ウイルス感染の不安、対面のコミュニケーションの激減、不慣れなリモートワーク…。思いもよらないことだらけの今年、「うつっぽさ」を感じている人が増えています。誰にでも起こりうる「うつっぽさ」の原因と対策をまとめてみました。
「うつっぽい」の兆候は心と体両方に現れます
例えばこんな4つの症状は要注意
もしかして「うつっぽい」かも?チェックリスト12個
「上の項目について、以前の自分と明らかに違うと感じる点が6個以上ある人はうつっぽい傾向があると言えます。クリニックへの相談を検討してみてください」
精神科・心療内科の先生にお話を聞きました
1.「うつっぽい」と感じたらどうすればいい?
「“うつっぽさ”は“軽症うつ”とも言われ、心と体が電池切れのような状態になってしまうこと。原因は心理的なものだけでなく、身体的なものや性格的なものなど、さまざまな要素があります。まずは深刻になりすぎず、かといって『このくらい大丈夫』と無頓着にもなりすぎず、一度自分の心と体の状態をよく観察してみましょう」
2.薬を飲まなくても「うつっぽさ」は治せます
「私のクリニックでもアドバイスをしているのですが、電池切れ状態の“軽症うつ”の改善には東洋医学の理論“気”“血”“水”の流れを意識することが役立ちます。うつっぽさを治す方法もいろいろなアプローチがあります。薬だけに頼らず、まずは日頃から気力と体力の元となるこの3つの流れを整えることを心がけて。気持ちが前向きになり、体も元気になっていくはずです」
3.「コロナとうつ」について
「新型コロナウイルスの影響で、在宅うつになる人が増えています。外出が減り、家にいる時間が長くなったことで、今までであればうつになりにくかったタイプの人が『在宅うつ』になるケースも多いので、周りも注意が必要です。たとえばコロナ以前はどちらかというと生きやすかった社交性の高い人が、孤独からうつっぽくなることも。また、リモートワークによって仕事とプライベートの境界が曖昧になり、24時間ずっと仕事モードになってしまって心が疲れてしまうことも。意識してオンオフの切り替えや時間管理をすることも重要です」
森下克也先生・もりしたクリニック院長
漢方と心療内科の研鑽を積んだ心療内科医として、うつや睡眠障害、不定愁訴に対するきめ細かな治療に定評があり、20~30代の女性も多く訪れる。『もしかして適応障害?会社で“壊れそう”と思ったら』など著書多数。https://www.morishitac.com/
監修/森下克也 イラスト/木下晋也 取材/加藤みれい
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