結婚したら「戸建てに住みたい」派が増えている!?【意外と知らない、住宅基礎知識】
「CLASSY.Couples」に代表される30代既婚読者の間で「戸建てに住みたい!」派が増加中。家で過ごす時間をより充実させたい、子どもが生まれた時に備えて、という気持ちが「戸建て志向」を後押ししているよう。戸建て購入を考えた時、最低限知っておきたいことをおさえておきましょう。
CLASSY.Couplesの間でも「戸建て希望」派が増えています
コロナ禍を経て「戸建て志向」がより高まっています
コロナ禍を機に家で仕事をする人が増えて家で過ごす時間も長くなり、部屋数や広さを重視したり、家に求められる機能も多様化しています。庭にウッドデッキを設置して息抜きできるスペースを作ったり、一人になれる部屋を確保するといったニーズが実現しやすいのは戸建てのメリット。今の時代の志向を受けて人気も価格もゆるやかに上がっています。
「戸建てに住みたい!」と思ったら…超!基本のQ&A集
夫婦で「戸建て、いいかも…?」となった時に出てくる様々な疑問に、住宅のプロがお答えします!
戸建てとマンション、それぞれのメリット・デメリットは?
戸建てのメリットはまず広さ。マンションよりも広い面積の物件を探しやすいでしょう。窓が多く陽当りや風通しを確保しやすい点も特徴ですが、そのぶん断熱性を高める必要があります。ペットの飼育に制約がなく、庭を自由に使えるのも戸建ての魅力。マンションのメリットは24時間使えるごみ置き場やオートロックなど共用部の機能性や、ワンフロアならではの家事動線の効率性、戸建てに比べると建物の資産価値が下がりにくく売りやすいこと。子育て家庭が気にする音の問題は、マンションでも1階に住めばそれほど気にしなくて済みそう。どの条件を重視するかで自分たちが戸建て向きかどうかを見極めて。
エリアや土地の選び方で注意することは?
土地探しで重要なのは、同じ面積でも形や地域によってそれぞれに制約があるということ。同じ面積でも旗竿地より角地のほうが家の設計で制約を受けにくい半面、価格は高めになる傾向が。旗竿地は家を建てられる部分は限られますが、価格は抑えめに。住宅地と中高層の建物が建つ地域では建ぺい率や容積率などの制約も異なり、周辺の家の陽当りを考慮して屋根の形状に制約が出ることもあります。土地を買った後に希望していた家が建てられないことがわかった、なんてことがないよう、土地の制約を事前にしっかりリサーチするようにしましょう。
今の収入でどれくらいの家が買えるか知りたい!
どれくらいの金額の家が買えるかは、頭金と毎月のローン返済額で決まり「頭金(自己資金)+借入額=住宅所得費用(注※諸費用を除く)」となります。頭金は貯蓄の中から万一のための生活費3〜6カ月分と子どもを持つなら教育資金などを差し引いた残りを充てるのが一般的。ローンの返済額は現在の住居費(家賃、管理費、駐車場代)を目安にするか、年間の返済額が税込み年収の25%以内が安全圏と言われます。たとえば世帯年収1,200万円なら25%で年間300万円、月額25万円の返済となり、1.68%の固定金利、元利均等返済の35年ローンで7,934万円+頭金の金額の住宅を買えるという計算に。また、住宅購入資金にあてる親または祖父母からの生前贈与は非課税になる優遇措置もあるので、利用できるならぜひチェックして。
「戸建て」を買う4つの方法
更地を探して注文住宅を建てる、中古住宅を購入する…「戸建て」の買い方、実は手段もいろいろあるんです。
【分譲住宅を購入】
大手メーカーやデベロッパーが手がけるのでコスパ◎な例が多い
供給元により商品性が異なるのが新築分譲住宅。大手ハウスメーカーの物件はタウン形式で大規模に売り出され、仕様も高性能で高級感があり家と家の距離も余裕をもって建てられることが多いもの。セキュリティ設備や宅配ボックスなども備え、道路や植栽も含め街ごと計画される美しい街並みも魅力ですが、価格は高めの傾向が。
30代~アラフォーで戸建てを購入した方にお話を聞きました
【新築注文住宅】
自分たちの希望を形にしていく作業は大変だけれど住みやすさは最高!
一番滞在時間の長いLDKの広さと、パントリーやシューズインクローゼットなど収納の充実にこだわりました。子どものためにリビングに手洗い場を作ったり、スタディスペースを設けたり、予算内で納得のいく設計ができたので満足しています。T・Aさん 埼玉県(夫34歳・妻34歳・長女1歳)
30代~アラフォーで戸建てを購入した方にお話を聞きました
【中古住宅をリフォーム】
眺望が素晴らしい家を見つけて無垢の木にこだわってリフォーム
無垢の木のフローリングは白っぽい色にしたかったのでヒノキを選択。床材にあまり使われない柔らかい素材なので傷はつきやすいけれど、やさしい感触がお気に入り。キッチン前に作ったカウンターは一枚板を取り寄せて特注。R・Iさん 東京都世田谷区(夫44歳・妻44歳・長女10歳・長男8歳)
撮影/穂苅麻衣(BOIL) 取材/加藤みれい 再構成/Bravoworks.Inc
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