「男女の間ではよくあること」で片付けられがちなパートナー間でのモヤモヤが、じつはDVだったとしたら…?DV当事者のカウンセリングに取り組む信田さよ子さん、作品を通してDV問題にアプローチする瀧波ユカリさんにお話を聞きました。
無視される、バカにされる、結婚の話をしたがらない…隠れDV被害者になっていませんか?
\DVはなぜ起こる?/
パートナー間において「自分の優位性が脅かされている」と感じたときに相手を支配するために加害者となる
・DVの背景にあるのは「自分の優位性を絶対に譲りたくない」という暗黙の支配構造。表向きは対等でいるつもりでも、根深いジェンダー意識があったりすると、自分の優位性が脅かされたときに「自分を脅かす女性に問題があり、それを正すための正義だ」として、相手を自分より下の位置に置こうとするためにDVが起こるのです。〈信田さん〉
・キャリアもあって能力も高い頭のいい女性でも、長年にわたってあらゆるDVや強い支配を受け続けていると「自分は価値がなくて頭が悪い人間なんだ」と思い込んでしまい、そこから動けなくなる。それがDVの恐ろしさ。〈瀧波さん〉
教えてくれたのは...
公認心理士・信田さよ子さん
臨床心理士としてDV、アダルトチルドレン、虐待、親子問題にカウンセリングや著作を通して取り組む。DV加害者プログラムや被害者の支援に携わり、DV加害者と被害者両方に関する知見も深い。
漫画家・瀧波ユカリさん
ドラマ化もされた人気作『臨死!!江古田ちゃん』『モトカレマニア』をはじめ、著作多数。「このマンガがすごい!2023」にランクインした『わたしたちは無痛恋愛がしたい』でも男女のDV問題に斬り込んでいる。
イラスト/Erika Skelton(本文)、ののたももえ(アイキャッチ) 取材/加藤みれい 再構成/Bravoworks.Inc
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