するケースはありますが、出産を経験しないまま30代後半を過ごすことにより確実にリスクは大きくなります。そのため、最近は低用量ピルの服用により月経回数を減らし、子宮への負担を軽減することで、そういった婦人科疾患を予防するというのがオーソドックスになりつつあります。しかしピルの普及率が高まると同時に、誤った情報が広がることも。低用量ピルを飲むことで排卵は抑制されますが、それが〝卵子の温存〞や〝閉経を遅らせる〞ことには繋がりませんのでご注意を。排卵の有無にかかわらず、年齢とともに卵子は自然と消滅します。また、低用量ピルとコロナワクチンの併用は問題ありません(※感染し中等症以上の症状がある場合は服用を中止)。情報に翻弄されず、正しい知識を得ましょう。

お話を伺ったのは…

恵比寿みかレディースクリニック

恵比寿みかレディースクリニック 院長 田中美香先生
順天堂大学医学部を卒業後、順天堂大学産婦人科学講座入局。その後、公立昭和病院勤務を経て、2018年に恵比寿みかレディースクリニックを開院。婦人科検診を推進するとともに、温かな雰囲気で気軽に相談できるクリニックを目指す。

イラスト/今井久恵 取材/伊藤綾香 再構成/Bravoworks.Inc

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最新号 202501月号

11月28日発売/
表紙モデル:堀田茜

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