「化粧水にお金をかけるのは無駄!?」やってはいけない30代美容①【アラフィフ美容ライターが語る】

最近注目を集める‶奇跡の50代〟。マイナス10才と言っても過言でないほど、年を重ねてもイキイキとした美肌を保つアラフィフ女性が増えています。彼女たちが口を揃えて言うのは、お肌の曲がり角を迎える30代にどんなスキンケアをしていたかで、大きな差がつくということ。雑誌『STORY』で長年ビューティ連載を担当してきたアラフィフ代表ライター稲益が、実体験に基づき、30代でやっておくべき&やってはいけないリアル美容を語ります。

じわじわと老化が忍び寄ってくる

じわじわと老化が忍び寄ってくる30代は、アンチエイジングを意識したスキンケアのルーティンを見つける時期。肌にとって一番大切なのは「保湿」というのは皆さんわかってますよね。ですが、保湿の意味を取り違えている人が多いんです。化粧水で水分補給するのはもちろん必要だけど、30代から急激に減っていくのは皮脂=アブラ。アブラがなかったらせっかく入れた化粧水も蒸発する一方。
化粧水でしっとりしたからと満足して、スキンケアはそれで終わり!という人、けっこう多いんです。それを続けていると、どんどん肌がしぼんでツヤのないシワっぽい肌になってしまう。砂漠化した肌はなかなかリカバリーできません。アンチエイジングケアを始めようと、とりあえず高級ラインの化粧水を買ってみたという人、それよりも他にまず始める習慣があるんです。

朝も夜もとにかくクリームを使うべき!

どんなに高い化粧水を使っても、

どんなに高い化粧水を使っても、クリームをつけなかったら効果が台無しに。なので、私は早いうちから化粧水よりクリームに投資してました。プラスαのアンチエイジング効果もばっちり狙えますし。朝はクリームがベタつくしメイクが崩れそうだから乳液まで、という人もいるけど、クリームは乳液より水分が少ないので、しっかり密着させたらファンデもヨレません。
朝も夜もスキンケアはクリームでしめくくる。これが30代スキンケアの鉄則です。

(左)肌の脂質が減ると細胞の深層部まで水分不足に陥ることに着目した、濃厚なのにベタつかないクリーム。肌に栄養を与えキュッと引き締まった肌に、カプチュール トータル セル ENGY リッチ クリーム 50ml ¥14.300/パルファン・クリスチャン・ディオール (右)レチノールに代わる植物由来の独自成分フィトレチノを配合。季節の変わり目のゆらぎがちな肌にもすっとなじみ、たっぷりうるおった柔らか肌をキープ。AGL フィトレチノ フェイス クリーム 50g ¥8,800/ベアミネラル(4/2発売)

夜より朝美容!朝のスキンケアを2回やることでメークのノリアップ

30代はとにかく忙しい。私も仕事がノってくる中、結婚、出産と一大イベントを一気に経験して、30代~40代は睡眠時間がめちゃくちゃ短かった。そうなると、朝スキンケアしてから夜まで10時間以上過ごすわけで、夜のスキンケア~朝までの時間より日中のほうが圧倒的に長いんですよ。それに気づいてから、日中乾かないための朝型美容にシフトしました。
とはいえ時間に追われる朝。で、編み出したのが‶追い水〟発想のスキンケア重ねづけ
朝起きて洗顔したら1回目の保湿ケアを一通り。その後すぐにメイクをしないで、朝ご飯を食べたり、家事や出掛ける支度を。
その間に一回目のスキンケアがなじんでくるけれど、その日の肌状態によってはツッパリを感じるところもあるはず。そこでメイク前に2回目のスキンケアを。2回繰り返すといっても1クールはものの1~2分。このひと手間を行うかどうかで日中の乾きが全然違ってくるんです。
撮影の時、ヘアメークさんがスキンケアに時間をかけるように、保湿をしっかりすることで、ファンデののびもノリも格段に上がります。結果、ベース作りが時短になるので、トータルで見ると朝の美容時間はそんなに変わらないはず。30代になったら朝の保湿ケアは2回。必ず肌が変わってきます。

時間がない人は夜つけたまま寝られるナイトパックを

日中の肌ダメージを修復する睡眠

日中の肌ダメージを修復する睡眠時間は長いに越したことはないけれど、そうもいかないのが30代。短い睡眠時間でも効率よく肌を再生させるには、塗ってそのまま寝るだけ、のナイトマスクがおすすめです。
週に2-3回、スキンケアの最後のクリームの代わりに。短時間の睡眠でも、翌朝鏡を見るとたっぷり眠った後のようにハリが出てトーンアップしているはず。
慢性的に睡眠不足が続くときは毎晩マスクを使うことも。洗い流さないタイプのマスクは30代からずっと続けているお守りコスメです。

(左)みずみずしいバーム状のテクスチャーがすっと伸び広がり、寝ている間にくすみをオフ。ツヤっと輝く肌に導く。乾くときは朝のプレケアとして使うと潤いが長時間持続。ブラン ディヴァン フレッシュ マスク 75ml ¥9,350/パルファム ジバンシイ (右)潤い補給とともに細胞への酸素供給メカニズムを活性化。睡眠中の肌の修復、再生を促す。イドゥラ ビューティ ナイト マスク 100ml ¥10,450/シャネル

Profile 稲益智恵子(美

Profile
稲益智恵子(美容ライター)
フランス滞在後、ファッションブランドPRを経てライターに。STORYにて「40代・ビューティ迷子は新作コスメに頼りなさい」を連載中。「美は一日にして成らず」をモットーにアラフォー、アラフィフを楽しく&美しく生きるためのライフスタイルを日々探求中。

撮影/五十嵐 洋 イラスト/村澤綾香 取材/稲益智恵子 編集/水澤 薫(CLASSY.編集部)

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最新号 202501月号

11月28日発売/
表紙モデル:堀田茜

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