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「35歳転職限界説」「コロナ禍で転職しにくい」俗説を専門家に聞いてみた【転職者の声も】

働き始めて10年前後、キャリアを重ねてきた30代。新卒のときの夢とは違う夢を見つけた人、そして一度は諦めた夢を再び追うことにした人――日々働く中でこそ「自分はどうありたいか」が見えてくるから。より私らしくあるための、第二の夢を考えてみるのもいいかもしれません。

30代の働き方、読者100人にアンケート「正社員?仕事辞めたい?」本音を調査!

女性の転職に強い“PASONA”に女性の転職のギモン、聞いてみました

答えてくれたのは...㈱パソナ 常務執行役員・岩下純子さん

転職支援事業の責任者を務めなが

転職支援事業の責任者を務めながら、女性活躍推進に関するセミナーや研修も実施。私生活では1児の母。

Q.コロナ禍で転職しにくいですよね?
A.いいえ、転職市場は今が活況です。
コロナ禍で経済が停滞していた時期は転職市場も縮小しましたが、今は拡大傾向に。人材不足による採用競争力激化に伴い、採用数も増加。Withコロナ時代を迎え、テレワーク制度の充実度を重視する求職者が目立ちます。

Q.35歳転職限界説って、本当ですか?
A.いいえ、今はむしろ30代から40代が人気です。
今企業はデジタル化やグローバル化、SDGsへの取り組みなどとても変化が激しい状況。その環境下で即戦力として活躍できる30~40代が求められています。

Q.資格がないと、転職できませんか?
A.国家資格より“ポータブルスキル”が重要です。
資格必須の専門職でなければ資格取得にこだわる必要はありません。例えば営業職なら、コミュニケーション力や折衝力など、どこでも通用する武器=ポータブルスキルにフォーカスして転職先を模索する方が建設的です。

Q.働きやすさも年収も…なんて難しい?
A.転職後の年収アップ率は、実は女性のほうが高いんです。
女性の方が前職の経験を生かし、年収アップを見据えた転職活動をしている人が多い印象。長くキャリアを継続するためにも、やりたい仕事とそれに見合った報酬も意識し、30代で自分の年収を整える女性が増えています。

Q.結果的に転職しなくても、転職エージェントに登録してもいいんですか?
A.転職活動は人生の棚卸し。自分がどうありたいかを知るきっかけに。
転職活動が成功するのは〝自分がどうありたいか〟を知っている人。キャリアアドバイザーとのカウンセリングを通じて自分の強みやありたい姿を改めて考えるきっかけにもなります。迷ったら登録してみてもいいかもしれません。

「転職を経て起業」の働き方

mederi株式会社 CEO・坂梨亜里咲さん(32)

オンラインピル診療サービスや妊

オンラインピル診療サービスや妊娠時に備え身体作りをサポートするプロダクトを展開する『mederi』。働いているメンバーは9割女性、オフィスは韓国のカフェのような色遣いとインテリアにこだわって設計。

\坂梨亜里咲さんのHistory/
23歳 |
新卒でECコンサルティング会社へ
ファッションブランドの公式通販サイト運営に携わり、ECの基礎を学ぶ。

24歳 |スタートアップ企業に転職
女性向けキュレーションメディアを立ち上げ、ディレクターとして活躍。

25歳 |フリーランスに転身
個人としての力を試したくなり、フリーランスに。Webメディアのコンテンツ制作やコンサルティング依頼が舞い込み、仕事に追われる日々。

26歳 |再び、前職にカムバック入社
フリーランスを経験し、改めて組織に属して学びを得ることの重要性を実感。前職の社長の後押しもあり、COOとしてカムバック。その後、CEOに。

30歳 |mederi株式会社を設立
Webメディア企業のCEOを退任し、起業。約3年間にわたる自身の不妊治療経験から、女性のQOL向上を目指したサービスやプロダクトを展開すべく、mederi株式会社を設立。

自分をわかっていなかった新卒時代、挫折もしたけれど今が一番幸せです

事業を通じて社会貢献しているという自負が、私の幸せです

アナウンサーを目指して就活を始めたものの結果が出ず、カメレオンのように面接ごとに志望動機を変えて、銀行や商社など有名企業を手当たり次第受けるも全滅…。就活では挫折を味わいました。中小やベンチャーまで選択肢を広げる中で、身近だった通販サイト運営に惹かれ、ECコンサルティング会社に新卒入社しました。その後、友人が立ち上げたスタートアップでキュレーションメディアの立ち上げに携わり、フリーランス、Webメディア企業のCOO、CEOも経験。とても充実し評価もされていましたが、35歳の自分をイメージしたときに、今の立ち位置でいる姿も、別会社の一社員として働いている姿も想像できず、起業を決意したんです。

実はそれまで約3年間、不妊治療をしていて。お金も時間も費やしてきた経験を生かしたいと思い、女性のQOL向上を目指したサービスを展開するmederi株式会社を設立しました。私にとって不妊治療は、自分ではどうにもできず、膨大な費用と時間をかけても上手くいかない唯一の案件。それをどうにか正解に変えたい気持ちもありました。

20代の頃から〝30歳までに年収1000万円を稼ぐ〞という目標を掲げ達成しましたが、起業した今は、「いくら稼ぐか」よりも「どんな体験ができるか」が大事。わかりやすい年収を追うより、冷静に「自分が生活するのに必要なのはいくらか」と考えた上で現在の月収は万。妊娠をサポートするサービスやプロダクトの展開を通じて、多くの人を笑顔にしたり、社会に貢献しているという自負が私の幸せに繋がっています。

転職や起業のタイミングで大切にしてきたのは、自分軸の幸せ。SNSデトックスも心掛けています。この時代だからこそ、「共有しない贅沢」があると思っていて。インスタを見ると他者と比べて自分の幸せを見失いがちなので、なるべく距離を置くことも意識しています。

坂梨さんのお仕事アイテム

  • アナウンサーを目指して就活を始

    実業家の書籍から、経営哲学やマーケティング論を学んでいます。

  • アナウンサーを目指して就活を始

    事業のひとつであるメデリピル。現在、日本のピル服用率は約3%。ピルの正しい知識を広め、5年後には10%に上げることも目標です。

撮影/杉本大希  取材/坂本結香 再構成/Bravoworks.Inc

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