2号連続でお届けしている「投資」特集。いま一番話題&投資デビューに最適の新NISAについて学びました。今回は新NISAよりさらに一歩進んで、株やiDeCoなどについてレクチャーします。
海外旅行に行くことが多いなら円安だからこその「外貨関連投資」はやって正解?
インバウンドの外国人観光客が街にあふれ、円安傾向をひしひしと感じる今日この頃。いまだからできる外貨との付き合い方をチェック!
「超円安だから外貨預金!ドル建て保険!」本当にそれで大丈夫…??
円安のいま、外貨の保有を推奨する外貨預金やドル建て保険の商品が気になるという声をよく聞きますが、そこに為替が関係してくることを考える必要があります。たとえば金利5%の定期預金に1ドル150円のレートで1,000ドル預けた場合、日本円は15万円。1年後は金利5%がついて1,050ドルになります。しかし、もしその後に1ドルが142円以下の円高になっていたら、日本円での金額は15万円を下回ることになり、金利で増えた分が帳消しになってしまうことに。外貨商品への投資はそこまで考慮したうえで冷静に判断を。
過去30年のドル円の為替チャートを見ると、ここ10年でも50円以上の値動きがあることがわかります。外貨を持つということは、かなりの値動きが起こる可能性があることを理解しておきましょう。
外貨関連の投資についてQ&A
Q.米国株を持っている人がいまできることは?
A.ドルでみると購入時より株価が下がっている銘柄も、現在の円安局面では日本円に換算すると投資した金額よりプラスになっているということが起こり得ます。いまのタイミングでその株を売却して日本円での利益を確定し、日本株の投資に回すという方法も円安だからこそできる投資と言えるでしょう。
Q.新興国の超高金利の外貨預金って大丈夫?
A.為替レートの安定性と金利は連動しています。南アフリカの通貨・ランドなど、金利が高い外貨預金は魅力的に見えますが金利が高いぶん、レートの上下も大きく高リスクに。新興国に関する商品は該当国の株を含んだ投資信託などのほうが資産形成に組み込む価値がありそうです。
ファイナンシャルプランナー/風呂内亜矢さん
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®。初心者でもわかりやすいお金の解説で、メディアへの出演や著書も多数。YouTubeでも日記に交えてお金に関する情報を発信中。
イラスト/green K. 取材/加藤みれい 再構成/Bravoworks.Inc
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