【岩本 照・深澤辰哉・宮舘涼太】『祭 GALA』ゲネプロ【初日前会見レポート全文書き起こし】

Snow Manの岩本 照さん

Snow Manの岩本 照さん、深澤辰哉さん、宮舘涼太さんが主演・演出する話題の新橋演舞場4月公演『祭 GALA』。3月31日に行われたゲネプロ公開と初日前会見では、岩本さん、深澤さん、宮舘さんが登壇。まったくの新作という舞台に期待が寄せられるなか公開されたゲネプロの様子に加え、Snow Manメンバー3人の挨拶と笑顔あふれる質疑応答を全文書き起こしでレポートします!(注※作品本編にふれている部分があります)

数多くの報道陣が集まり、幕を開

数多くの報道陣が集まり、幕を開けた『祭 GALA』の公開ゲネプロ。開演前から正面スクリーンには鳥居の映像が浮かび、開演時間になると鳥居の中央から三つの階段が出現。その階段上から黒×ゴールドの羽織にメンバーカラーの袴という、宮舘さん監修・コシノジュンコ氏デザインの和の衣装をまとい、般若の面を付けた3人が登場! 面を外して雄叫びをあげた3人がオープニング曲『GALA』を歌唱する派手な演出で幕が上がりました。続いて和の衣装から洋の衣装に早替えした3人。これも宮舘監修・コシノジュンコデザイン、バックプリントに今作のロゴマークである〝祭〟にも組合されている、それぞれの名の一字を入れた黒×白のスーツ。ミラーボールやカラフルな照明を浴びながら『Dancing Floor』を華麗に歌い踊ります。オープニングに続いて3人それぞれのソロパフォーマンスで観客を魅了した後は、3人が扮する信長、家康、秀吉の三武将が登場。亡霊たちと激しい立ち廻りを繰り広げました。
中盤では、宮舘さんが体幹と全身の筋肉をギリギリまで酷使したというポールダンス・フライングを披露。まだ息も整わない宮舘さんの前に現れたのが、額に三角布をつけ白装束を身にまとった深澤さん。ここまでの緊張感あふれるステージと趣が変わり、深澤さんお得意の喋りで笑わせ、ジュニアたちが扮する亡霊たち(?)との楽しいパフォーマンスを繰り広げます。〝お化け屋敷〟コーナー後はガラッと雰囲気が変わって、日本の祭を表現。コーナーの最後には宮舘さんの振付け指導のもと、客席を巻き込んだ盆踊りで演舞場に一体感が生まれました。岩本さんが披露する変面も見どころです。『滝沢歌舞伎』でもおなじみの変面を新たに進化させ、レーザー光線と融合した圧巻のパフォーマンス。これぞSnow Man!というアクロバットダンスやハンモック・パフォーマンスなど体を張った演目に、新橋演舞場ならではの舞台に雨が降りそそぐ水の演出も見ごたえ満点な舞台は、ついにエンディングへ。ゴールドのタキシードコートを羽織ったキラキラ衣装で王道アイドルならではのステージも楽しませてくれた3人。観客と一緒になった一本締めで『祭 GALA』の幕が降りました。
休憩なしで、怒涛の勢いで繰り広げられた計100分の『祭 GALA』ワールド。拍手が鳴り止まないなかゲネプロを終えた3人が、会場の盛大な拍手を浴びて初日前会見に登壇。岩本さん、深澤さん、宮舘さんの順に挨拶をいただいた後、質疑応答となりました。

岩本「岩本 照です。みなさん、

岩本「岩本 照です。みなさん、お時間作ってお越しいただき、本当にありがとうございます。短い時間だとは思いますが、よろしくお願いします!」
深澤「深澤辰哉です。本当にパーッと幕が開いたら、たくさんの人がいて本当にびっくりしました。皆さん、一緒に盛り上がってくださってありがとうございます。短い時間ですが今日はよろしくお願いします」
宮舘「宮舘涼太です。短い間ですが、よろしくお願いします!」
――いよいよ明日、初日を迎えますが、今のお気持ちを教えてください。
岩本「そうですね。本当にキャストの皆さまと教えてくださる各先生たちとスタッフさんたちに支えてもらって、ようやく初日を迎えられそうだなと言う気持ちでいっぱいですね。今回、やっぱり新しいことに挑戦するって、ワクワクする気持ちとともに何か迷走することもあって、新しいことに挑んでいるってこういうことなんだよなって感じながら稽古期間を過ごさせてもらっていたので、本当に誰一人欠けてはならないチームワークで1ヶ月乗りきるっていう感じが明日から始まるんだなと思うとすごい楽しみです。はい」
――難しかったこともありましたか?
岩本「そうですね、僕はいつも振付け考えたりとか、そういうところでも経験はしてきましたし、去年はステージの上にも立たせていただきましたし、演舞場に関しては演出もやらせてもらったりもしたんで、いろんな見方、視点を変えて、いろんな視点から物事を考えさせてもらうという部分では面白さというところと難しさというところ、両方バランスを感じながらここまでやってきたなってふうに思います」
――深澤さん、お願いします。
深澤「はい。しゃべります。本当にいつもライブだったりとか舞台の初日だったりとか、ゲネもそうですけど、だいたい僕、緊張するんですよ。でもなんか今回は、明日初日ということで、なんだろ、プレッシャーとか緊張するよりも楽しみだなあとかワクワクするなっていう気持ちの方が強くてですね、本当に早く明日になってたくさんの人たちに見てもらいたいなっていう気持ちで今日を…。ま、ゲネをやって改めてそう思ったのかなというふうには思いますね。やっぱり拍手をいただいて、僕たちだけでは、キャストのみんなとかスタッフさんとかもそうですが、僕たちだけでは舞台というのは成立しない。見てくれる皆さんがいてようやく完成なんだなって思うと、本当に早く明日になって欲しいなっていう気持ちでいっぱいでございます」
――ゲネプロを終えて、自信満々って感じですね。
深澤「そりゃあもう(笑)。まあでも今こうやってちょっと強気な発言してますけど、明日、初日になったら、登場のシーンとか結構、仁王立ちしてる足が細かく震えてるかもしれないんで。でも本当に楽しむ気持ちで今はいっぱいです」
宮舘「本当に楽しみな気持ちでいっぱいと同時に、私事ですが、31歳になって初めてステージ上で皆さんに向けてのパフォーマンスということで、新たな宮舘涼太を見せていけたらなと思いますし。演舞場に関しましては、スタッフの皆さんが『お帰り』と言ってくださったので『ただいま』と…」(会場・笑)
深澤「(笑)。そんな間を取る?」
宮舘「返させていただきましたね。なので一致団結して、楽しんでもらえるエンターテインメントを届けられるという喜びを感じながら、明日から挑みたいと思います」

――新橋演舞場の出演は1年ぶり

――新橋演舞場の出演は1年ぶりとなりますが、演舞場に対する思いはいかがですか?
深澤「思いはやっぱりたくさんありますね。いろいろ自分たちも学ばせていただいた場所がここ新橋演舞場だったり。ここに来ると、スタッフさんの顔を見るとなんか落ち着くっていうか安心感がすごくある場所だなと思ってるので。本当に僕が仲がいいスタッフさんとかがいるんですよ。誕生日プレゼントを交換するくらい仲のいいおっちゃんがいるんですけど、会ったときに『また会えたね』っていう話をしたりとか。本当にいろんな思い出がつまったステージにまた立てるというのがうれしいですね」
岩本「そうですね、毎年4月にここに来させてもらえるのは本当にありがたいと思いますし、今年はタイミング的にも桜の開花と同じくらいになれたので、そこも自分としては春が来るなあって感じてます」
――このカンパニーのチームワークはいかがですか?
深澤「どうですか、舘さん」
宮舘「いやあ、それはもう素晴らしいものを築きあげてると思いますよ。私事なんで申し訳ないんですけど、誕生日のタイミングで稽古場でお祝いをしてくださって、飾り付けもすごく華やかに皆さんがしてくださったので。この二人がね、たぶん指揮をとって。たぶんというか絶対なんですけど(笑)、指揮をとってやってくださったんじゃないかなと思いながら、皆さんテキパキと動いて、風船の数とかすごくて…」
深澤「すごかったね。どのくらいやったのか、わかんないくらい。本当に舘さんの入り時間よりも早く入ってキャストのみんなと、スタッフさんも一緒に手伝ってくれて、みんなで稽古場を風船だったりHAPPY BIRTHDAYみたいな飾り付けをしたんだけど、ちょっと時間を間違えちゃって。本当は2時間前くらいから準備して、ちょっと終わった後にみんなで一息ついて、段取りとかこの流れはこうだよって確認したかったんだけど、舘さんの入りを俺が勘違いしてて集合したのが一時間前でギリギリで作って。でもかなりクオリティのいいものは作れたかなって」
宮舘「そこから何かすごいかと言いますと、僕が稽古場に入ったんですね。その飾りつけに、誰も触れないんですよ。『あれ、ここ部屋間違えた?』って空気感で。そこら辺の一致団結感はもう本当に座長のお二人がね、みんなに向けてやったんじゃないかなと思うくらいのチームワークの良さ。そこに僕は感動しましたね。はい」
深澤「岩本さんが率先してやってましたね」
宮舘「絶対そうだと思いました」(会場・笑)
岩本「僕はまず、時間が短いってところで、ここ(深澤さんを指して)でもめました」(会場・笑)
深澤「ぎゃははは(笑)。勘違いしてたのもあるからね」
岩本「2時間は必要だっていうところでもめました。あと風船の位置とか」
深澤「あの位置をね、ほら、振付けの位置とかも決めてるんで位置がうるさかったね。ここちょっとずれてない?とかがうるさかったです」
岩本「気になっちゃうタイプなんで」
宮舘「そういうところからコミュニケーション取りながら一致団結して。チームワークはいいと思います」

――それぞれが好きな場面はあり

――それぞれが好きな場面はありますか?
深澤「それぞれがですか? えーっ、好きな場面?」
宮舘「それはライクですか? ラブですか? どっちですか?」
深澤「いや、どっちでもいいんです!(笑)。見てほしいってそういうところですか?」
――それでもいいです。他のメンバーのシーンでも、この場面がとても心に残ったな、みたいなラブに近いところでお願いします。
深澤「やっぱ個人的に好きなのは…、最後の方になるんですけど、舘さまが皆さんに向かって振付けを教えてみんなで踊るところが。僕は、今までそういうのなかったなと思って結構、好きです」
宮舘「今回(のゲネプロ)で言いますと、カメラマンさんは一切カメラを置かずに仕事をまっとうしていて。すごいスピードで人差し指が動いてましたね」
深澤「連写ね(笑)。ああいうの、今まで意外とやってなかった気がするから。明日から来てくれる皆さんが一緒になって一体感が作れたらいいなと思うので、すごく僕は好きなシーンではあります」
宮舘「ありがとうございます」
――岩本さんはいかがですか?
岩本「ええー」
深澤「俺か。俺だろ?」
岩本「うーん。まあ、そうですねえ、糸原さんの太鼓」
深澤「糸原さんか!」(会場・笑)
岩本「あ、“お化け屋敷”! お化け屋敷のシーンはふっかの後輩愛が出てるし、ふっかのおしゃべりの上手さも出てるし、本番始まってお客さんの反応が良ければいいだけ、間延びするんだろうな~って。僕は感じてます」(笑)
深澤「(笑)。確かに」
岩本「でも(ふっかが)すごく輝いているシーンだと思うんで」
宮舘「僕はですね、立ち廻りの岩本先生のこれ(片袖を抜く仕草)じゃないでしょうか」
深澤「脱ぐやつね。出しちゃったね」
宮舘「今たぶんこれ、映像で流れてます」(会場・笑)
――解説してもらっていいですか?
宮舘「あれは、信長の立ち廻りのシーンで、」
岩本「途中で、こう片肌を脱ぐ…」
深澤「あれは岩本さんだから、なんやかんや成立してますよね」(会場・笑)
宮舘「ちょっと今、聞きましたか?」
深澤「舘さんも筋肉あるからサマになるんだけど…、なんか…」
宮舘「僕だって、できますけど」
――宮舘さんは見どころがたくさんありますから。
宮舘「まあね」(会場・笑)
深澤「あれはガタイがいい筋肉があるから。数多くある中で一つを取るなら、ここねって話なんで。弱いっしょ、俺だと」
岩本「そんなことないんじゃない」
深澤「じゃあ客席から出てくるとき、脱いで出ちゃおうかな」
宮舘「やめてください!」
岩本「好きにしてください!」

――宮舘さんはいちばん汗かいて

――宮舘さんはいちばん汗かいてましたよね。
宮舘「そうですね。演舞場がサウナみたいな。舘汁(だてじる)が出てましたね~」
――正式名称は、舘汁でいいですね?
宮舘「舘は漢字で、汁も漢字でお願いします」(会場・笑)
深澤「超細かく言う(笑)。確かにフライングも、ちょっと今までにはないジャンルのフライングで」
宮舘「ポール・フライングは上る最中に声をあげてしまったんですが。『ぐぐっ!ああっ!』ってくらいの力の入れようで、すごかったですね。あれもたぶん前代未聞のフライングだったと思うので、とても練習をさせていただきました」
――どれくらいの期間、稽古しましたか?
宮舘「いやあ、5回くらい。5回のなかでもたくさんという言葉の通りに、本当に汗、水、流しましたね」
――お二人はフライングを見ていてどうでしたか?
深澤「稽古の場ではなかなか見る機会がなくて、リハーサルで客席で見てたんですけど、『あー俺、絶対やりたくない』って。あれは舘さまだからできるフライングの技であって、何て言うんだろ、キレイというかすごく上品なフライングだなってふうに感じました。見てる分にはすごいな、キレイ、美しいなって思うけど、やってる側からするとかなりのパワーを使うと思うんで。そういう意味では大変なんだろうなって。よかった~、俺じゃなくて」
――岩本さんはいかがですか?
岩本「前腕、鍛えられそうでいいな~って」(会場・笑)
深澤「すげえ。やりたい奴いたー!(会場・笑)。岩本さん自分のところでもやってますよね」
宮舘「自ら、ですからね。あれも鍛えられますからね」
岩本「僕はいつも通りの感じで。全然足りないな~って」
――岩本さんは製作発表会見で「とにかく体を駆使したい」と言っていましたが?
岩本「皆さんはたぶん大変なんだろうなって、僕は思ってます。僕ですか? 僕は全然。ノーダメージですね、正直。結構、余裕だなって僕は感じているので。それぞれが担う場所で、プレッシャーやいろんな緊張感があるなかでやっているので。僕は全然どこも、腕も何も効いてないので何回でもかかって来いって感じです」
――宮舘さんは腕がパンパンとおっしゃってましたが、これが一カ月続きますね。
宮舘「とても楽しみですね」(笑)

――今日、デザイナーのコシノジ

――今日、デザイナーのコシノジュンコさんもいらっしゃいましたが、衣装について教えてください。
深澤「まさにこれも。後ろ、後ろ(3人が後ろを向いて、背中の文字をみせる)」
宮舘「GALAの祭の文字のなかにタとヒとリが入っていて、これも直筆で書いてくださって」
深澤「そうなんだ。こんな経験できないですからね」
宮舘「後ろ向きの会見は不思議な会見になってしまってるので、いったん前を向いて」(会場・笑)
深澤「何回もね、打合せさせていただいてね」
宮舘「そうですね。ひとりひとり一から作っていただいたので。最初の登場の袴も掛けもひとつひとつ作ってくださったので、とても感謝しております」
――最後に今作を通して伝えたいことを教えてください。
岩本「そうですね、とにかく楽しんでほしいなって。楽しかったり笑顔になっていただくのがコンセプトのテーマにある作品なので、なんか周りの人たちを気にして『手拍子するのもな』って気にせずにお客さんに楽しんでいただいて。国内外問わず、観に来て下さる方を全員楽しませられるエンターテイメントとして育てていきたいなってふうに僕は思っています!」
深澤「すべて出た!(会場・笑) でも本当にそれこそね、最後の(ナレーションの)ところでも言ってますけど、笑顔だったりとか楽しいことを皆さんと共有したいなと思ってますし、僕たちはエンターテイメントを届けるうえで、まず自分たちが楽しくてというのがモットーにあるというか。それを皆さんに見てもらって、一緒に楽しんでもらえたらいいなってふうに思うんで。いずれはね、もちろん日本もそうですけど海外にも行けたらいいなと思ってます」
宮舘「明日からスタートしますけれども、一歩踏み出すということはやはりとても大変なことでありまして、数多くのスタッフの方と観に来られるお客さんと共に、一緒に心躍る作品を作っていけたらなと思います。なので、よろしくお願いします」
――Snow Manの他のメンバーは見に来てくれますか?
深澤「あ、来るって言ってました」
岩本「なに? 友達みたいに」(会場・笑)
宮舘「来ていただきたいですね」
深澤「(向井)康二はなんか3回くらい行くって言ってたよ」
宮舘「俺めっちゃ見に行くでー、って」
深澤「なんなら今日のゲネ来るって言ってたんです。でも今日はお仕事もいろいろありますから、あれですけど。本当にメンバーにも観に来て欲しいなって思います」

フォトセッションでは、深澤さん自ら「ガッツポーズとか、やっときます?」と報道陣に提案したり、カメラマンの絶え間ないリクエストにも逐一「はーい!」と返事したり。最後まで楽しいムードのなかで会見を終えました。Snow Manの岩本照さん、深澤辰哉さん、宮舘涼太さん3人の新たな挑戦がここぞとばかりに詰め込まれた『祭 GALA』。いずれは海外に、という思いを込めたエンターテインメントは新橋演舞場にて4月29日まで上演されます。

『祭 GALA(ガラ)』
主演・演出を務めるSnow Manの岩本 照、深澤辰哉、宮舘涼太の3人が作り出す、和と洋が融合したまったく新たなエンターテインメント。『滝沢歌舞伎』シリーズを始め、新橋演舞場へ出演を重ねてきた3人が新たな舞台に挑む。振付を岩本、衣装を宮舘が担当し、オープニングの衣装は世界的ファッションデザイナーのコシノジュンコが手掛ける。●新橋演舞場にて4月1日(月)~29日(月・祝)
http://www.shochiku.co.jp/play/schedules/detail/202404_enbujo/

撮影/和佐田美奈子 取材・文/駿河良美 構成/CLASSY.編集室

 

Feature

Magazine

最新号 202406月号

4月26日発売/
表紙モデル:山本美月

Pickup