岸優太さん・初主演映画を見た感想は…「自分の顔カッコいいな、伊達にジャニーズでやってきてないな(笑)」!?【特別インタビュー後編】

初主演映画『Gメン』公開を前に

初主演映画『Gメン』公開を前に岸優太くんが約2年半ぶりにCLASSY.に登場!最高にカッコいいスーツ姿に身を包み、「もしも会社員だったら」という質問に答えていただきました。今回の映画への思いとともにお届けします。

〝岸〟が出ちゃうこともあったけれど、役を作るんじゃなく感じたままに演じました

――ヤンキー青春映画『Gメン』で岸さんが演じたのは1年G組の転校生・門松勝太。
「勝太は暑苦しくて、情熱まみれ(笑)。でも繊細で、ものすごく友達思い。本能のままに生きている感じだけど、ギャップもあって、何よりめちゃくちゃいい奴です」

――原作者が「岸くんは勝太を演じるために生まれてきたのではないか」と言うほどピッタリな役。何か役作りはしましたか?
「〝作る〟とかではなく、その場の感覚で演じました。作っていくとすぐ監督にバレるというか、感じたままにやってくれと言われていて。それはそれですごく怖かったんですが、そのスタイルで臨ませていただきました」

――なかでも身体能力に優れた岸さんのアクションシーンは見どころです。
「これだけ本格的なアクションは初めて。アクションシーンって見てるぶんには気持ちいいですけど、自分とはまったく縁のないことだと思ってたので、こんなに大変だったんだなって…。カットも多いし、何回も同じことをやるし。フォームもカッコよく見せるために、アクション監督と動きやカメラの角度など相談させていただきながらやりました。ただ、腕ひと振りしただけで相手が吹っ飛んでくれるので、それは気持ちよかったですね(笑)」

――豪華な共演者も話題ですが、皆さんアドリブが多かったそう。岸さんの天然な良さを引き出すために監督がそう仕向けたとか。
「地獄の日々ですよ(笑)。アドリブって本当に怖いですもん。ヤンキーに絡まれるよりマジで怖いです(笑)。現場がしらけるのが何よりも怖いので、自分からはやらなかったです。とにかく相手の方に身を委ねて『こうくるのか、じゃあ自分はこうしたほうがいいかな』って阿吽の呼吸でやらせていただいて。結果、使われてる部分は成功したのかな。特に吉岡(里帆)さんと竜星(涼)くんと3人のシーンは、衝撃でした。吉岡さんもアドリブ、竜星くんもアドリブ、岸はただテンパる、みたいな。テンパると岸が出ちゃうんです。監督はそれも含め勝太だと言ってくださったので結果オーライなのかな。って言葉でまとめたいです(苦笑)」

――プライベートでも仲のいい森本慎太郎さんとのかけ合いも面白かったそうですね。
「慎ちゃんは『ザ!鉄腕!DASH!!』でも一緒なので、緊張する現場に兄弟がいるみたいな感じ。頼れる人が現場にいるのはデカいですね。でもそんな慎ちゃんが役になりきってるのはちょっと面白い(笑)。『めっちゃ芝居してる!顔つき真剣じゃん』みたいな面白さは確かにありましたね(笑)」

――田中圭さん、高良健吾さんとも共演。先輩方との共演で印象的だったことは?
「真冬の早朝撮影で死ぬほど寒いときも、圭さんはテストから本気の芝居をする。めちゃめちゃ場数を踏んでる方がそうだと、こっちもやらなきゃ、とより一層気合いが入りました。そういった意味でも引っ張っていただけましたし、尊敬です。高良さんも校舎の屋上から飛び降りて着地するシーンがあるんですが、本当に高い所から飛び降りるから危ないし相当怖いことなんですけど、リアルに見せたいから自らやるって。お二人ともカッコよかったです。プロフェッショナルとはこういうことだ、というのを目の当たりにさせていただきました。吉岡さんからはビンタもいただいたんですけど、気持ちいいくらいに本気出してくださった。ちょっとはセーブしてくれるのかなと思ったんですけど(笑)、役に入られてるので。こんなに力あるんだってビックリしましたし、ちょっと不思議な気持ちもありました(笑)。女性にビンタされるのは初めてでしたから」

――今作が映画初主演。完成作で観た〝岸 優太〟はいかがでしたか?
「自分の顔カッコいいな、大画面で見るとひと味もふた味も違うなって(笑)。意外とイケてるんじゃないか、伊達にジャニーズでやってきてないなって(笑)。なかでも夕焼けのなかボロボロになって帰ってるシーンは、いい顔してました(笑)。そんなふうに僕をカッコよくしてくれたのは全部、メークさん、カメラマンさん、衣装さん、スタッフみんながワンチームでそうしてくれたおかげです。まあ多少の素質はありますけど(笑)。こういう表情するんだって、知らない自分と出会えたことは自信になりました」

――周りの反応はどうでしょうか?
「業界の方々、皆さんが太鼓判押してくれてます(笑)。でも公開は8月25日からですから。公開してからが勝負なんで、今だけ気持ちよくさせてください!」

映画『Gメン』
モテモテ男子校に転校してきた高校1年生の門松勝太(岸 優太)。だが勝太のクラスはヤンキーとオタクしかいない校内最底辺のG組。クラスメイトたちと一致団結し、なんだかんだと青春を謳歌する勝太たちのもとに最悪の敵が現れ…。他の出演/竜星 涼 恒松祐里 矢本悠馬 森本慎太郎 りんたろー。/吉岡里帆 高良健吾・尾上松也 田中 圭ほか。原作/小沢としお『Gメン』(秋田書店「少年チャンピオン・コミックス」刊)監督/瑠東東一郎●8月25日(金)公開

YUTA KISHI
’95年9月29日生まれ 埼玉県出身 血液型A型●最近の主な出演作はドラマ『ナイト・ドクター』『すきすきワンワン!』(主演)、映画『ニセコイ』、舞台『DREAM BOYS』(主演)など。

取材・文/駿河良美 再構成/Bravoworks.Inc

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