「大人が恋愛で自分の意見を伝える方法」をプロに聞いてみたら…【彼の誘いを傷つけずに断りたい】

仕事では自分の意見をきちんと伝えられるのに、恋愛だとつい受け身になってしまったりNOと言えずにモヤモヤしたりする…。そんな関係は長い目で見ると、損かもしれません。少し勇気はいるけれど相手に想いを伝える方法、コミュニケーションの専門家に聞いてきました。

<CASE>付き合う中で

彼のことはとても好きで、早く会いたいと思っていたとしても、会わない予定だった日の完全にオフモードのときや、一人で行きたいところなどがあって自分の時間をゆっくり過ごそうと思っていた日に、急に会おうと誘われると、少し負担に感じます。彼のことが好きだけど、自分の時間を過ごせないとモヤモヤ。でも自分の時間を過ごしたいという理由を素直に伝えると傷つけてしまったり、嫌われてしまうかもという気持ちになり、多少自分の時間を犠牲にしても会ったりしてしまうんです。(M.Mさん)

「大人が恋愛で自分の意見を伝える方法」をプロに聞いてみたら…【彼の誘いを傷つけずに断りたい】

偽らず正直に断った上で代案を提示すると誠実さが伝わります

「相手と自分の考えが異なるときに有効なのは、オウム返し。相手の意見をすぐに否定したり、自分の主張をかぶせるのではなく、まずは相手の要求をオウム返しで受け止めましょう。〝受け入れる〟ではなく〝受け止める〟がポイントです。一度受け止めたら、相手を否定せずに、自分を主語にして正直に気持ちを話す。そうすると相手は反論されたと感じず、戦うことが目的ではないことがわかります。

また、異を唱えるシーンでは、何に対してNOなのかピンポイントで明確に。今回のケースであれば、〝今日会うこと〟がNOですよね。そこを強調して伝えた上で、可能なら『明日は?』と代案を提示できると理想的。中には相手を傷つけないために『用事があるから』と嘘をついてしまう人もいると思いますが、偽り続けると自分が苦しくなります。用事がなくても断っていいし、『乗り気がしない』とか『ひとりでいたい』もきちんとした理由になります。異を唱えることに恐れる必要はなく、ぶつかることは価値観の違うふたりにとって不可欠なこと。波風を立てずに関係を持続するというのは幻想で、そのスタンスでいると必ずどちらかが辛くなる。大なり小なりぶつかっていくと、ぶつかり方も上手になり、気まずくなっても自分達はいい方向に進んでると感じられるようになります。

逆に自分が『もっとこうしてほしい』と伝えるときは、〝もっと〟の部分を数値化しましょう。例えば、『週1回は電話したい』とか同棲中であれば『今日は22時には寝たい』など。言わなくてもわかってほしいかもしれないけれど、空気読んで系の振る舞いは無理筋だと思ったほうがいい。数値化して具体的に伝えると相手の配慮も的外れにならず、ふたりの関係にズレが生じにくくなります」

【会話例】

彼氏:ねえ、今日、今から会おうよ!

彼女:今日?いまから?んー、今日かぁ(即答せずにオウム返しで彼の要求を受け止める。自分のための時間稼ぎをする)

彼氏:え?用事でもあるの?

彼女:ううん、用事はないんだ(正直に)。あのさ…(勇気を出して)、めっちゃ言いづらいんだけど(言いづらい宣言)、今日は(的をしぼる)一人でまったりしようと思っててすでにまったりモードに突入しちゃったから、やめとくよ(明るく凛と、率直に)

彼氏:えー、いいいじゃん、会おうよ~。

彼女:そう言ってくれて嬉しい。誘ってくれてありがとう(感謝を伝える)
私も〇〇くんのこと大好きだから、会いたい気持ちはあるんだけどさ、やっぱり今日はやめとく(明るくくり返す)。ごめんね(さわやかに)。その代わりと言っちゃなんだけど、夜寝る前におやすみなさいの電話してもいい?(代案があれば伝える)

彼氏:そっか、会えないのは残念だけど、わかったよ。じゃあ、寝る前にかけてね。

彼女:了解!またあとでね。

教えてくれたのは...

◼︎鈴木早苗さん(実践女子短期

◼︎鈴木早苗さん(実践女子短期大学日本語コミュニケーション学科非常勤講師)
自分も相手も大切にするアサーティブ・コミュニケーションの講師歴19年。日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラーの資格も有し、自身の不妊治療経験をもとに、2017年、ブログ「心が軽くなる不妊治療中のコミュニケーション」を開設。著書に『不妊治療成功のカギ!夫婦の妊コミBOOK 心・体・お金のダメージを解消する』(河出書房新社)。

\CLASSY.世代 新人ライター/
【篠田の編集後記】
自分本位ではなく思いやりのある言葉で、はっきりと気持ちを伝えることが大切だと感じました。全く同じ価値観の人などいないもの。我慢したり駆け引きすることなく、大切な相手こそお互いの価値観を尊重し、素直に向き合える関係を築きたいと思えるようになりました。

イラスト/kame 取材/坂本結香、篠田夏帆 再構成/Bravoworks.Inc

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