【元アンジュルム】「アイドルは大変だけれど、楽しさの方がはるかに勝った」【竹内朱莉さん】

働き方がますます多様になってきている昨今ですが、CLASSY.世代である20代後半は、学生生活を経て仕事に就き、そろそろ仕事にも慣れてきた、そんなタイミングの人が多いのではないでしょうか。その一方、ティーンエイジに「アイドル」という職業をスタートさせ、一区切りをつけて、新たな第一歩を踏み出そうとしている同世代の元アイドルたちがいます。アイドルは特別な職業ではあるけれど、この一億総発信者時代、昔に比べると身近さもある、そんな元「アイドル」たちは、これからあなたの同僚にも仕事相手にもなりえる存在。そんな彼女たちの一人の女性としての選択と決断をCLASSY.世代のキャリアのあり方の一つとして、探っていく連載がスタートします。
記念すべき第1回は、6月にハロー!プロジェクトによるアイドルグループ「アンジュルム」を卒業し、新たな目標に向けて歩き始めた竹内朱莉さん。今回は、卒業して2カ月ほど経った今、改めてアイドルとして駆け抜けた12年間を振り返っていただきました。

竹内朱莉 たけうち あかり

1997年11月23日生まれ、埼玉県出身。ニックネームは「タケちゃん」。アンジュルム(旧スマイレージ)の2期メンバーとして2011年グループに加入、2019年からはリーダーを務める。安定感のある歌唱力とパワフルなダンスが武器の実力派。2023年6月21日をもってアンジュルム及びハロー!プロジェクトを卒業。ソロ写真集『roundabout』(オデッセー出版/ワニブックス)が好評発売中。

卒業した今も「アンジュルムの役に立てたらいいな」という気持ちは変わらない

−−12年間のアイドル生活に終

−−12年間のアイドル生活に終止符を打った今、率直な気持ちは?
想像していたよりもずっと“普通”なんです(笑)。私より先に卒業した後輩からは「寂しくて、卒業後の1週間は毎日泣いてました」なんて話を聞いていたので、きっと私もそうなるだろうな…と漠然と思っていたんですけど、「あれ?」みたいな(笑)。まだ実感が湧いていないからかな。でも周りの人からは「卒業して表情がスッキリしたね」とよく言われます!自分ではこれまでと全く変わらないつもりでも、きっと何かが違うんでしょうね。

−−アンジュルムは、竹内さんにとってどのような場所でしたか?
ハロプロには幼い頃から在籍させてもらっていて、アンジュルム前身のスマイレージに13歳で加入し、人として成長させてもらった場所でした。それでいて、本当に居心地のいい場所!12年の間にメンバーが卒業したり、新たに加入したり、色々と変化があったんですけど、どの時代のアンジュも大好き。飽き性な私が、飽きずに12年間もいたんだからよっぽどです。ずっと、自分のためではなくアンジュのために頑張ろうという気持ちで動いていましたし、卒業した今もその気持ちは変わらない。アンジュの役に立てたらいいなと思いながら、これからもきっと過ごすと思います。

−−ハロー!プロジェクトやアンジュルムとしての活動を通して、学べたことといえば?
人との関わり方かな。もともとはすごく人見知りで、お母さん以外の人に触れられた瞬間に泣いてしまうような子どもだったんですけど、この世界に入ってからは少しずつ慣れることができました。いろんな人と話すことで「そういう考え方もあるんだ」と刺激をもらえて、価値観が広がりましたね。あとは敬語の使い方(笑)。研修生の頃を含めると、10歳の頃から仕事をさせてもらっていたことになるんですけど、当時は敬語どころか日本語もままならなくて(笑)、先輩にもタメ口で喋っていました。その頃に少しずつ、働く人間としての礼儀を学べたことが、今の自分にもすごく役立っていると思います。

「完璧なリーダーは目指さず、自分なりのやり方で引っ張っていこうと」

−−アンジュルムでのリーダーと
スマイレージ加入当時、13歳のタケちゃん。当時はショートカットがトレードマーク。

−−アンジュルムでのリーダーという役割もご自身を成長させる大きな要素だったのでは?
リーダーになってからは、グループで起きた問題に対して責任を感じるように。自然と大人の言うことをよく聞くようにもなりました(笑)。そういう意味では成長できたと思いますが、同時にちょっと疲れてもいましたね…。でもある時、同期の元メンバー勝田里奈ちゃんから「一人で何でもやりすぎじゃない⁉」と言われて。「そうか、だからうまくいかないんだ」って気持ちがラクになったんです。それからは初代リーダーの和田彩花ちゃんのような完璧なリーダーを無理に目指さず、自分なりのやり方でグループを引っ張っていこうと思うようになりました。

−−アイドルをやっていて良かったと思うことは?
シンプルにめっちゃ楽しかったです!たくさんの方に愛していただけたことも嬉しいですし、何千人ものファンの方を見渡せるステージからの景色も最高でした。もちろん大変なこともありましたけど、楽しさのほうがはるかに勝りました。

トップス¥39,600パンツ¥49,500(ともにル ブーケ)ピアス¥30,800(リューク)右手リング¥40,700(プリュイ/プリュイ トウキョウ)左手リング¥14,300(オンブル ビジュー/フォーティーン ショールーム)サンダル¥14,850(ダイアナ/ダイアナ 銀座本店)
トップス¥39,600パンツ¥49,500(ともにル ブーケ)ピアス¥30,800(リューク)右手リング¥40,700(プリュイ/プリュイ トウキョウ)左手リング¥14,300(オンブル ビジュー/フォーティーン ショールーム)サンダル¥14,850(ダイアナ/ダイアナ 銀座本店)

【問合せ先】
ダイアナ 銀座本店 03-3573-4005 / フォーティーン ショールーム 03-5772-1304 / プリュイ トウキョウ 03-6450-5777 / リューク info@rieuk.com / ル ブーケ 03-6421-2603

撮影/木村 敦 ヘアメーク/久保フユミ(ROI) スタイリング/山本有紀 取材/伊藤綾香 構成/永吉徳子(CLASSY.ONLINE編集室)

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最新号 202406月号

4月26日発売/
表紙モデル:山本美月

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