「凡て」=ぼんて? 正しく読めたらスゴイ! 読み間違いやすい漢字3選

日常の会話に出てきたり、ニュースなどで耳にする言葉であっても、漢字になると意外と読めないものです。むしろ「こんな漢字があったの?」と驚いてしまうものもあるでしょう。今回は、そんな“身近なのに正しく読めない漢字”をピックアップしてご紹介。あなたはいくつ読めるでしょうか?

1.「有職」

今では「ゆうしょく」という読み
出典: WAYHOME studio/Shutterstock

今では「ゆうしょく」という読み方も広まっている「有職」。「ゆうしょく」という読み方も誤りではありませんが、今回は「ゆうしょく」とは別の読み方を考えていきましょう。
「有職(ゆうしょく)」と読む場合、「職が有る」という意味になりますが、もう1つの読み方には「物知り」「学者」といった意味があります。
そんな「有職」の別の読み方は……

 

ゆうそく」です。
ちなみに「ゆうそく」と同じ意味で、「うしき」「ゆうしき」と読む場合もあり、こちらの読み方でも正解ですよ。

2.「凡て」

思わず「ぼんて」と読んでしまい
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思わず「ぼんて」と読んでしまいがちな「凡て」。「凡て」には「みんな」「全部」という意味があります。たとえば「凡ての知恵を集結させた」「人類凡て」といったように使われる言葉です。
「凡て」は、同じ意味で他の漢字を用いることも多く、「凡」という漢字で表記されるケースは少し珍しいかもしれませんね。上記の例文から読み方をイメージすると、分かるかも?
「凡て」の正しい読み方は……

 

すべて」です。
「すべて」は「凡て」のほかに、「全て」「総て」と表記されることもあります。どちらかというと、「全て」や「総て」のほうが、馴染みがあるのではないでしょうか。

3.「序に」

「序に」は、主に「一緒に」「お
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「序に」は、主に「一緒に」「おまけに」といった意味で使われることの多い言葉です。あなたもきっと、この意味で使ったことがあるはず。
ただ、それ以外にも「続いて」「ほどなく」「間もなく」といった意味もあります。といっても普段、これらの意味で用いることはあまりないかもしれませんね。
「じょに」と読まれることも多い「序に」ですが、正しい読み方は……

 

ついでに」です。
また、「序でに」と書いても「ついでに」と読みますよ。

 

今回出てきた言葉は、漢字表記では普段見かけないものも多く、難しかったのではないでしょうか。普段はひらがなで表記されることも多い言葉ですが、時に漢字表記される場合もあります。
そんな時も迷わず読めるよう、ぜひこの機会に正しい読み方を覚えておきましょうね。

参考文献
根本 浩『エッ、この漢字、みんなそう読むのに、どこが間違い?』主婦の友社

文/大内千明 画像/Shutterstock(LightField Studios、PKpix、Mr.Cheangchai Noojuntuk)

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