完全にサプライズのプロポーズで贈られたリングは…憧れのあのブランド【CLASSY.世代のブライダルリング物語 #1】

結婚指輪や婚約指輪は、人生をともに歩むお守りのような存在。最近では、クラシックな王道デザインだけでなく、ファッションジュエリーとしても楽しめるデザインを選ぶ人も増えており、選び方の幅もどんどん広がってきています。今回は、CLASSY.Couplesの植田舞さんにインタビュー。運命のジュエリーに出会うまでのストーリーから選び方のヒント、その背景にある想いまで、たっぷり伺いました。

PROFILE
植田 舞さん/悠太郎さん(29歳・商社/30歳・IT関連)

東京都在住。2023年9月、熱海旅行中に夫である悠太郎さんからのサプライズでプロポーズを受け、婚約。2024年3月9日に入籍。入籍日は、「サンキューの日」と覚えやすい日を選んだそう。

選び方はもっと自由でいい。心から「好き」と思えるリングを

結婚指輪や婚約指輪=定番の王道デザイン。そんな固定観念は、もはや過去のものに。近年は、各メゾンからファッション性の高いジュエリーが続々と登場し、ライフスタイルやセンスに合わせて“自分らしく”選ぶのが主流になりつつあります。舞さんが選んだのは、クラシックな魅力と自分らしさが心地よく重なり合うブライダルリング。華美すぎず、それでいて自分の感性にしっくりくるものを探し求めたそう。

「選ぶうえで大切にしたのは、日常になじむことと長く愛せること。それと同時に、自分が『これが好き!』と心から思えるかどうかを大事にしました」(舞さん)
ファッションジュエリーのように、シンプルな装いに華やかさを添えてくれる。そんな“自分らしさ”を感じられるジュエリーは、日常にもすっとなじみ、特別な日にはより一層きらめく、唯一無二の存在になっています。

婚約指輪は、特別なプロポーズとともに

——BOUCHERON〈ビーラブド ソリテール リング パヴェ〉

婚約指輪は、夫・悠太郎さんからの完全サプライズ。2023年9月、熱海への旅行中、プロポーズとともに贈られたそう。
「夫の誕生日祝いのつもりだったので、まさか自分がプロポーズされるなんて思ってもいなくて、本当に驚きました(笑)」(舞さん)

贈られたのは、Boucheron(ブシュロン)の「ビーラブド ソリテール リング パヴェ」。実は、以前から植田さんが「ブシュロンの指輪が憧れ」と話していたことを、悠太郎さんがしっかり覚えていてくれたそう。
「ブシュロンのジュエリーって、シンプルな美しさの中に、ハッとするような斬新さがあるんです。身につける人の個性を引き立ててくれるようなデザインで、何十年経っても誇りを持って身につけられる。そんな魅力に惹かれました」(舞さん)

このリングには、美しく情熱的な愛を祝福するという意味が込められており、中央のソリテールダイヤは愛の象徴。その周囲を取り囲むパヴェダイヤは、ふたりの関係の深まりと広がりを表しているそう。
「デザインだけでなく、ブランドやリングに込められた意味まで調べて選んでくれたことが、本当に嬉しかったです」(舞さん)
日常では特別な日のアクセサリーとして、週末のディナーや友人の結婚式などにも愛用中。主張しすぎない上品なサイズ感で、どんな服装にも自然になじむのが魅力です。

結婚指輪は、ふたりで選んだ“これからをともに歩むしるし”

一方、結婚指輪は入籍前にふたりで何度もショップを巡り、時間をかけて選んだという舞さん。
「最終的に、Cartier(カルティエ)の『1895 ウエディングリング』に決めました。クラシックな存在感と信頼感、そして何よりも、着けた瞬間にしっくりくる感覚が決め手になりました」(舞さん)

このリングは今や、ふたりの“日常の象徴”のような存在に。
「どんなに忙しい日でも、ふと手元に視線を落とすだけで、この指輪がそっと夫との絆を思い出させてくれます。結婚という選択の意味や、お互いへの深い愛情を、自然と感じさせてくれる。そんな“心の再確認”ができることこそが、私にとって何より幸せな瞬間です」(舞さん)

“選ぶ時間”もふたりの思い出に

”これからの暮らしにずっと寄り添っていくものだからこそ、一緒に選びたい”――こうした想いから、ふたりでリストアップしたブランドの公式サイトを見ながらイメージを膨らませ、実際に何度も店舗に足を運んだそう。
「やっぱり、指に通してみないとわからないことが多くて。『これかも!』と感じたものも、実際に着けてみるとイメージと違ったり。でも、そうやってひとつずつ確認しながら私たちらしい指輪に出会えた時間自体が、今ではすごく愛おしい思い出です」(舞さん)
入籍の少し前、「これからのふたりの人生をともに歩む」という気持ちを込めて決めた結婚指輪。それぞれのプロセスを経て選んだ婚約指輪と結婚指輪には、ふたりの関係性の“らしさ”が自然と映し出されています。

時とともに、ジュエリーと思い出を重ねていく

想いを込めて選んだジュエリーたちは、これからも日々の暮らしの中で、ふたりの絆をそっと照らし続けてくれる存在に。

「10年後、20年後も、変わらず日々の生活の中で身につけながら、時とともに深まるふたりの絆を感じ続けたいです。そして、記念日には新たなジュエリーを少しずつ加えていき、重ねづけを楽しんでいけたら…と思っています。すべてのジュエリーが思い出とともに重なって、年を重ねるほどに特別な意味を持っていく。そんなふうに育てていけたら嬉しいです」(舞さん)

「心から好き」と思える一本を、焦らずじっくり選んで

最後に、これからジュエリーを選ぶ人へのアドバイスを伺いました。
「デザインや着け心地はもちろん大切。でも私は、そこに込められたストーリーにも強く惹かれました。ブランドの背景やリングの意味に共感できるかどうかって、実はすごく大きな選ぶポイントになると思うんです」(舞さん)
美しさや実用性だけではなく、自分たちの想いや未来を重ねられるような背景があるかどうか。そんな心にフィットするものだからこそ、人生をともに歩むお守りのような存在になるのかもしれません。
「毎日自然に身につけられること。そして、つけるたびに『これでよかった』と思えること。それが、私にとっての条件でした。自分らしさを大切にできるリングを選ぶことで、これからもずっと愛せるジュエリーになると思っています」(舞さん)

取材・編集/藤井由香里

Feature

Magazine

最新号 202507月号

5月28日発売/
表紙モデル:山本美月

Pickup