CLASSY.読者のお悩み1位になることも多い、転職について。今とは違う、本当にしたかった仕事をしたい…そう思い始めるのが30代なのかもしれません。実は転職市場の約半数を占める他業種・他職種への転職を叶えた4人に聞きました。
会社経営・川森麻海さん
IT企業からアパレル企業へ、そして起業
川森麻海さん
1993年生まれ。愛知県出身。椙山女学園大学文化情報学部卒業。新卒でITベンチャー企業に入社後、アパレル会社に転職。現在は起業し、自身のブランド運営やSNSコンサルティングに従事。
\川森麻海さんのHistory/
2013年4月|上京し、ITベンチャー企業に新卒入社
法人営業として営業成績トップを獲得。
2017年1月|元々好きだったファッション業界への転職を目指す
リクルートエージェントとマイナビ転職に登録。未経験のアパレルプレスの求人に絞って活動。
2018年4月|アパレル会社にプレスとして入社
少人数の会社だったこともあり、個人に任される裁量も大きく、リース対応や撮影・インスタライブのディレクション、リピーター施策など幅広い業務を担当。
2021年7月|自分の中で掲げた売上目標達成を機に退社
「20代で起業したい」という学生時代からの夢を叶えるべく、起業。それまでの経験を生かして、自身のブランド運営やインスタライブのコンサルティング業務を行う会社を経営。
転職前は...
「ライフステージが変わってもマイペースで働きたいから、起業が目標でした」
ママになった友人たちのリアルな声も起業の理由
新卒でITベンチャー企業に入社。元々、人と関わることが好きだったので、営業という仕事が向いていたのか成績もよく、職場のメンバーにも恵まれて楽しく働いていました。ですが、20代半ばの頃、会社は好きだけど仕事自体は?と考え始め、この先も働く前提で今の仕事は続けられないかも、と思うようになったんです。働き続けるなら自分の好きを仕事にしたくて、ファッション業界への転職を決意。エージェントに登録し、未経験のプレス職に絞って動き始めました。
ところが、エージェントを介して完全異業種となると給与的にも難しく、そもそも未経験プレス職の求人もなく…。求人媒体もチェックして、自ら見つけたアパレル会社に面接に行き、入社しました。
2社目は少人数体制で業務は多岐に渡ったのですが、そのぶん、やりたいことをやらせてくれる環境で自分自身の成長に繋がりました。大手アパレルだと仕事が細分化されていると聞くので、私にとっては少人数体制のアパレルが向いていました。リピーター施策強化のために外部コンサルに入ってもらうとか、インスタライブに力を入れる、など自分のアイディアを受け入れてくれる体制でもあり、自らが取り組んだ結果が目に見えて返ってくることもやりがいでした。
経営陣と近い距離で働いていたこともあって、起業への気持ちが強くなったのは27歳の頃。当時、バリバリに働いていた友人たちから「子どもができて仕事をセーブせざるを得なくなった」とか「出産したらあからさまに異動させられた」という話を聞くようになったのも、起業の後押しになりました。
将来的にライフステージが変わっても自分のペースで仕事したいし、環境の変化に合わせて柔軟に働きたい。得意分野を生かした社会貢献に加えて、理想の生き方を叶えるために起業した部分もあります。いくつになっても働く女性のロールモデルを目指していきたいです。
私の転職「ココがよかった!」&「こうすればよかった…」
やりたいこと重視で異業種に飛び込んだのはよかった点。転職後は1社目の研修なども将来を見据えてもっと意欲的に学んでおくべきだったと感じました。
撮影/杉本大希 取材/坂本結香 再構成/Bravoworks.Inc