SNSなどでの情報発信もあり、以前よりアクセスしやすくなっている「アート」。高解像度な3名に今気になる展示を教えてもらいました。
心と思考に彩りを添えて、リフレッシュさせてくれるアートを日常に組み込みたい
小林:ギャラリー繋がりだと、CLASSY.世代の女性が運営しているTHE LOOP GALLERY(❼)もおすすめです。「自分の家に飾るならどれがいいかな」と考えながら見るのも面白いと思います。
清水:もっと他の作品も見たいと思えるアーティストに出会えたら、その解像度が高まりますよね。今追っている杉本博司さんに興味を持ったのは、杉本さんがアドバイザーを務めた、東京都庭園美術館(❽)の新館がきっかけです。アート、建築、自然、すべてが繋がってひとつになっている世界観は触れるたびに新しい気付きを与えてくれます。本館で行われるアール・デコ展も面白そう!表参道にあるカフェ「茶洒 金田中」も杉本さんが手掛けているのですが、そのすべてからいろんな発見をもらえて。
野田:私はアート展ありきで旅先を選ぶのですが、京都で開催中のAMBIENT KYOTO(❾)に行こうと思ってます。アンビエントをテーマにした、京都を舞台にした視聴覚体験の祭典で、坂本龍一さんと高谷史郎さんのインスタレーションがとくに楽しみ。音楽なので全身で感じられるのもいいんです。
小林:旅先で触れるアートも格別ですよね。私も必ず旅先では気になるギャラリーをチェックしています。
清水:私は「杉本博司ギャラリー時の回廊」に行ってみたかったので、先月、直島のベネッセハウス(➓)に行ってきました。ベネッセハウスに宿泊すると、一般開館より長い23時まで鑑賞できるんです。普段だと経験できない夜の雰囲気を味わえて、とても贅沢な空間でした。何回でも行きたいと思うくらい、すごくよかった!
小林:日常とは違う空間を感じられるのも、アートスポットに行く醍醐味ですよね。忙しいと頭がパンクしそうになるけど、そんなとき芸術に触れると一回リセットできる。自分のなかで句点を打ちに行く感覚かな。
野田:忙しいときにこそ行くと、頭と心がリセットされますよね。そこで現代作家が現代をどう表現するかを見るのが好きで、同じ時を生きている人が「こういうふうに見ているんだな」と自分にはない視点で世界を見られるのが面白くて。
清水:私も、違う景色を見るために行っています。アート、建築、自然を通すことで、自分の考えが豊かになるというか…自分にもまわりに対しても満たされた気持ちで向き合うことができる気がします。
小林:心身ともに満たされてまわりも幸せに…アートに触れることって、ウェルビーイングに繋がっているのかも。
\明るい空間でアートを堪能/
⑦THE LOOP GALLERY
虎ノ門ヒルズ近くのビルの4Fに位置する現代アートギャラリー。「バタバタの日常からの逃避先としてもぴったりなんです」(小林)(撮影/Shinya Kigure)
【住所】東京都港区西新橋2丁目17-1八雲ビル4F Yeji Sei Lee「〝Call me by my name〟」
【会期】12月9日(土)まで
⑧東京都庭園美術館 本館・新館
本館は1933年に建設されたアール・デコ様式が特徴。ガラスのアプローチを含めた新館は、現代美術家の杉本博司氏がアドバイザーを務めた。(画像提供/東京都庭園美術館)
【住所】東京都港区白金台5-21-9「装飾の庭 朝香宮邸のアール・デコと庭園芸術」は本館・新館にて開催中。
【会期】2023年12月10日(日)まで
\高感度スタッフの情報交換会に潜入/
【ライター・清水亮子さん】
クリエイティブディレクターとしても活躍。ファッションやジュエリーの展示をはじめ、自然のなかで触れ合うアートとの出会いを求める旅でリフレッシュ。
【ライター・野田春香さん】
音楽とリンクするインスタレーションや、ガラスや水にまつわる立体作品に惹かれがち。銀座界隈のギャラリーや美術館によく行く文化系ライター。
【編集・小林麻衣子】
旅行先でも必ず美術館へ訪れるほどのアート好き。職業柄、レイアウトを参考にすることも。最近訪れてよかったのは、壮大な建築も素敵な大阪中之島美術館。
イラスト/green K 取材/小林 愛 再構成/Bravoworks.Inc
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