【向井理さんスペシャルインタビュー】ドラマに舞台に大活躍の向井さんが考える〝ウェルビーイングなこと〟

11月の本多劇場での東京公演を皮切りに全7都市で上演される舞台『リムジン』に主演する、俳優の向井 理さん。インタビュー後編では向井さんが実践している〝ウェルビーイングなこと〟についてお話を伺いました。

――仕事への向き合い方やプライ

――仕事への向き合い方やプライベートの過ごし方など、メンタル面で意識している〝ウェルビーイングなこと〟を教えてください。
ストレスをためないことですね。難しいですけど。たとえば食事も食べたいものを食べる(苦笑)。炭水化物が美味しいわけだし(笑)。ただ調整はしてます。好きなものだけじゃなくバランスよく野菜も食べる。ときには「今日はもういいや!」っていう日も作る。メリハリですね。もちろん我慢しなきゃいけないときもあるけど、ずっと抑圧するのもよくないと思っていて。自分へのご褒美を作ることが大事で、それがあるから頑張れる。休みがあるから、そこまでは頑張ろうと思うのと同じです。そうすると内面的にも健全でいられると思うんですよね。この仕事が終わっても次の仕事が始まるっていう、終わりが見えないようなときでも、一日だけでも一食だけでも小さいことでもご褒美を作るようにしてます。

――まさに「ご褒美」とおっしゃいましたが、「これがあると頑張れる!」というものはありますか?
何だろうな。やはり食べることですね。食べることが好きですし、食べないと生きていけないので、だったら自分の納得できるものを食べたい。毎日焼肉みたいにずっと偏食するわけじゃなくて、たまに食べるから美味しい。休みもたまにあるから嬉しい。ずっと休みだとありがたみも何もなくてむしろ不安ですし(苦笑)。僕がたまに食べたいのは、高級なお鮨かな。何カ月かに一回、夫婦で食べに行きます。ただその予定がなかなか立てられないし、急に行きたいってなっても人気店は無理だけど、先々のスケジュールがわかっている舞台期間中だと予定が立てやすいですね。

――運動などフィジカル面で、健

――運動などフィジカル面で、健康管理や体力をキープするために実践していることはありますか?
これといっては運動してないんですよね。食べたいものを食べたい時に食べたいだけ食べているんで(苦笑)。でもストレッチと体幹トレーニングはしています。そのときの役柄によって体型は微妙に変えているんですけど、筋肉をつけすぎないように気をつけてます。すぐに落としたくても落とせないので。筋肉をつけたいときはすぐつくんですけどね。ただ体幹トレーニングはやっておいて損はないというか。食べたいものを食べるにはカロリーを燃焼すればいいわけで、インナーマッスルを鍛えれば代謝があがるので風邪もひきにくくなる。臀部とか大腿筋の大きな筋肉を鍛えておくと歩くだけで消費量が増えるし、理想ですけど、平均体温も36.8℃くらいに上げておくと冬でも代謝が良くなる。僕は面倒くさがりなんで、ジムに行くよりも家でストレッチするとかエスカレーターやエレベーターを使わないとか、日常的にできることのほうが自分には合ってるなと思います。

――今回のように長期間の舞台作

――今回のように長期間の舞台作品に出演する際に、気を付けていることや心がけていることはありますか?
舞台中は一番トレーニングしてるかもしれないです。舞台中は痩せますし、発声方法も普段とは変えるので太りにくい体になっている気がします。要は健康でいることに尽きますね。プロとして舞台に立ち続けないといけないので、体調が悪いと辛いのは自分ですし、食べ過ぎたり飲み過ぎたり自分から過酷な状況に追い込むことをしないように。体調管理という意味では、ストレッチとかで怪我をしない体を作ることかな。

――インタビュー前編では「仕事

――インタビュー前編では「仕事終わりのビールが日々のささやかな幸せ」とおっしゃっていましたが、ほかにもリフレッシュのためにやっていることがあれば教えてください。
何でしょうね…。サウナも疲れちゃうんで行かないし(笑)。ありがたいことに自分で仕事をコントロールできるようになっているので、今年に関しては1カ月くらい休みました。去年から今年にかけて稽古も含め1年くらい舞台の仕事に関わっていて、その中でドラマも3本やってたので、今回はしっかりめに休みましたね。その間には旅行もしました。国内にも行ったことがない所があるし美味しいものも食べたいし、何か所か行きましたね。舞台に関わっていたときは本も読めてなかったので、久しぶりに何冊か読みました。結局、仕事に繋がっちゃうんですけど、旅に出ていろんな情景や自然を観ることも、食べることも、本を読むこともすべてインプットになる。インプットすることに務めた休みでした。

向井 理
‘82年2月7日生まれ 神奈川県出身 血液型 O型●’06年、俳優デビュー。’10年、NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』でヒロインの夫を演じ一躍注目を集める。以降、数多くのドラマや映画、舞台に出演。最近の主な出演作はドラマ『先生のおとりよせ』『警部補ダイマジン』、映画『イチケイのカラス』、舞台『狐晴明九尾狩』『ハリー・ポッターと呪いの子』など。主演ドラマ『パリピ孔明』(フジテレビ系)が放送中。


M&Oplaysプロデュース『リムジン』

主人公の男が自己保身のためについた一つの嘘が次の嘘を呼び、逃げ場のないところまで追い詰められていく恐怖をブラックな笑いを交えて描く心理サスペンス。主人公を向井 理、その妻を水川あさみが演じる。作・演出/倉持裕 他の出演/小松和重 青木さやか 宍戸美和公 田村健太郎 田口トモロヲ●11月3日(金)~11月26日(日)東京・本多劇場にて上演。東京公演後は富山、愛知、熊本、福岡、広島、大阪と全国へ巡演。https://mo-plays.com/limousine2023/

撮影/平井敬冶 ヘアメーク/宮田靖士(サイモン) スタイリング/外山由香里 取材・文/駿河良美 構成/中畑有理(CLASSY.編集室)

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最新号 202406月号

4月26日発売/
表紙モデル:山本美月

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