ウイルス感染の不安、対面のコミュニケーションの激減、不慣れなリモートワーク…。思いもよらないことだらけの今年、「うつっぽさ」を感じている人が増えています。誰にでも起こりうる「うつっぽさ」の原因と対策をまとめてみました。
「うつっぽい」の兆候は心と体両方に現れます
?例えばこんな4つの症状は要注意
●朝起きると気分が悪い
朝や午前中の体調の悪さは低血圧の人に多く、気力がわかずうつっぽくなりがち。寝不足もうつには大敵です。
●めまいがすることがある
フワフワするようなめまいは、うつっぽい兆候のひとつ。貧血や耳鼻科系など体の病気とあわせてきちんとチェックを。
●食欲が低下した
胃腸の不調は、心の状態に大きく影響します。ただの食欲不振と見過ごすことなく、ケアをすることが大切。
●憂鬱な気分が続く
落ち込んで、なかなか気持ちが切り替えられないのは体調に原因がある可能性も。まずは自分の体の状態を確認して。
「うつっぽく」なる理由はいろいろあります
理由1.人間関係によるストレス
うつの原因の中でも一番多いのが人間関係のストレス。職場の上司、同僚との関係、恋愛や夫婦関係などによるストレスがうつのきっかけとなる場合が非常に多いです。結局、人間が一番ストレスを感じるのは人間なのですが、それは生きている限り避けられないこと。自分の心の持ちようや、人とのコミュニケーションの取り方を見直して、工夫していくことが大切です。(森下先生・以下同)
理由2.体の不調によるストレス
体の不調とメンタルは強く結びついていることを知っておきましょう。特に胃腸の調子と睡眠は重要。下痢が続くと気力、体力、意欲といった活力が低下します。睡眠不足だと過敏性が増したり、感情的になって冷静に物を考えにくくなる傾向が。また低血圧の人は疲れやすく、気力や、やる気が出ない原因となります。また女性は生理に伴う身体変化にも注意。大きなきっかけがなくても体の不調からうつっぽくなってしまうこともあるので、まずは体調の改善を。
「うつっぽい」を自分で治せる方法もこんなにあります
生活習慣を見直して「うつっぽさ」を治す
●朝起きたら日光を浴びる
朝起きたらまず日光を浴びることで、脳の中枢にある体内時計がリセットされ、全身の末梢の体内時計もリセットされます。一定のリズムが規則正しく刻まれることで自律神経が整い、心身の安定やよい睡眠にもつながります。朝ごはんを食べることも体内時計のリセットに役立つので、日光と朝食のセットで体を目覚めさせましょう。
●発酵食品で腸を整える
朝起きたらまず日光を浴びることで、脳の中枢にある体内時計がリセットされ、全身の末梢の体内時計もリセットされます。一定のリズムが規則正しく刻まれることで自律神経が整い、心身の安定やよい睡眠にもつながります。朝ごはんを食べることも体内時計のリセットに役立つので、日光と朝食のセットで体を目覚めさせましょう。
人との接し方や考え方を変えて「うつっぽさ」を治す
●孤立しないで人に悩みを相談する
今はテレワークなどで人に会う機会が減っているため、孤立してしまいがち。コミュニケーションを意識的にとっていくことが大切です。ひとりで抱え込むこと自体が大きな心の負担になります。何か悩みがあったり落ち込んでしまった時は、誰かに相談したり、話を聞いてもらうこと。アドバイスがもらえたり、心も軽くなるので人に頼りましょう。
●キャパ以上の仕事を引き受けない
生真面目で正義感が強い人は常に全力投球してしまいがちですが、適度に手を抜いたり、人に仕事を振るなど要領よくふるまいましょう。仕事や人生は短距離走ではなく長距離走。全力で走れば疲れるのは当たり前です。頑張りすぎて燃え尽きるよりも、力を抜きながら一定のパフォーマンスを長期間続けるほうが結果的に貢献度もパフォーマンスも高くなると考えて。
監修/森下克也 イラスト/木下晋也 取材/加藤みれい
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