皆さんは漢字を読むのが得意と言えますか? ある程度なら読めるけど、あまり自信がない……という方も多いと思います。
そこで、今回は読めそうで読めない、少し難易度の高い漢字を5つランキング形式にまとめてみました。徐々に難しくなっていきますが、あなたはいくつ正解できるか挑戦してみてくださいね。
5位「続柄」
住民票や年末調整の書類などで、たまに見かけるこちらの漢字。思わず「ぞくがら」と読んでしまいそうですが、正しい読み方は……
「つづきがら」です。
「続き」と書いて「つづき」と読むため、送り仮名が振られていないことから「続(ぞく)」の方で読む人が多いのでしょう。意外と間違えて読んでいる人が多いので、覚えておくと「おっ」と思わせることができるかもしれません。
4位「熟す」
「熟すは“じゅくす”が正解じゃないの?」と感じる人もいるかもしれません。もちろん「じゅくす」とも読むのですが、「熟す」にはもうひとつの読み方があるのをご存知でしょうか。たとえば「量を熟す」「ノルマを熟す」といった使われ方をします。
普段はひらがな表記されることが多い「熟す」ですが、正しい読み方は……
「こなす」です。
複数の読み方をする漢字の場合、どちらの読み方が正しいかは前後の文脈などで判断できるようにしてくださいね。
3位「恣に」
「自分の思い通りに物事を進めるさま」「心の思うままに振る舞うこと」を「恣に」といいます。仕事やプライベートなどでさまざまな制約があり、「恣に行動できたらどんなにいいか」。そんなふうに感じている人もいるかもしれませんね。
そんな「恣に」の正しい読み方は……
「ほしいまま(に)」です。
よく「ほしいまま」を漢字で書こうとして「欲しいまま」と書き間違えるケースがありますが、「恣」と「欲しい」ではそもそもの意味が異なります。「恣」は読み間違いや、書き間違いに注意したい言葉です。
2位「鎬」を削る
お互い、激しくせめぎ合うさまを「鎬を削る」といいます。さて、何を削るのでしょうか!?
正解は……
「しのぎをけずる」です。
激しい戦いや、熱い争いを連想させる言葉ですね。「しのぎを削る」=「凌ぎを削る」と間違えられやすいため、漢字もあわせて覚えておきましょう。
1位「鏤める」
「まとめる」「いましめる」「きわめる」など、「~める」とつく言葉にはさまざまなものがあります。しかし「鏤める」は、上記のいずれの読み方もしません。
この言葉の正しい読み方は……
「ちりばめる」です!
よく「ちりばめる」の漢字表記は「散りばめる」だと間違えられることが多いですが、正しくは「鏤める」であり、「鏤」が専用の漢字になります。
「散りばめる」のように、言葉の一部のみ漢字表記にすることはできないので、注意が必要です。
あなたはいくつ読めましたか? 普段なかなか覚える機会がないからこそ、さらっと読めたら周りに“おお!”と感心されるはず。ぜひ、この機会に正しい読み方を覚えてくださいね。
参考文献
根元 浩『杏仁豆腐はキョウニンドウフが正しい!大人が読み間違うと恥ずかしい漢字』(中央公論新社)
大人の漢字力研究会『読めそうで読めない漢字 書けそうで書けない漢字』(光文社)
文/CLASSY.ONLINE編集部 画像/Shutterstock( nd3000、 Savanevich Viktar、popcorner、 Pressmaster、Yurkina Alexandra、Svitlana Sokolova)