職場の同僚や部下と・彼や夫と・親と…関係がギスギスしているけれど、どう解決していいか分からない!と悩むことはありませんか?そんな時の特効薬が〝ほめる〟こと。実は奥深い「ほめる力」の効果をお教えしましょう。
アラサーにもなると⾊々な場⾯で悩みがたくさん…
学校教育では習わない「ほめる」「ほめられる」ことが日本人は苦手
皆さん、職場の部下や交際中のパートナー、女友達や親のいいところをちゃんと言葉にして伝えていますか?そもそも、日本人はほめたり、ほめられたりすることがとても苦手です。学校教育では指摘や注意をすることは多くても、ほめることは少ないように感じますし、会話の中でも謙遜をしたり、自分がへりくだることで相手を高めることが良しとされる風土がありますよね。例えば自分の妻を「愚妻」と表現したり、物を贈る際に「つまらないものですが」と前置きをすることは、日本ではしばしば聞かれることですが、海外だとドン引きされてしまう発言でしょう。日本に比べて海外では、ポジティブな発言をすることで自己肯定感や自分の価値を高めるのがオーソドックスな考えです。現代は物質的には既に満たされている時代なので、人々は精神的な幸福感や安定を求めています。ポジティブな発言や相手の良いところをほめることで、人間関係の改善はもちろん、生活そのものがもっとハッピーになれると分かっているのでしょう。
今からできる簡単ほめテクニック
思ったことは口に出さないと伝わらない!あなたの悩みはこのほめ⽅で解決します
【お悩み1.】教育する立場になったけど部下とどう打ち解けたらいい?
【お悩み2.】他人と一緒に暮らすのって難しいと痛感しています…
【お悩み3.】既婚の立場から親身になってアドバイスをしたつもりが…
相手をアゲるだけじゃない!誰かをほめることで、自分の人間力が高まります
多⾯的に物事を捉えられるようになる
ほめることは、自分以外の人を尊敬して、その人から何かを学ぼうとすること。積極的にほめるよう心がけていると、自分とは異なる意見や価値観に遭遇しても「私には思いつかなかったけど、そういう考え方もあるんだ!」と受け入れることができます。大人になるとどうしても考えが凝り固まりがちですが、視野を広げたら新たな幸せが見つかりそう。
⼈脈が広がる
どのような人なのか、よく知らない間は「性格が合わない」と感じていた相手であってもほめるための観察をするうちに「でもこんな良い一面もある」とプラスの評価が加わることで、苦手意識が軽減されていきます。苦手な人が減ると、良好な人間関係を築きやすい状態になるので、人脈が広がりやすくなります。
⾃⼰肯定感が⾼まる
相手の良いところ探しが、ほめる力をつけるのに必要な最初のアクション。良いところ探しのクセは自分自身に対しても同じなので、自己嫌悪に陥ったり、劣等感を抱くことが減り、自然と自己肯定感が高まるでしょう。自己肯定感の向上は、前向きに人生を楽しむ原動力となるので、アップさせて損はなし。自分に自信がつけば、仕事も恋愛も一層うまくいくかも…!
この悩みすべて「ほめる⼒」をつければ解決します!
教えてくれたのは
原 邦雄さん・ほめ育グループ代表
たった一言のほめ言葉で人生は変わる――ほめて人を育てる「ほめ育」を広めるべく活動中。数多くの企業で現場のリアルな声を聞きつつ、人間関係を改善するための「ほめ育」セミナーを行っている。著書『100点のほめ方』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)なども人気。https://ho-make.com
イラスト/green K 取材・文/伊藤綾香 再構成/Bravoworks.Inc
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