「私はメンタルクリニックに行って楽になりました」【弱音を吐くことができなかった経営者の話】

任される仕事が増え、日々ストレスを抱えるCLASSY.世代。プライベートでも恋愛や結婚、家庭環境と悩みを抱えていても、誰にも話せず辛い思いをしている人が多いという現状が。そんなとき、専門家とのカウンセリングが心を軽くしてくれるかもしれません。

私はメンタルクリニックに行って楽になりました

どんな理由でメンタルクリニック/メンタルケアオフィスへ行く人がいるのか?「自分が悪いだけ」で片づけてしまうことも、カウンセリングで楽にできるかもしれません。

食品関連会社経営 Cさん(35歳)のケース

経営者という立場上、誰にも弱音を吐けずに参っていました

「大学生の頃に会社を立ち上げ、

「大学生の頃に会社を立ち上げ、10年以上何もかもを自分が決裁していく立場。20代の頃は社員が少なく同世代も多かったから弱音を吐いたり相談したりできたけれど、会社が大きくなり、社長という肩書を背負っている自覚を持つようになるとそうもいかなくなりました。『社長が堂々としていなければ社員が不安になる』とは今でも思っていますが、理想の社長像を掲げれば掲げるほどにどんどん孤立していき、誰にも本音を言えなくなり精神的に参ってしまって。そんなときに海外の経営者の多くは心理カウンセラーに頼っていることを知りました。仕事に関係ない第三者になら何でも話せそう…と考えた私はカウンセリングサロンを探し、駆け込むことに。ストレスや悩みや弱音を全部吐き出せたのなんていつぶりだろう、と泣いたのを覚えています。『考え方に偏りがある』『こうでなければ、と自分を圧迫しているから気楽に』とアドバイスをもらい、『人間らしいほうが好かれますよ』とホッとできる言葉ももらって。それからはひとりで抱えこまず、部下にも弱音を吐く心の余裕ができました。お陰で会社の雰囲気もよくなったような気がします。心の健康なしに会社は成り立たないと気づけてからは、3カ月に一度カウンセリングを受け、心のメンテナンスをしています」

イラスト/ヤマサキミノリ 取材/野田春香 再構成/Bravoworks.Inc

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最新号 202405月号

3月28日発売/
表紙モデル:山本美月

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