一年で一番寒い時期がいよいよ到来。「温活」という言葉もあるように、やっぱり体が冷えてしまうのは避けたいところです。そこで今回は、ストレッチで正しい体の温め方をレクチャー!いつでもぽかぽかなウェルビー女子を目指して。
筋力UP、ストレッチ、効果的な体の温めで冷えない体に仕上げる
血流不足によって起こる症状が冷え。改善すべきは冷えではなく、血流不足です。血流がよくなると細胞に血液が届いて栄養や酸素が行き渡り、温かで健康な体に。そのために大切なのが、程よい筋力UP!女性は筋肉がつきにくいですが、効果的な部位を鍛える〝ながらエクササイズ〞で、コツコツと筋力を高めましょう。第二の心臓と呼ばれるふくらはぎや、下半身の大きな筋肉を鍛えるのがおすすめです。また、血流が滞りやすい部分をストレッチして、巡りをよくするのも賢い方法。冬は特に体が凝り固まる時期なので、気がついたらほぐすように心がけて。そして、体の上手な温め方を知ることも大切です。末端の冷えに注意が向きがちですが、根本の体幹を温めましょう。三本柱である、筋力UP、ストレッチ、効果的な温めをすることで、冬でも冷えない体が手に入ります。
冷えたとき温めるといいのはココ
ブラトップ¥7,920レギンスパンツ¥8,910(ともにエミ ヨガ/エミ ニュウマン新宿店)【首・肩・胸】
首まわりには太い血管があるため、首から胸にかけて温めると体全体を温かな血液が巡ります。日本人女性に多い緊張型の頭痛は、頭につながっている首・肩を温めると和らげられるので、マフラーやタートルネックも活用して。

【お腹・腰回り】
筋肉や脂肪の多いお腹や腰回りを温めるのも大切。脂肪が多くて冷えやすいおしりやお腹を温めるなら腹巻をつけるのが効果的です。お腹や腰回りを温めて筋肉の緊張を和らげると副交感神経が優位になり、生理痛が和らぐことも。

【つま先などの末端】
足先などの末端の冷えはカイロなどで温めて、一時的に不快さを取り除くといいでしょう。でも、これだけでは解決になっていないので、ウォーキングやスクワットでふくらはぎを動かして血流を高めることが肝心です。
ストレッチで血行不良を改善して冷えない工夫を
家でも外でも「ながら」でできるストレッチ6選

【1.つま先上下】
デスクワークや通勤で座っているときにベストなのがつま先の上げ下げ。第二の心臓であるふくらはぎが動いていることを意識しながらやると、効果が高まります。

【2.肩甲骨よせ】
スマホやパソコンを長時間使って、肩が前に入ってしまったときは肩甲骨回りをほぐして。後ろで手を組んだら腕を伸ばして上にあげ、10秒くらいキープを数回繰り返し。

【3.スクワット】
下半身の筋力を高めるにはスクワットが最適です。両腕を胸元でクロスさせたら、足を肩幅に開き、椅子に座るように腰を下ろします。ウォーキングできない雨の日に取り入れて。

【4.つま先立ち】
つま先立ちもふくらはぎを鍛えてくれます。通勤の電車やバスで、つり革につかまりながらやりましょう。慣れてきたら、立っているときはずっとつま先立ちすると筋力UP。

【5.足を上下に開脚】
自宅でTVを見ながらやるのにちょうどいい、横に寝た状態での脚の上下開脚。まずは短時間で挑戦し、慣れてきたら時間を延ばして。左右同じだけやってバランスよく。

【6.頭を四方向に】
皆を悩ませる肩こりや頭痛を緩和してくれるのが首のストレッチ。手で頭を押さえ、左右、上下に伸ばします。首をぐるぐる回すのも効果的。どれもゆっくりやるのがコツ。
教えてくれたのは…
医師 高橋怜奈先生
東邦大学医療センター大橋病院・産婦人科に在籍。ベリーダンサー、元プロボクサー。Twitter(@renatkhsh)やYouTubeなど、SNSでの医療情報の発信も積極的に行っている。
撮影/大瀬智和 取材/よしだなお 再構成/Bravoworks.Inc