物価高でリアルに感じるお金の不安。貯金してるだけじゃダメなのはわかっているけど、イマイチわからないことが多いのが「お金」界隈です。着実に自分のお金を守り、育てるための「投資」について2号連続でリサーチ。まずはとにかく話題の「新NISA」をチェック!
投資の幅がより広がったのが「新NISA」のメリットです
投資できる金額や、投資できる商品の選択肢も増やせるのが新NISAのメリット。さらに本格的に資産運用に取り組めるようになった新NISAについて詳しく学んでいきましょう。
「つみたて投資枠」?「成長投資枠」?それとも両方?
投資初心者でローリスクで始めたい人は「つみたて投資枠」、株式などにも積極的に取り組みたい人は「成長投資枠」がおすすめ。慣れてきたら、併用できる新NISAのメリットを活かして投資額や商品の種類を増やしたりして、挑戦していくことも可能になりました。(ファイナンシャルプランナー・風呂内亜矢さん)
【つみたて投資枠】
投資額が月3.3万円→10万円に増額
これからNISAデビューする初心者の人は、投資の基本となる「長期」「積立」「分散」を実践しやすい「つみたて投資枠」からスタートしてみて。月額の上限が現行NISAの3.3万円から新NISAでは月10万円まで増額になったので、もともと「つみたてNISA」をやっていて資金に余裕がある人は、増額して取り組むことで元本に対する運用益が大きくなり、複利的な効果の向上も期待されます。もっと運用をしたいと思っていた人には朗報です。
「つみたて投資枠」で買うならどんな商品がおすすめ?
対象商品は一定の基準を満たした投資信託、約250本に限定されているので投資が初めてという人も手堅く投資が始められます。おすすめは日本株、欧米株、新興国株など世界の株式を組合せた全世界タイプの投資信託や、株、債券、不動産など異なるタイプの商品を組合せたバランスファンドタイプの投資信託など、リスクの「分散」を実践できる投資信託。なるべく信託報酬が低い(0.2%以下)商品を選ぶようにしましょう。
【成長投資枠】
ボーナス時期などにスポット買いできるのが特徴
定期的に購入する「つみたて投資枠」に対して、買いたいタイミングでスポット買いができるのが「成長投資枠」の魅力。ボーナス時など余裕があるタイミングで多めに商品を購入できます。株、REITなど、アグレッシブに投資したい人が幅広いラインナップの中からいろいろな商品が買えるのも特徴。「つみたて投資枠」の限度額以上の金額を投資したい人が「成長投資枠」の中で「つみたて投資枠」と同じ商品を購入することも可能。
「成長投資枠」で買うならどんな商品がお勧め?
「成長投資枠」で買える商品は幅広く、投資信託だけでも約1800本あり、株式、REITなどの商品も選べます。リスクをとった運用も可能なので、そのうえで積極的に運用していこうという人にも向いています。「つみたて投資枠」メインの人も、自分がよく知っていたり好きな企業の株を1、2銘柄ほど買ってみると、応援したい気持ちや愛着もわいてくるので楽しめるかもしれません。ただし、株は値動きがアグレッシブなので、その点は頭に入れておきましょう。
\新NISAを始めるのに必要なものは?/
ネット証券ならスマホアプリで手軽に手数料の安さも魅力
新NISAを始めるには、まずは証券会社の口座開設が必要。口座開設は基本的に無料です。パソコンやスマホから口座開設の手続きが可能で、スマホアプリで簡単に取引ができるSBI証券、楽天証券などは手軽さに加えて手数料も安く人気。開設にあたり必要なのはマイナンバー、運転免許証やマイナンバーカードなど顔写真付きの本人確認書類など。申し込み後、最短2営業日で取引が開始できる証券会社も。
ファイナンシャルプランナー風呂内亜矢さん
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®。初心者でもわかりやすいお金の解説で、メディアへの出演や著書も多数。YouTubeでも日記に交えてお金に関する情報を発信中。
イラスト/green K. 取材/加藤みれい 再構成/Bravoworks.Inc
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