突然ですが「ヘリコプター」「キリマンジャロ」「カメハメハ」、読む時には、どこで区切って読みますか? 「ヘリ/コプター」「キリマン/ジャロ」「カメハメ/ハ」じゃないの? という方が多いかと思います。
実は、「ヘリコ/プター」「キリマ/ンジャロ」「カ/メハメハ」でした。こうした「意外な切り方」は、日本語にも数多くあります。今回は、「漢字の読み」に加えて、「読む時にはどこで切るか」を考えてみてください。
1.「清少納言」
平安時代に日本最初となる随筆『枕草子』を書いた才女ですから、読みは問題ないでしょう。間違いやすいのは切り方のほうです。「せいしょう/なごん」とした人はいませんか。これは彼女の本名ではありません。宮中でお仕えした際の「呼称」です。「清」は実家「清原氏」。「少納言」は男性貴族の官職名(近親者に少納言の男性がいた場合にこう呼ばれることがあった)。
なので、正解は「せい/しょうなごん」です。
2.「不協和音」
「音楽」を専門的にやっていなくても、普通に聞く言葉ですね。人間関係が悪化した場合の比喩的表現としても使われますから、これは問題ないでしょう。一見すると、「和音(わおん)」という言葉もありますから、「ふきょう/わおん」と切りたくなりますが、反対語は「協和音(きょうわおん)」ですよね。
ということは、正解は「ふきょうわ/おん」です。
3.「五里霧中」
読みは「ごりむちゅう」で問題ないのですが、漢字をよく見てください。「五里夢中」ではありません。これ、漢字書き取りの間違いの定番です。「無我夢中」と一緒になってしまいます。「五里霧中」は、「霧の中でどうすべきか迷ってしまう」わけですが、この霧は「五里霧(=五里四方に立ち込める霧)」という深い霧です。
ですから、「五里」と「霧中」は切れません。正解は「ごりむ/ちゅう」です。
4.間髪を容れず
これは、切り方の前に、読み方も間違えやすいです。「かんぱつ」と読んでいる人はいませんか。「かんぱつ」という独立した一語はありません。「間に髪の毛一本を入れるすき間もなく、非常に切迫していること。即座に、とっさに」の意味を表します。
なので、「かん/はつをいれず」と切って、「髪」の字は「はつ」と読みます。なお、この言葉の出典となった中国の古典は「容れず」と表記していますが、常用漢字表の「容」の字の訓読みには、示されていませんので、「入れず」と書いても問題はありません。
では、今回はこのへんで。
《参考文献》
「広辞苑 第六版」(岩波書店)/「新明解国語辞典 第八版」(三省堂)/「明鏡国語辞典 第三版」(大修館書店)/「古語林」(大修館書店)/「難読漢字辞典」(三省堂)/「なぜなに日本語」(三省堂)
文/田舎教師 編集/菅谷文人(CLASSY.ONLINE編集室)
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