地震の備えに!災害時に「あって良かった!」と思うものは…スープジャー!【知っておきたいレシピ&活用法】

昨今は自然災害が増加中。東京でも震度5強を観測する地震が起きるなど、不安な出来事が尽きません。地震や台風など心細い思いをされるたびに「防災意識を改めないと!」と思うものの、結局なにから始めたらよいのかわからずに手つかずの人も多いのでは。そんな方は、まずキッチンの見直しから始めてみませんか?今回は、管理栄養士であり、防災食アドバイザーの今泉マユ子さんに災害時に役立つ“スープジャー”の活用法と備えておきたい災害時に使える調理グッズについて教えてもらいました!

災害時、ライフラインが止まっても調理ができる「スープジャー」

自然災害で、電気、ガス、水道な

自然災害で、電気、ガス、水道などのライフラインが止まってしまったり、あるいは家から避難をしたりしなければならない状況になるということが、以前よりもずっと身近で、かつどんな地域にでも起こりえることになっています。だからこそ、こういうとき、ちょっと早めに準備をしておくことは大事。特に災害時の「食」、“おいしい”は、安心につながるので大切。スープジャーが1つあれば、避難所のお湯を使っておかゆが作れたり、スープを保温できたりします。ポリ袋を使えば洗い物も出ません!

スープジャーを使った災害時レシピ

1、ポリ袋を使えば洗い物なし!基本のおかゆ

温かいお米を食べるとホッとする

温かいお米を食べるとホッとする、そんな経験ありませんか?突然の被災時は体調を崩しやすいので、おかゆがおすすめ。避難所でもお湯さえあればできる基本のごはんです。

<材料(400mlスープジャー1杯分)>
基本のおかゆ (0.4Lサイズ使用)
●無洗米・・・大さじ2(20g)
●お湯・・・200ml

<作り方>
➊スープジャーの中に耐熱性の半透明のポリ袋(高密度ポリエチレン製)をかけ、その中に米を入れ、次に沸騰したお湯を注ぐ。
➋ポリ袋の開け口をねじって中に押し込み、フタをして1時間経ったら完成。
※6時間以内に一度に食べきってください。

<アレンジ>
基本のおかゆを作り、食べる直前にフリーズドライのスープ(卵、わかめ、トマト、もずく、めかぶ、酸辣湯など)をプラスすると雑炊のように楽しめます。

今泉先生のワンポイントアドバイス

お米の芯を残さないために、必ず熱湯を注いでください。寒いときはスープジャーの温度が下がらないように、タオルなどで包みましょう。

2、缶詰で手軽!参鶏湯

乾物と缶詰、チューブ調味料など

乾物と缶詰、チューブ調味料などを使って簡単にでき、身体にも優しいごはん。災害時には洗い物を増やさないコツも大切です。

<材料(400mlスープジャー1杯分)>
無洗米…大さじ2(20g)
お湯…200ml
切り干し大根…2g
【A】
鶏ささみ缶…1缶
おろし生姜…小さじ1
おろしにんにく…小さじ1/2
鶏がらスープの素…小さじ1/2

<作り方>
➊スープジャーの中に耐熱性の半透明のポリ袋(高密度ポリエチレン製)をかけ、その中に米を入れ、次に沸騰したお湯を注ぎ、ポリ袋の開け口をねじって中に押し込み、フタをして1時間待つ。
➋1時間後、切り干し大根(長い場合はキッチンバサミで切りながら)、Aを入れて混ぜ、フタをして5分待ったら完成。お好みで白いりごまや、ラー油をかけても◎。

今泉先生のワンポイントアドバイス

切り干し大根を入れることで食感がプラスされ、食物繊維も摂ることができます。切り干し大根の汚れが気になる方は洗ってくださいね。体調が優れないときは、切り干し大根やにんにくを入れず、梅干しや酢などを入れると食べやすくなります。

災害時の備えとして用意しておくべきグッズ&食料

各家庭に用意しておきたい! 災害時に使える調理グッズ

• カセットコンロ
• ガスボンベ(1か月想定で12本以上あると安心)
• 水筒やスープジャーなど保温できるアイテム
• ポリ袋(高密度ポリエチレン製ならば熱湯にも耐えられる)
• ラップ(食器を汚さずに食事を取る)

1、用意するもの…まずは水分

1、用意するもの…まずは水分
災害時の備えとして一番大切なのは飲み水の確保。最低限の目安として大人一人で1日3リットル×3日分=9リットル、できれば1週間分=21リットル以上は備蓄しておきましょう。また、これまでの経験から、野菜ジュースもおすすめ。栄養を補ったり便秘解消のきっかけになったりします。片手で飲めるゼリー飲料も便利です。

2、用意するもの…食料
「主食」「おかず」「野菜」が揃うにこしたことはないです。でも、多くの指南書にあるベーシックなもの以外に、自分が好きで食べ慣れた味をストックするのが一番いいと思います! 災害時だからこれを食べなきゃいけないなんてことはないし、口に合わないモノを食べるのって結構ストレスになりますよ。

教えてくれたのは…管理栄養士・防災アドバイザー 今泉マユ子先生

今泉マユ子(いまいずみ・まゆこ

今泉マユ子(いまいずみ・まゆこ)
管理栄養士として大手企業社員食堂、病院、保育園に長年勤務。食育、災害食に力を注ぎ、2014年に管理栄養士の会社・オフィスRMを起業。レシピ開発に携わるほか、防災食アドバイザーとして全国で講演、講座を行う。『もしもごはん―災害時に役立つかんたん時短、「即食」レシピ」』(清流出版)、『こどものための防災教室:災害食がわかる本』(理論社)など著書多数。レトルトの女王、缶詰の達人とも呼ばれ、テレビ出演は100以上になる。ラジオ、新聞、雑誌、WEBサイトなどでも活躍中。
オフィスRM:https://office-rm.com/

高い保温力のサーモスのスープジャーもチェック!

高い保温力のサーモスのスープジ

高い保温力のサーモスのスープジャーは、具材をサッと煮てスープジャーに入れるだけで、保温しながら具材に熱を通す「保温調理」ができます。※加熱時間や保温時間等の詳細は、各レシピをご確認ください。

サーモス公式サイト内「PLUS THERMOS」では、今泉先生による「キッチンから始める防災」アドバイスを公開中。
https://www.thermos.jp/plusthermos/article/detail/20210820090520.html

災害時レシピとして紹介しています。日常で使用するスープジャーの保温調理方法については、サーモス公式サイトをご確認ください。

お問い合わせ:サーモス https://www.thermos.jp/

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