日常の会話に出てきたり、ニュースなどで耳にする言葉であっても、漢字になると意外と読めないものです。むしろ「こんな漢字があったの?」と驚いてしまうものもあるでしょう。今回は、そんな“身近なのに正しく読めない漢字”をピックアップしてご紹介。あなたはいくつ読めるでしょうか?
1.「有職」
今では「ゆうしょく」という読み方も広まっている「有職」。「ゆうしょく」という読み方も誤りではありませんが、今回は「ゆうしょく」とは別の読み方を考えていきましょう。
「有職(ゆうしょく)」と読む場合、「職が有る」という意味になりますが、もう1つの読み方には「物知り」「学者」といった意味があります。
そんな「有職」の別の読み方は……
「ゆうそく」です。
ちなみに「ゆうそく」と同じ意味で、「うしき」「ゆうしき」と読む場合もあり、こちらの読み方でも正解ですよ。
2.「凡て」
思わず「ぼんて」と読んでしまいがちな「凡て」。「凡て」には「みんな」「全部」という意味があります。たとえば「凡ての知恵を集結させた」「人類凡て」といったように使われる言葉です。
「凡て」は、同じ意味で他の漢字を用いることも多く、「凡」という漢字で表記されるケースは少し珍しいかもしれませんね。上記の例文から読み方をイメージすると、分かるかも?
「凡て」の正しい読み方は……
「すべて」です。
「すべて」は「凡て」のほかに、「全て」「総て」と表記されることもあります。どちらかというと、「全て」や「総て」のほうが、馴染みがあるのではないでしょうか。
3.「序に」
「序に」は、主に「一緒に」「おまけに」といった意味で使われることの多い言葉です。あなたもきっと、この意味で使ったことがあるはず。
ただ、それ以外にも「続いて」「ほどなく」「間もなく」といった意味もあります。といっても普段、これらの意味で用いることはあまりないかもしれませんね。
「じょに」と読まれることも多い「序に」ですが、正しい読み方は……
「ついでに」です。
また、「序でに」と書いても「ついでに」と読みますよ。
今回出てきた言葉は、漢字表記では普段見かけないものも多く、難しかったのではないでしょうか。普段はひらがなで表記されることも多い言葉ですが、時に漢字表記される場合もあります。
そんな時も迷わず読めるよう、ぜひこの機会に正しい読み方を覚えておきましょうね。
参考文献
根本 浩『エッ、この漢字、みんなそう読むのに、どこが間違い?』主婦の友社
文/大内千明 画像/Shutterstock(LightField Studios、PKpix、Mr.Cheangchai Noojuntuk)
Magazine
View more
View more
View more
View more
View more
View more
View more
View more
View more
View more
View more
View more
View more
View more
View more
View more
View more