コロナで緊急事態宣言中に「身の回りで起こった4つのこと」【封鎖中のオーストラリアで生活するアラサー女子が提案】

日本では4月7日に緊急事態宣言が出され、より一層の自粛が求められることになりました。テレワークなども今以上に増え、家の中で過ごす時間が多くなっている日々。今回は、3月に緊急事態宣言が出され、実質ロックダウン中のオーストラリア・パースで生活するアラサー女子ライターが、ロックダウンで経験したことをリアルレポート。「こんなことを後悔した…」「こんな対策が行われている」など、参考にしてみてくださいね。

1. 緊急事態宣言が出ると、こうなる!

じわじわと…行動制限が強まる

1人ひとりの活動範囲が制限され
オーストラリア、パースの4月1日現在ロックダウン中のスーパー。列の並びも制限され、品数も不足気味です。

1人ひとりの活動範囲が制限され、、オーストラリアでは破ると最大5万ドル(日本円で約350万円)の罰則が現時点ではとられるロックダウンですが、オーストラリアでははじめから外出禁止令が出されたわけではなく、段階的に制限が課せられていきました。

まず3月20日にオーストラリア

まず3月20日にオーストラリア住民以外の入国が禁止され、23日にはすべてのレストランはテイクアウト、配達のみになってしまいました。さらに25日に図書館や映画館、ジムなどの娯楽施設も完全閉鎖に。そこからさらに30日からは仕事を除き家族以外の人と会うときは2人以内でという制限も加わりました。現在では4月1日からは国内の州を超えることも原則禁止となり、今や外を出歩く人は減り、街はひっそりとしています。
実は明確に「ロックダウン」が宣言されたわけではないのですが、新聞にも「ロックダウン」の文字が出るようになり、じわじわと行動に制限が強まっている状態です。

2. 緊急事態宣言が出されてから「後悔したこと」

生活必需品以外の買い物が困る!

ロックダウンと聞くと「食料品や
オーストラリアの大型百貨店Myerも3月29日より一時閉店中。

ロックダウンと聞くと「食料品や日用品を買い込まなきゃ」と考えがちですが、スーパーマーケットは営業しているし、食料品の買い物は許可されているので、そこまで神経質にならなくても大丈夫でした。ただ、問題は生活必需品以外のところ。

私の場合、ロックダウンした後にかなり情緒不安定な状態になりました。一週間ほどたった今ではなんとか生活リズムをつかんで心穏やかに過ごせていますが、都市が閉鎖された当初は徐々に厳しくなる規制に頭も心も追いついていかず憂鬱な気分に。外出も制限され、職も失いかけ、日本へ帰国した方がいいのではないかと思い悩む日々でした。コロナウイルスへの不安もあり、ずっと部屋に引きこもり、一緒に住むシェアメイトにも心配されるしまつ。結局悩んだ末、オーストラリアに留まることにしましたが「このままではまずい!」と感じ、なんとかリフレッシュ方法を模索することに。

しかし、パースでは、オーストラリアの大型百貨店Myerも3月29日より一時閉店しており、市内のアパレルショップや雑貨店など多くのショップがクローズしている状態。気分転換にお気に入りのデパコスや、スキンケア用品を買おうと思った時にはすでに時遅し…。仕方なくオンラインショップを物色する毎日です。また、条件を満たす運動は許可されているので、落ち込んだ私を見かねた友人がランニングに誘ってくれたのですが、なんとランニングシューズを持っておらず泣く泣く断念。特にシューズはサイズがあるので、オンライン購入は難しいですよね。いつでも購入できるとは思わず、生活必需品以外で今のうちに必要なものを見極め用意しておくことが、ロックダウン後も心の平穏を保つための秘訣です。

3. 緊急事態宣言が出されてから「驚いたこと」

Uber eatsドライバーの徹底的なウイルス対策

レストランがテイクアウトとデリ
街中ではマスク姿のウーバーイーツ配達員を多く見かけます。デリバリーも問題なくできます。

レストランがテイクアウトとデリバリーのみに制限されている今、巷には多くのフードデリバリーのドライバーがいます。レストランの営業規制により解雇された周りのワーホリ勢もこぞってUber eatsドライバーに登録していたので、ロックダウン前よりかなりドライバー数が増えたのではないかと思います。
私のアルバイトしているレストランでもUber eatsのドライバーに配達をお願いしているのですが、不特定多数の人と接するドライバーのウイルス予防対策がしっかりしていることにびっくり。多くのドライバーがマスクはもちろん、中にはゴム手袋で完全装備している人も! レストランにピックアップしに来た際、店員と距離を取るために配達物をカウンターから離れたテーブルに置くように指示する人もいました。 もちろん、レストラン側も人が来る度に、これでもかとカウンターやメニュー、いたるところをアルコール消毒しています。必要不可欠ではあるのですが、度重なるアルコール除菌と高頻度の手洗いのせいで、私の手は荒れ放題になってしまっています。

4.緊急事態宣言が出る前に「用意しておいて良かったもの」

PCなどのオンライン環境整備

パソコンやスマホでなんでも手に
シェアハウスの庭でヨガのオンライン講座を受ける…なんてこともできます。

パソコンやスマホでなんでも手に入る今の時代ですが、自粛生活がスタートしてから、初めて知ったオンラインサービスがたくさんありました。元々、近くの公園で行われている無料のヨガレッスンに行くこともあったのですが、新型コロナウイルスの影響でクラスはすべて中止。ダメ元でホームページを見るとURLのリンクがあり、オンラインでもヨガレッスンがあることが発覚(調べてみると日本でも多くのオンラインレッスンがあるようです)。運動不足になりがちなこの時期、家で人目を気にせずに運動できるなんて嬉しい!私は初心者のため、ビデオ通話で講師から直接ポーズ修正などの指導を受けられる「SOEL」や「自宅deヨガ」に興味を持ちました。また、私は友人からオススメされた「レアジョブ英会話」というオンライン英会話をスタートしたのですが、自分のレベルに合わせて細かく分かれているのでチャレンジしやすいです。人と会話できる点も気が紛れますよ。せっかくなら、この時期にスキルアップを目指すのもオススメです!

この記事を書いたのは 東 香菜

この記事を書いたのは
東 香菜子(あずま かなこ) 編集・ライター
美容専門誌の編集ライターとして活動後、ファッション系の広告制作会社に勤務。31歳を目前にふと思い立ち、現在オーストラリアでワーキングホリデー中。苦手な英語を勉強しながら、休日はビーチへ行ったり、公園へ行ったりとホリデーライフを満喫中。

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