旅に出る一つのきっかけになるのが、「○○したい!」という想い。思い切りショッピングがしたい?大自然を満喫したい?CLASSY.世代の旅作家・小林 希さんが、希望を叶える旅先を紹介します。コロナが落ち着いたら、こんな所にぜひ行ってみたい!
大自然に身を委ねて、心癒される時間を
日本最大の規模を誇るマングローブ原生林や、多様な亜熱帯性植物のジャングルに覆われた西表島。水にも恵まれ、島内にはいくつもの川や滝が点在します。豊かな森林の養分は海へと流れ着くため、島周辺の海では元気なサンゴ礁も見られます。西表島は、海遊びもですが、特にトレッキングやカヌー体験など、濃いジャングルの中を楽しむツア ーが人気。広大な島に詳しいガイドさんと一緒に探検すれば、日常とかけ離れた時間に心が解放され、肩の力も抜けるはず。
私は、1日1組限定でたっぷりと自分好みのオリジナルコースを提供してくれる「PUMEHANA adventures」で、神秘的な滝を目指すアドベンチャーツアーをコーディネートし てもらいました。午前中、島北部に流れるクーラ川を1キロほどカヌーで進み、木漏れ日の差すマングローブ原生林を満喫。その後、ゆっくりトレッキングすると、神秘的な雰囲気を醸すクーラの滝に到着しました。滝壺で泳いだり、滝水に打たれたりしてマイナスイオンをたっぷり浴び、リフレッシュ。ひきたて・淹れたてコーヒーを飲みながら、滝の音と鳥のさえずりを聞いて心安らぐひととき。午後は島北東部に流れるゲータ川を1時間ほど沢登りして、ゲータの滝へ向かいました。途中、巨大な岩場を登ったり、ロープを使って歩いたりと、冒険度はアップ!
自然が織りなす美しい階段状のゲータの滝は、ジャングルに秘められた遺跡のよう。上段の絶景スポットで、みんなで八重山そばのアウトドアクッキング体験を楽しみました。清らかな滝水を浴びた後の空腹には染み入る美味しさ。海とジャングルを一望しながら、自然のパワーを肌で感じました。西表島では3月下旬に海開きを迎え、4月頃は蛍観賞ツアーがおすすめの時期。窮屈な生活が続きますが、大自然に身を委ねれば、リフレッシュ効果絶大です!
紹介してくれたのは…小林 希さん(旅作家)
元編集者。29歳で会社を辞めて世界一人旅へ。一年後帰国して旅作家に転身。旅、島、猫をテーマに著書多数。世界60カ国、日本の島80島をめぐる。近著『週末海外』(ワニブックス)。インスタグラム:@nozokoneko 旅するオンラインサロン「しま、ねこ、ときどき海外」
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