ロックダウン後に驚いた! 仰天エピソード4つ【封鎖中のオーストラリアでアラサー女子が体験したこと】

普段の生活がガラリと変わってしまうロックダウン。今回は、実質ロックダウン中のオーストラリア・パースで生活するアラサー女子ライターが、アルバイト先のレストランや身の回りで実際に体験したエピソードをご紹介。
2019年11月から、西オーストラリアのパースという落ち着いた街にワーキングホリデーに来て、旅行したりスポーツしたりのんびりライフを楽しもうとしていたところ、まさかの事態に! 日本でロックダウンを心配しているみなさんの参考になれば幸いです。

1.紙製品は完売し、使い捨てマスクは1枚300円越え!

日本と同様、オーストラリアでも
4月1日現在、オーストラリア・パースのスーパーの様子。紙製品が手に入りません…。

日本と同様、オーストラリアでもトイレットペーパーなどの紙製品は買占めが起こっています。早朝に並ばないと手に入らない、商品を巡って暴動が起きる、など非日常なことばかりです。また、オーストラリアの人たちは普段からマスクをしないこともあり、ただでさえどこに売っているかわからないマスクが、コロナ発生後まったく手に入らない状況に
しかし、つい先日コンビニの店先に「マスク有り」の張り紙を発見!
店員に尋ねると、カウンターの奥から1枚の使い捨てマスクが入ったビニール袋が手渡されました。想像したものとだいぶ違うと思いつつも手元に1枚のマスクもなかったため購入しようと値段を聞いたところ、なんと5ドル(日本円で約350円)。かなり強気の値段設定にも関わらず、マスクを見つけた嬉しさと引っ込みのつかなさでついつい購入してしまいました。その後、薬局で同じものが5枚約700円、サージカルマスク1枚約700円で販売しているのを見つけました。こちらも十分高額でしたが結局購入。もう少し冷静になればよかったなと大後悔

2.体温測定で引っかかり、薬局入店を止められる!

薬局やスーパーマーケットでは前
野菜などの食材の在庫はきちんとあるので、食べ物には困りません。

薬局やスーパーマーケットでは前々から入り口にアルコールジェルが置いてあったり、店員さんによって手を消毒されたりしていたのですが、ついに先日、薬局での体温チェックを経験しました。入店時に入り口のスタッフに、一旦ストップするように指示され、何かと不思議に思っていると額に機械を当てられて素早く測定されました。その結果、引っかかってしまったようで再度チェックされることに。もしや新型コロナウイルスが発症していたらシェアハウスを追い出されるんじゃないかとか、アルバイトも解雇されるかもしれないとか、一瞬の間にいろいろな考えが頭をよぎりました。ものすごくハラハラしましたが、2度目のチェックでは問題なかったようで無事入店を許可されました。1人ひとりに実施していて驚きましたが、感染防止のために各店舗が最善をつくしていることにすごく感心したのと同時に、とりあえず今のところは発熱していない自分にホッとしました。

3.ゴム手袋にマスク装備。フードデリバリーの徹底ぶり

レストランがテイクアウトとデリ
街中ではマスク姿のウーバーイーツ配達員を多く見かけます。デリバリーも問題なくできます。

レストランがテイクアウトとデリバリーのみに制限されている今、巷には多くのフードデリバリーのドライバーがいます。レストランの営業規制により解雇された周りのワーホリ勢もこぞってUber eatsドライバーに登録していたので、ロックダウン前よりかなりドライバー数が増えたのではないかと思います。
私のアルバイトしているレストランでも
Uber eatsのドライバーに配達をお願いしているのですが、不特定多数の人と接するドライバーのウイルス予防対策がしっかりしていることにびっくり。多くのドライバーがマスクはもちろん、中にはゴム手袋で完全装備している人も! レストランにピックアップしに来た際、店員と距離を取るために配達物をカウンターから離れたテーブルに置くように指示する人もいました。 もちろん、レストラン側も人が来る度に、これでもかとカウンターやメニュー、いたるところをアルコール消毒しています。必要不可欠ではあるのですが、度重なるアルコール除菌と高頻度の手洗いのせいで、私の手は荒れ放題になってしまっています。

4.友人宅への訪問NG

集会の人数制限がされる3月29
薬局の並ぶ列も、1.5メートル離れるように指示が出ています。

集会の人数制限がされる329日前、友人宅で集まろうと計画していたときのこと。なんと当日に、家主から中止にしてほしいと言われてしまったと連絡がきて断念することに。オーストラリアでは、多くの人がシェアハウスで他人と一緒に住んでいるため、家主や他の住人によるNGが出ることも。よくよく考えるとこんな状況下で当たり前ですが、その時点では友人同士の間でもまだまだ認識が甘く、カフェなどもクローズしていて一番鬱憤がたまっている時期でもあり、やり場のない気持ちをどうしたらいいかわかりませんでした。
中止は残念でしたが、オーストラリア国内の意識の高さにはびっくり近所を散歩中も人とすれ違う際はどちらかが避けて1.5mをキープ、私の家では家主と話すときでさえ1.5m空けていました。正直、最初の頃は冗談かと思って笑ってしまっていましたが、家主は大真面目だったようです。さらについ最近、街を歩いていた際に近くを歩いていた方と距離が近すぎたようで、「距離をきちんと空けて」と怒られてしまいました。

いかがでしたか? ロックダウンされたことによって、普段当たり前にできていたことができなかったり、想定外のことが起こったりと混乱することも度々。もしも東京がロックダウンに近い状態になったなら、同じような状況になることもあるかもしれません。みなさんも今のうちから十分注意して過ごしてくださいね。

この記事を書いたのは 東 香菜

この記事を書いたのは
東 香菜子(あずま かなこ) 編集・ライター
美容専門誌の編集ライターとして活動後、ファッション系の広告制作会社に勤務。31歳を目前にふと思い立ち、現在オーストラリアでワーキングホリデー中。苦手な英語を勉強しながら、休日はビーチへ行ったり、公園へ行ったりとホリデーライフを満喫中。

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